ずん子ちゃん、タマゴロウを憂う。
ずん子ちゃんの住む部屋。
ああ、ああ〜、あああ〜!
どうしました、帰ってくるなり?
認めたくは、認めたくはなかったんですよ。
まさかなんて!
まさかなんて!
はい?
コンビニからタマゴロウが消えた、のです……!
タマゴロウ?
ゆでたまごですよ!
網に2個入った状態で売ってた!
網に2個入った状態で売ってた!
え? そんなの売ってました?
ありましたよ! けどそれがなくなってしまったのです。
売り切れでは?
いいえ! いいえ! そうじゃなかったのですよ!
消えてしまった! 店頭から……!
消えてしまった! 店頭から……!
はあ、まあ別にゆでたまごくらい自分で作ればいいのでは?
それができれば! けど家庭であの味を再現なんて不可能なのです。
別にゆでたまごくらいでそんな。
タマゴロウは別! あれはゆでたまごという概念を超えたものなのです!
そ、そうなんですか?
値段が安いので軽く思われがちですけど、世界一美味しい料理はタマゴロウですよ。
それはすごいですねえ。
殻にヒビを入れ、薄皮までも楽々剥き剥きし、ほんのりとした塩の味と風味の白身に歯を立てて、ねっとりとした絶妙な塩梅の黄身を食す。味も食感も完璧! これぞ悦楽!
風味絶佳とはこのことですよ。
風味絶佳とはこのことですよ。
はあ〜、大した惚れ込みようですね。
この、コンビニで買える世界文化遺産ともいうべきタマゴロウが消えたのです!
これは人類の食文化に対する犯罪ですよ!
これは人類の食文化に対する犯罪ですよ!
実は人気がなかったとか?
とんでもない!
どこのコンビニでも見かけたし、時間帯によっては売り切れて買えないこともあるくらいですよ。
どこのコンビニでも見かけたし、時間帯によっては売り切れて買えないこともあるくらいですよ。
ではなぜ?
自社ブランドですよ!
ああ、各コンビニが自前で作るようになったわけですね?
だからタマゴロウが追放されたですよ!
ライバル商品ってことになりますものね。
セブン-イレ◯ンとかを全店舗ずんだ餅に変えてやろうかしら……!
落ち着いて。
なら、そのコンビニの自社ブランドのゆでたまごを食べればいいじゃないですか?
コンビニにもそれなりに自信のある商品っってことじゃないですか?
なら、そのコンビニの自社ブランドのゆでたまごを食べればいいじゃないですか?
コンビニにもそれなりに自信のある商品っってことじゃないですか?
食べてみましたよ。少しは期待して。
所詮はゆでたまご。
大企業が本気になれば味を盗むなど造作も無いだろう、ってね!
所詮はゆでたまご。
大企業が本気になれば味を盗むなど造作も無いだろう、ってね!
なんか敵意のこもった発想ですが、それで?
私が間違ってましたよ!
なんですか、アレは! ただのゆでたまごじゃないですか!
なんですか、アレは! ただのゆでたまごじゃないですか!
いや、ゆでたまごだし……。
タマゴロウのようなアナザーディメンション感がゼロですよ!
トリップ出来ないんですよ!
トリップ出来ないんですよ!
タマゴロウって変なハーブでも入ってんですか……?
なんですか?! タマゴロウが脱法ゆでたまごになるというんですか!
落ち着いて落ち着いて。
じゃあ、もうタマゴロウは手に入らないと?
じゃあ、もうタマゴロウは手に入らないと?
う〜……一応、まだ自社ブランドを出してないコンビニなら入手可能ですが、現状ではかなり入手困難になってしまいました。
しかもこのままじゃ、コンビニの自社ブランドに駆逐されていくのも時間の問題かと。
しかもこのままじゃ、コンビニの自社ブランドに駆逐されていくのも時間の問題かと。
それは困ったことですねえ。
タマゴロウは大資本の前に潰えていくしかないのでしょうか。
卵だけに。
卵だけに。
しかし今回はタマゴロウが手に入らないってだけの話でしたねえ。
問題提議作ですよ!
え? ホントにこれでオシマイ?
終わり。