ボカロ/ボイロ

ラッキースケベは起こりえない。そう考えていた時代が自分にはありました。

【まとめ用説明文】ハーレムマンガやアニメで、草食系の主人公が足を滑らせ、ヒロインたちのあんなところへこんなところに突っ込んでしまう展開のことを「ラッキースケベ」と言うようです。このラッキースケベ、読者の皆さんは「こんなの現実でありえねえよ!」と突っ込みながらご覧になっているかもしれませんが、なんと! 我々はラッキースケベを意図的に発生させる方法を発見したのです!

タグ:東北ずん子 SS アイノベ アニメ

なれーたーずん子
ラッキースケベは起こりえない。そう考えていた時代が自分にはありました。 
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九州そら
『――「ラッキースケベ」ってぇ、どういうものなんですか~?』
東北ずん子
(´゚ω゚)・*;'.、ブッ 
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なれーたーずん子
ふるさと女学院、昼休み。めたん、そしてそらさんと昼食をとっていたずん子は、「赤ちゃんはね、コウノトリさんが運んできてくれるんだよ」が通じなくなった思春期一歩手前の子どもを持った親のような困難に直面していました。
漆黒のめたん(四国めたん)
「ご主ずんさま~ご主ずんさま~」って『滑空移動――ホバリング――』してきたと思ったら、いきなり何を言い出すのよ、アンタ。 
本文画像
なれーたーずん子
太陽光で動くそらさんは、摂食は可能ですがエネルギーとして食べ物を食べる必要はありません。
その代わり、お昼休みはずん子たちの側でぽけーっと太陽のほうを見ているのが通例になっていますが、その状態からの爆弾発言でした。
東北ずん子
……え、えーっと。そらさんってウェブ検索機能ついてるよね?( ゚ω゚;) 私の口からは答えにくいから、検索してくれるとたいへんありがたいのですが……。
九州そら
『あ~、そうじゃないんです~。もう言葉の意味は検索済なのでぇ、「実際に体験する」と、どういうものなのかな~って、思ったわけです♪ まーくつーを使っていいので、ちょっとやってみてくれませんか~?』
漆黒のめたん(四国めたん)
故意に実行したら、それは「ラッキー」スケベじゃなくなるんじゃないかしら……。
九州そら
『うふふ♪ その点についてはぁ、大丈夫ですよ~♪ それっ!』
なれーたーずん子
と、そらさんが一声かけると、ずん子の身体が一瞬だけふわりと浮き、謎の力で、そらさんの方へと突っ込みます。完全に不意打ちを食らったずん子は、なすすべがありません。
東北ずん子
のわっ!?∑(゚ω゚ノ)ノ ちょっ、そらさん! ぶつかるぶつかる! へぶっ!? 
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九州そら
『ラッキーぃ、です~♪』
なれーたーずん子
――ぽよん。
東北ずん子
(あ、柔らかい……ってそうじゃなくて!ヽ(`Д´)ノ すぐ離れないと!)(バッ
なれーたーずん子
絶妙に調整された力加減によってそらさんの胸部へと引き寄せられたずん子は、ラッキースケベのお手本のような反応を見せて、彼女から飛び退きます。突然のハプニングに顔を真っ赤にしているずん子とは対照的に、そらさんはいつもの微笑でニコニコとホバリングを続けているのでした。
九州そら
『ほうほう♪ ネットで見た画像の通りですね~。ご主ずんさま(76)の反応、記録しておきますね~♪』
漆黒のめたん(四国めたん)
まあ、ずん子は満点よね。でも、ラッキースケベって、どちらかというと受け手のほうの『反応――イグニッション――』が大事なんじゃないかしら?
九州そら
『受け手のリアクションはですね~、先週秋保温泉に行ったときにぃ、きりたんさま(5)の反応を記録してありますよ♪ 鼻血を吹いて卒倒すればいいんですよね~♪』
なれーたーずん子
前回( http://togetter.com/li/375904 )に起こったことを、そらさんは漏れなく記録しているようです。前回は彼女もひどい目に遭いましたが、それでも記録は手放さなかったということでしょう。
東北ずん子
わ、私たちが記録のサンプルだとたぶんすっごい偏るんじゃないかな……(´;ω;`) あとほら、撮影される側の権利とかそういうので、ね? 温泉のデータは、ね?
九州そら
『うふふっ、いやですね~ご主ずんさま(76)♪ まーくつーにとっての「記録」は、ご主ずんさまたちにとっての「思い出」とか「記憶」と同じ意味ですよぅ♪ ネットに放流なんかしませんって~♪』
漆黒のめたん(四国めたん)
(前にずん子の弓道姿を勝手に配信してたような……)
なれーたーずん子
ツッコミを入れたいめたんでしたが、そらさんが「記録」についてあんまり楽しそうに語るので、心の中で考えるだけに留めておくことにしました。なんとなく、今の彼女は普段の「微笑」とは、少し異なった表情をしているように見えたのです。
九州そら
『何かの拍子に過去のお宝映像が欲しくなったら言ってくださいね~♪ 女子力の変遷から入浴シーンまでぇ、ご主ずんさま(76)のすべて、漏れなく記録しておきます~♪』
東北ずん子
女子力の変遷!? そんな高校デビューしたリアルが充実している人たちに暗黒の中学生時代を突きつけるようなことまでするの!?(´;ω;`) 
本文画像
九州そら
『あ、でもあくまで「女子力」ですからぁ、胸囲とか体重とかぁ、そのあたりは計測できないんですよ~♪ 赤ちゃん手帳みたいなこともしたかったのに、残念です~』
漆黒のめたん(四国めたん)
良かったわね、ずん子(ずん子の胸部を見やりながら) 
本文画像
東北ずん子
ゥワァ───ヽ(゚`Д´゚)ノ───ァァン!! めたんちゃんこそ、そんな食事でなぜ私より大きいの!?
なれーたーずん子
今まで明かされてきませんでしたが、恐らく誰もが予想していたとおり、めたんの弁当箱にはクルミやらヤマブドウやら、山で手に入る天然の食材がふんだんに詰め込まれています。くしくも、秋の到来を感じさせるメニューなのです。
漆黒のめたん(四国めたん)
ふふっ、それはまあ、『可能性――ポテンシャル――』の違いとしか言いようがないわね! ……まあ、なんというか、最近炭水化物が足りない気がする……けど……。 
本文画像
東北ずん子
あ、うん……ごめん……( ゚∀゚;)タラー
漆黒のめたん(四国めたん)
うふふふふふふふふ……なにを言っているのかしら? このお弁当とてもおいしいわよ? ええおいしいですとも。これよりおいしいお弁当作れたら大したものよ?
なれーたーずん子
ポリポリとクルミをかじりながら、めたんはなにか清浄なるものに浄化されたかのような笑顔で笑いました。彼女には「お家復興」を言う夢があるのです。そのおかげで、強くいられるのでしょう、たぶん。
東北ずん子
あー(´ω`;)、そうだ! こ、今夜はアノあの日だった! めたんちゃん、うちに来ない? ごちそうするよ! もちろん、そらさんも!(* 'ω')ノ 
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九州そら
『ごちそうですか~♪ じゃあ、遠慮なくお邪魔します~♪』
漆黒のめたん(四国めたん)
……べ、別にカロリーがとりたくて遊びに行くんじゃないんだからねっ! そりゃ、「あの日」なら仕方ないわよね!? ……あの日?
東北ずん子
おっ!(≧▽≦)ゞ よくぞ聞いてくれました!!
なれーたーずん子
素直に喜ぶそらさんに対して、めたんはテンプレのような反応を返します。全くタイプの違う二人ですが、来てくれるのは間違いないようで――ずん子は、嬉しそうに顔を綻ばせました。
東北ずん子
……今夜は、中秋の名月だよヾ(*´∀`*)ノ キャッキャッ♪ 
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なれーたーずん子
(――夜九時、東北家庭先――)
なれーたーずん子
――ずん子が息を呑みます。言われたとおりに遊びに来ためたんから「なんか変な音がしない?」と指摘されて飛び出した庭先で、彼女は、幻想的な光景に出くわしていました。
なれーたーずん子
中秋の名月――満月を背負って、一体のアンドロイドが空中で静止しているのです。反重力装置の薄ぼんやりとした光に全身を包み、切れ長の眼を閉じて、背中の太陽光パネルを翼のように広げるそらさんの姿は、まるで、地上に現れた天使のようでした。
東北きりたん
――そらさんマジ天使、ですね。 
本文画像
なれーたーずん子
よく見ると、彼女の耳につけられたインカムのアンテナが点滅しています。どうやら彼女は、誰かと交信をしているようでした。
東北イタコ
あ、終わったみたいですわね(o'∀'人) ちょっともったいないというか……秋の満月を背景に宙に佇むそらさん、写真に収めたいくらい美しかったですわ。
漆黒のめたん(四国めたん)
『交信相手――トランスミッター』は誰だったのかしら?
なれーたーずん子
大量の月見団子を抱えたまま、イタコ姉さまとめたんが感想を漏らします。その間に、通信を終えたであろうそらさんはゆるゆると降下してきて、ガシャコン! と、背中のパネルを身体の中に収納しました。
九州そら
『全世界にいる、まーくつー以外の全ての「九州そら」とぉ、本日手に入れた「記録」を同期してたんですよ~♪ もちろん、この間宇宙に打ち上げられた「まーく・ぜろ」ともですよ♪』
漆黒のめたん(四国めたん)
ああ、なるほど。記憶を集積管理してるのかしら。そういえばアンタ、たくさんいるんだったわね。だからさっきも「ラッキースケベ」なんていう単語をどこからともなく手に入れられた、と。
東北ずん子
???チ───(´゚ェ゚`)───ン め、めたんちゃん……もう少し説明を……。 
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東北きりたん
――そらさんは各地にいて、手に入れた「記録」を全部まとめて管理してるってことですよ。
九州そら
『はい~♪ 昼間にやると目立つのでぇ、夜間に情報を交換してるんです~。ちなみにぃ、さっき他の個体から入ってきた情報の中でぇ、まーくつーが今夜「体験」してみたいと思ったのはぁ……「月見団子」です~♪』
東北イタコ
あ、これですわねヾ(´・∀・)ノ 食べてみます?ヾ(´・∀・)つ○
なれーたーずん子
イタコ姉さまが手元の月見団子を差し出すと、そらさんは嬉しそうにホバリングしていきます。彼女はイタコ姉さまから受け取った団子を大事そうに胸元に抱え、興味深そうに口を開きますが――。
東北ずん子
……ちょっと待ったぁ!(`・ω・´)シャキーン 
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なれーたーずん子
――それを遮ったのは、ずん子でした。
東北ずん子
いまいちよく分からないけど、そらさんに「記録」された情報は、他のそらさんたちを通じて、全国各地を駆け巡るってことでいいんでよね!?ヾ(o゚Д゚o)ノ゙ ならばその月見団子、そのまま食べさせるわけにはいきません! とうっ!!(`ェ´) ピャー
東北きりたん
――なっ……ずんねえさま、いつの間に「ずんだアロー」を!?
東北イタコ
し……しまったですわ!?(´゚Д゚`) まさか、ずんちゃんの狙いは……。 
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なれーたーずん子
ぱしゅ。ぱしゅ。ぱしゅ。一寸の狂いもなく、ずん子はずんだペーストを矢尻につけた矢で、月見団子を射ぬいていきます。すると、たちまちのうちに――月見団子のうえに、おいしそうなずんだが乗せられていくのです。そう、これはもはや月見団子ではありません。これは――。
東北ずん子
――月見(=ず・ω・だ=)ノ団子!(`・ω・´) 全国各地のそらさんたちに、ぜひとも月見(=ず・ω・だ=)ノ団子のおいしさをご賞味ください!!
九州そら
『あ~……………………』
なれーたーずん子
もちろん、そらさんの手の中にある月見団子も例外ではありません。彼女は一瞬で変化した月見団子のことを、じっと見つめています。
九州そら
『……………………(´;ω;`)ブワッ』
東北ずん子
!?∑(゚ω゚ノ)ノ も……もしかしてショックだった!? ご……ごめんなさい(´;д;`)……まだたくさん作り置きがあるから、月見団子そのものが食べたいならすぐに……。
九州そら
『な~んてぇ、嘘です~♪ ん~、月見(=ず・ω・だ=)ノ団子、おいしいですよ~(モグモグ』
なれーたーずん子
けろり。一言で表現するならそういうのが適切でしょうか。「やってしまった」と思い込んだずん子が慌てて頭を下げるさまを楽しむかのように、泣き顔だったそらさんは一瞬で涙を引っ込めました。まるで、小悪魔のような表情で。
九州そら
『うふふ~♪ 昼間に「記録」したご主ずんさま(82)のパニックシーンが他の個体にも好評だったのでぇ、ちょっと不意打ちをしてみましたぁ♪ こちらこそ、ごめんなさい♪』
東北きりたん
――昼間!? ずんねえさまのパニックシーン!? い……一体何が!?
東北イタコ
そこは食いつくところと違いますわよ!?(`ε´*) ……はい、そらさん。こっちが通常の月見団子ですわ(o'∀'人) もっとも、各地域で作り方が違うみたいですけど。
九州そら
『あらあら、ありがとうございます~♪ ……ん~♪ こっちもおいしいです~♪』
漆黒のめたん(四国めたん)
まったく、こざかしいというか、腹黒いというか……。わたくしたちも始めましょ。すでに2個分もリードされてるのよ! 負けてられないわ! 
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なれーたーずん子
食費を浮かすために、めたんは必死です。花より……というか月より団子の彼女は、東北家の縁側に月見団子と月見(=ず・ω・だ=)ノ団子を並べ、交互に食べ始めました。彼女をからかおうという野心たっぷりのイタコ姉さまがそれに続き、きりたんはお茶を淹れに、家の中に戻ります。
九州そら
『ご主ずんさま(82)、おいしいずんだをありがとうございます~♪ このずんだなら、間違いなく全国に普及すると思いますよぉ♪ ずんだカフェも夢じゃないです~!』
東北ずん子
あ……う、うん(〃ω〃) そうかな? ありがとう!
なれーたーずん子
取り残されたずん子の側に、そらさんがゆっくりとホバリングしてきます。相変わらず、口元には微笑を浮かべたままですが――彼女の瞳は、どこかキラキラと輝いているように見えました。
九州そら
『――まーくつーたちにもぉ、夢があるんですよ~♪』
なれーたーずん子
そう言って、紫の髪をしたアンドロイドはずん子の瞳を見つめます。
九州そら
『――この世の中のすべてをぉ、「記録」して……それだけじゃなく「体験」してみたいんです~♪ すべての食べ物を食べてぇ、すべての言葉の意味を知ってぇ……まだ、人間が知らない世界のこともぉ、見てきて、触れてきたいんです~♪』
九州そら
『だから、まーくつーにとっては「ずんだ」も「宇宙」も同じ価値があるんですよ♪』
なれーたーずん子
『他人に話すのは初めてです~』と「はにかみながら」、アンドロイドの少女は秋の夜空を照らす真ん丸な月を――いや、その向こうにある広大な宇宙を見上げました。大人っぽく造形された彼女の表情が、その一瞬だけ、少女のように幼く見えます。
東北ずん子
……そっか(*´∀`*) 
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なれーたーずん子
そこまで話してもらえれば、余計な言葉はいりません。ずん子はただ首肯すると、隣に立つそらさんの手を握って、みんなの待つ縁側へと引っ張っていきました。
東北きりたん
――む……? 月見団子を食べている場合じゃないような……。 
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漆黒のめたん(四国めたん)
久しぶりのカロリー……久しぶりのカロリー……(モグモグ 
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東北イタコ
(なんという花より団子状態……月の精でも呼んで、みましょうかしら、ですわ(;´・ω・)……)
東北ずん子
はいはーい!(´ω`)ノシ 私たちも月見(=ず・ω・だ=)ノ団子食べまーす!! そらさ……そらちゃんにお茶を! 月見(=ず・ω・だ=)ノ団子の味を一層引き立てる暖かい緑茶を!! そして世界へ羽ばたく月見(=ず・ω・だ=)ノ団子!
なれーたーずん子
縁側に並んで腰掛けたずん子とそらさんも加勢し、月見と称した月見団子争奪戦はより一層激しくなります。夜中に大量に炭水化物を摂取したら翌日に泣くことは分かっているのですが、理由がある女の子は強いのです。――ただ一人、イタコ姉さまを除いて。
東北イタコ
(……若いって、いいですわねえ(¬_,¬)……。きゃぴきゃぴしていて……) 
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なれーたーずん子
はしゃぎながら団子を貪る女の子たちを、イタコ姉さまが哀愁の目で見つめます。銀色の髪の毛も手伝って、なんというか、非常に申し上げにくいのですが、背中を丸めて月を見上げている姿が妙にしっくりきます。彼女、まだ19歳なのですが。
なれーたーずん子
なんといっても高校生と小学生です。イタコ姉さまはともかく、他の四人は夜も更けようかという時間に、とても楽しそうにはしゃいでいました。が――。
九州そら
『……あ~~~~』
東北イタコ
あたしはもう、もう……(´;д;`)ウッ・・って!?∑(゚ω゚ノ)ノ そらさん、突然声が遅回しのビデオみたいな低さになりましたわよ!?( ゚ω゚;)
九州そら
『ご~め~ん~な~さ~い~~~。すこし~はしゃぎすぎ~~て~~でんち~が~きれ~~そうで~~あ~~~きれます~~きれますよ~~~きれちゃいます~~~~』
なれーたーずん子
――ブツンという音とともに、その時間は終わりを迎えます。
なれーたーずん子
記憶の同期のためにたくさんのエネルギーを消費したのでしょう。エネルギーの補給ができない夜間にそのままはしゃいだこともあって、そらさんは突然、スイッチが切れたかのように倒れ込みました。いつもの笑顔のまま倒れ込んだのは、なんと――ずん子の膝のうえ。
東北ずん子
おうふ!(;゚∀゚) そらちゃん、意外と重量があるんだね……。
東北きりたん
(――隣同士に座っていたそらさんがずんねえさまの方へ倒れ込んで……これは……ひざまくら!? わたしでもほとんどしてもらったことないのに!? ずんねえさまの魅惑のふとももに!? ひざまくら!? うらやまし……いや、けしからん!!)
東北イタコ
きりちゃん、考えていることが筒抜けですわ……(;-ω-)ゞ ま、それはいつものことだし放っておいて――めたちゃん、あなたの力でそらさんにエネルギー補給できませんの?
漆黒のめたん(四国めたん)
え!? え……ええ。もちろんできるはずよ。ただ、よっぽどの緊急時でもないかぎり、寝ている女の子の頬にベーゼをするのはちょっと……。
東北ずん子
ふふっ(*´∀`*) そうだね。頭の輪っかをつつけば起きるってことは分かってるんだし、夜くらいは寝かせてあげてもいいんじゃないかな(ナデナデ
なれーたーずん子
そらさんを撫でるずん子の手つきは優しいものでした。そらさんに対して嫉妬しているきりたんも、彼女のことを「アンドロイド」ではなくて「女の子」と呼んだめたんも、そしてもちろんずん子も、そらさんを「人間」と見なして接しているようです。彼女たち自身は全く自覚していませんけれど。
東北イタコ
…………ええ。そうですわね(*'ω'*)
なれーたーずん子
唯一、イタコ姉さまだけが彼女たちの思い、それがどれだけ素敵なことか、気付いたようです。彼女はキツネの耳をぴょこぴょこと跳ねさせて微笑むと、「じゃあ、毛布を持ってきますわね(o'∀'人)」と言って、立ち上がります。
東北ずん子
……あ(ノ∀`;) ね、姉さま……毛布よりも、布団を敷いてくれないでしょうか……。まだひざまくらを開始して5分も経ってないのに、もうふとももが痺れて……( ;∀;) なんか超合金っぽいのでできてるみたいで、反重力装置が起動してないと……重っ……。
東北イタコ
あ、はい……。(だ、台無しですわ(;´Д`)……) 
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なれーたーずん子
(――翌朝――)
なれーたーずん子
ばきゃ、めきめきめきめき、がっしょんがっしょんがっしょん、ばばばばば。前から背中のハッチが開いた音、背中からアームが4本伸びてくる音、アームが太陽の位置を探してさまよう音、太陽光パネルが展開する音です。
九州そら
『おはようございます~♪ ……って、ご主ずんさま(12)にみなさま~? どうしたんですかぁ~? 目の下にものすごいクマができてるんですけどぉ……』
東北ずん子
……あはは。そらちゃん、私たち4人で運んでも全然持ち上がらないんだね……(´;ω;`) 布団まで運ぼうと頑張ってたら、いつの間にか朝日が……。
東北きりたん
――リアルタイムで筋肉痛が発生する過程を楽しめましたから、まあいいんですけどね……。そらさん、とても重いんですね……。 
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九州そら
『お、重いですかぁ~? そ、そんなことを言われるとぉ、まーくつー自身の女子力が下がってしまいます~/// どうしましょう~?』
漆黒のめたん(四国めたん)
いや……「どうしましょう」って言われても、ちょっとその問いは……『ターンオーバー――徹夜明け――』の頭にはキツイわね……。
九州そら
『あ~! そうです~♪ せっかくだからぁ、みなさまの体重も計測してぇ、「記録」すればいいんですよぉ~♪』
東北ずん子
え……………………。
東北ずん子
……………………ドキ───∑(゚Д゚;)───ン!! 
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なれーたーずん子
徹夜明けの思考速度で、ずん子たちがそらさんの言葉の意味するところを飲み込みます。そらさんに「記録」されるということ――それは、入浴シーン・ラッキースケベに続いて、彼女らの「体重」までもが、後世に伝わるということです。
東北ずん子
ちょ……ストップストップ! そこは女の子として譲れません。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。 ただでさえ昨日月見(=ず・ω・だ=)ノ団子食べたばかりなんだから!!///
九州そら
『よいではないか~よいではないか~♪』
東北ずん子
よくなーい!ゥワァ───ヽ(゚`Д´゚)ノ───ァァン!! 
本文画像
なれーたーずん子
――その後、徹夜明けの身体でそらさんから逃げ回ったずん子たちは、月見(=ず・ω・だ=)ノ団子どころじゃない量のカロリーを消費し、体重計のうえで快哉を叫びますが、それはまた、別のお話。
なれーたーずん子
――おわり――
※今回のコメント募集は「大喜利」です!
お題は『ずん子が勇者役のRPGが大ヒット!
「魔王を倒してこい」と言った王様に彼女が返した一言とは!?』

 「お題への答え」をコメント・あるいはボイスロイドを使った音声でご応募ください! 人気の方には……な、なんと!
なれーたーずん子
「東北ずん子」のキャラクターデザイン・江戸村ににこ先生のサイン入りポスターをプレゼントいたします! コメント形式と、音声形式で一名ずつ、計二名にプレゼントです! ぜひぜひ、まとめのコメント欄にてご参加ください! お一人様複数回の参加も可能ですよ!
なれーたーずん子
次回はこちら http://inove.jp/ivsid1411