女の子をメロメロにさせる技を女の子が女の子に使ったら
なんでも願いが叶うとして、「二次元の彼女をください!」と願ったとして、そりゃあ最初はいいんでしょうけどそのうち「この人は強制的に自分を好くように操られているだけなんだ……」と空しくなったりしないものでしょうか……。ぐえー!
【前回のあらすじ】 沖縄で「紅いもあん」の生産をしているお店が炎上。某SNSにアップされた写真には、「暗黒大将軍」の影がありました。ずん子たちがあわもを引っ捕らえ、その狙いについて問い質している間――、「大都会」の面々は、ある人物と接触していたのでした。
(――東北家周辺――)
う、うーん……。あわもちゃん、どこへ逃げたんだろう……(;´Д`) http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-41.html
『まーくつーが貼り付けたマーカーによればぁ、このあたりに潜んでいるはずですが……』 http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-45.html
炎上事件の翌日。そらさんの左目のスカウターを頼りに、ずん子たちは逃げ出したあわもを探していました。ハイテクアンドロイドの能力のおかげで、見つけること自体は難しくないのですが――、
――「きりたん砲」、連射します!(ドンドンドンドン http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-43.html
問題は、捕獲そのものが全然成功しないことです。マップ移動型の伝説のポケ○ンのようです。
あわもの影を追って、ずん子が駆け出そうとした時でした。
……あれは!?
――キキーッ!
ずん子に向かって走ってきた一台のバイクから、激しいブレーキ音が響きます。即座に叫んだそらさんのおかげで、ギリギリ、ずん子の胸の前で、バイクは停止しました。
焦りながらバイクの運転手に頭を下げるずん子でしたが、すでに、そこには誰もいません。
……なるほど。あの子が、つるちゃんが言っていた「弟子」の娘さんのようね。一足先にバイクで駆けつけたかいがあったわぁ……!
そう。バイクの運転手が急停止したのは――、ずん子を轢いてしまいそうになったからではありませんでした。ライダースーツに大人の女性のラインがバッチリと浮き出ている運転手さんは、あわもに向かって二、三歩近寄ると――、
上品な仕草で、ヘルメットを脱ぎ捨てたのでした。
髪の毛を掻き上げながら、女性はさらにあわもへと歩み寄っていきます。ただごとではない雰囲気に、ずん子たちは息を呑んで見守るしかありません。
――あわもも、何となく危険を察知したのでしょう。朗らかにそう言って、彼女が逃げだそうとした、その時でした。
ダ・メ・よ♪ あなたは、そこに残っていただかないと!
女性に見据えられたあわもの様子が一変します。彼女の余裕たっぷりの表情が崩れ、歯を食いしばって身体を動かそうとしていますが――、一向に、動きそうにありません。
――この機会を見逃すずん子たちではありませんでした。
(――15分後――)
あわもは、再びみの巻きにされていました。
……ね、あなたたち、どうしてあの子を追ってらしたの?
ヘルメットをバイクのハンドルに引っかけて、女性がライダースーツのチャックを一気に下ろします。その反動で、スーツによって締め付けられていた彼女の胸が解き放たれたかのように震えますが、残念ながら、ギリギリのところでまろび出てはくれませんでした。
……「暗黒大将軍」かしら?
思わぬ単語が、女性の唇から飛び出してきました。ずん子たちは目をぱちくりさせて、彼女に続きを促します。
ええ、もちろん! あたしも、その人を追いかけて旅してるんだもの。ということは、つるちゃんたちが言っていたのはあなたたちのことかしらね。
そして、女性は軽やかにウインクすると、「うやうやしく」という形容詞が相応しい所作で頭を下げました。
あたし、北海道めろんと言うの。よろしくお願いいたします。
ええ。こちらこそ、お見知りおきを……、って、あら。
…………うふふ♪(ジーッ
めろんと名乗った女性は、ずん子、そらさん、きりたんの三人を一通り眺めると――、まるでクレープ屋さんを発見したかのような楽しげなノリで、両手をぱん、と合わせました。
あなた、なかなか素敵なおみ脚をしてらっしゃるわね!
お餅のように、白く、弾力のありそうなふともも……。うふふ。こんなに素敵な脚は初めて見たかもしれないわ……! あはっ! ねえ、あなた!
ちょっと、あたしのモノになってくだらさない?(スッ
突拍子もなくそう言って、めろんが髪の毛をかき上げます。すると、夕張メロンの色をした細かな粒子が――、風を無視して、ずん子の方へと一直線に飛んでいきました。
うふ。せっかくだから、もっと可愛くしてさしあげるわ! そうね……。
……あ! これからは、喋るときに必ず「ふえぇ……。」って言ってからにしましょう! 弱々しくて、とってもキュートになりそう!
ずん子が「魅了」されるのと同時に、あわもがみの巻きのまま動き始めました。どうやら、この能力の対象に取れるのは一人だけのようです。
うふふ……。この脚のライン……、このもちもちのお肌……。素敵ですわ……!(プニプニ
あら? 異性にはもちろん効くわよ~。むしろ、そっちが本来の使い方なんだけれど。ちょっと改良させていただいたの。
ご明察ー。あはっ! そこのアンドロイドさんも、結構素敵な身体をしてらっしゃるのねー。
狙われたそらさんが、呼吸口にフィルターをかけます。迅速かつ的確な判断です。
あらら、残念! ではでは、あたしはしばらくこの子のおみ脚を堪能させていただくことにするわね!
愛しの姉が魅了される姿を悔しそうに見ていたきりたんですが――、
めろんの「魅了」の説明を理解したことで、「あること」に気が付きました。
うふふ。あなたのお姉さん、かわいい人ねー。脚もキレイだし、気に入っちゃった♪
めろんの命令のせいで、ずん子の反応が普段の五割増しで脳天気に聞こえます。きりたんはそんな雰囲気を断ち切るように咳払いをして、結論へと移りました。
しびれを切らしたきりたんが、自分で答えを言ってしまいます。
とはいえ、本人も半信半疑なのか、「――ですよね?」と、きりたんは親の敵を睨むような目でめろんに確認を求めますが――、
……え? そうよ? 今までご存じなかったの?
存外にあっさりと、肯定されてしまいました。
――その後、「暗黒大将軍」の素顔を知っているめろんに似顔絵を描いてもらうようお願いしたずん子たち。しかし、彼女に全く絵心がないという新情報を手に入れるだけに留まってしまいましたが――、それはまた、別のお話。
――おわり――
次回はこちら http://inove.jp/ivsid1453






























