トラブルを自分のペースに巻き込んでこそ真の巻き込まれ型主人公――東北ずん子小説魔法少女編:第35話
東北ずん子小説も、なんと通しで113話。最初はあてどなく始めた感じの内容でしたが、大都会編、暗黒大将軍編、魔法少女編と、長編っぽい感じのまとまりも三つほどできました。とりあえず、この話で魔法少女編はおわりです。113話もあると、新しく最初から読み始めても結構な時間が必要ですねえ。
いったんここで1ヶ月ほどお時間をいただいて、次の話は、誰でもここから読み始められるものにしたいと思っています。
いったんここで1ヶ月ほどお時間をいただいて、次の話は、誰でもここから読み始められるものにしたいと思っています。
【前回のあらすじ】
・弓子、学校を建てることを宣言・きりたんたち、カラスに奪われた「ずんだアロー」を取り返す
・弓子、夢の力で「ずんだアロー」発射成功!
・弓子、初めてのずんだ餅をずん子にあげる
・女将軍ずんだもん、ずん子たちの時代を弓子の時代とをつなぐゲートを閉めると発言
・弓子、学校を建てることを宣言・きりたんたち、カラスに奪われた「ずんだアロー」を取り返す
・弓子、夢の力で「ずんだアロー」発射成功!
・弓子、初めてのずんだ餅をずん子にあげる
・女将軍ずんだもん、ずん子たちの時代を弓子の時代とをつなぐゲートを閉めると発言
(――400年前・未来の「ふるさと女学院」敷地――)
ゲートを……(゚ω゚; )
そうだぞよ。
元々、「ずんだアローの後継者」がいないからおヌシたちが呼ばれたんだし、まあ放っておいても閉じると思うんだけどぞよ。
元々、「ずんだアローの後継者」がいないからおヌシたちが呼ばれたんだし、まあ放っておいても閉じると思うんだけどぞよ。
でも、せっかく弓子ちゃんと友達になれたんだし、無理に閉じなくても……(;∀;)
……。
それに……。
弓子ちゃんの夢を叶えるお手伝いもしたいし!ヽ(´▽`)ノ
弓子ちゃんの夢を叶えるお手伝いもしたいし!ヽ(´▽`)ノ
……ふふ。
寝耳に水の話に対して、ずん子が抗議します。
学校を建てるというのは、一人で叶えられる夢ではありません。
やっとスタート地点に立った弓子を、ずん子は応援する気満々のようでした。
学校を建てるというのは、一人で叶えられる夢ではありません。
やっとスタート地点に立った弓子を、ずん子は応援する気満々のようでした。
これは……。さっきのカラスの羽根……じゃなくて、あんこだこれ!?
さ、さすが、暗黒大将軍の使い魔……( ゚Д゚; )
さ、さすが、暗黒大将軍の使い魔……( ゚Д゚; )
き、希少糖入りあんこ……?
それはずんだにも応用できるね!∑d(゚∀゚d)
それはずんだにも応用できるね!∑d(゚∀゚d)
ええっ!?
そ、そんな……∑(゚Д゚; )
そ、そんな……∑(゚Д゚; )
善意で協力しようとしていたずん子にとって、それは衝撃的な事実でした。
なんといっても、自分たちがこの時代に「いるだけ」で、悪い影響が出るかもしれないのですから。
なんといっても、自分たちがこの時代に「いるだけ」で、悪い影響が出るかもしれないのですから。
……ふう。
ずん子ちゃん、ありがとう。
でも、私たちは大丈夫。
ずん子ちゃん、ありがとう。
でも、私たちは大丈夫。
……弓子ちゃん(´・ω・`)
あとは、こっちの時代の人間で夢を叶えます。
それに――この「ずんだアロー・ふるさと」もあるし。
それに――この「ずんだアロー・ふるさと」もあるし。
迷いがなくなったのか、弓子はいい表情でずん子を諭します。
そして――この表情の弓子の意思は誰にも曲げられないことを、皆がよく分かっています。
そう――彼女のその一言で、これからどうするかは決まったようなものでした。
そして――この表情の弓子の意思は誰にも曲げられないことを、皆がよく分かっています。
そう――彼女のその一言で、これからどうするかは決まったようなものでした。
(――400年前・「餅碑」前の森――)
麓では人目につくため、ずん子たち一行は再び、山の中に戻ってきました。
色んなことがあったため、なんだかずいぶん長い間麓にいたような錯覚さえ覚えてしまいますが、元はといえばこの森の中で――正確には、弓道場から飛んだ先で、偽きりたん(たんちゃん)と偽イタコ(NHK)に出会ったのが、全ての始まりだったのです。
色んなことがあったため、なんだかずいぶん長い間麓にいたような錯覚さえ覚えてしまいますが、元はといえばこの森の中で――正確には、弓道場から飛んだ先で、偽きりたん(たんちゃん)と偽イタコ(NHK)に出会ったのが、全ての始まりだったのです。
どうするも何も、俺たちも帰らねェとなァ。
向こうの時代の俺と入れ替わりだな。
向こうの時代の俺と入れ替わりだな。
むしろ、向こうに戻ったら何をしましょうか……。
また、きりたんたちのところに戻ってもいいんですけど。
また、きりたんたちのところに戻ってもいいんですけど。
……おお。きりちゃんが相手を気遣う台詞を……∑(゚ω゚ノ)ノ
そうですねえ。白神山地ツアーでも行きましょうか。
世界遺産をきりたんぽが闊歩するのかよォ……。
しかも冬だぜ……。幻覚としか思われねェよ……。
しかも冬だぜ……。幻覚としか思われねェよ……。
――ちゃっかりしてやがりますね……。
思い思いに山を登りながら、一同は別れを惜しむようにゆっくりと一カ所に集まっていきました。
――そして。
――そして。
……さて、元の時代に接続するぞよ~。
ずんずんずんずん、つながるずん~。
ずんずんずんずん、つながるずん~。
な、なにそれ!?( ゚Д゚; )
ここにきて新しい歌を披露なんてずるい……ってうわあ!?
身体が引っ張られるー!?
ここにきて新しい歌を披露なんてずるい……ってうわあ!?
身体が引っ張られるー!?
……ふふ。最後まで騒がしい人。
ゆ、弓子ちゃ~ん……(;∀;)
……じゃあ、お元気で。
……うん!(≧∀≦)
弓子たちを光が包んだのか、ずん子が光に包まれたのか。どちらが正確なのかは分かりません。
しかし、ずん子の視界が白くなるにつれ、弓子たちの世界の光景は、どんどん白く、淡くなっていき――。
しかし、ずん子の視界が白くなるにつれ、弓子たちの世界の光景は、どんどん白く、淡くなっていき――。
――そして、気付いたら、ずん子たちは「いつもの」弓道場に戻ってきていたのでした。
(――1週間後・「ふるさと女学院」教室――)
……ずん子、やる気を出そうとしつつも身体がついてきてない感じね……。
あのずんだ餅、弓子からもらったやつでしょ?
あのずんだ餅、弓子からもらったやつでしょ?
あれから1週間。
刺激的な冒険の日々が終わったことで、ずん子はプチ・燃え尽き症候群に陥っていました。
刺激的な冒険の日々が終わったことで、ずん子はプチ・燃え尽き症候群に陥っていました。
『冷凍したものをたまに取り出しては眺めてますね~……(汗)
傷まないといいのですが……』
傷まないといいのですが……』
……もう、ずん子! しゃんとしなさいよ!
わたくしたちにはまだ『未解明の謎―フロンティア―』が残ってるのよ!
わたくしたちにはまだ『未解明の謎―フロンティア―』が残ってるのよ!
……………………? なにかあったっけ?
めたんはそう言って、自分の鞄の中から例の餅タブを取り出します。
割とバカにできない重さなのですが、どうやら、毎日持ち歩いているようでした。
割とバカにできない重さなのですが、どうやら、毎日持ち歩いているようでした。
……………………ど、どうでもいい……。
ちょっと!? 何よその薄い反応は!
そもそもこの餅タブ、怪しいくぼみのうち一つしか埋まってないのよ!?
きっと『大いなる謎―アンゴルモア―』が隠されて……。
そもそもこの餅タブ、怪しいくぼみのうち一つしか埋まってないのよ!?
きっと『大いなる謎―アンゴルモア―』が隠されて……。
……!?∑(´゚Д゚`)
め、めたんちゃん! 餅タブちょっと貸して!
め、めたんちゃん! 餅タブちょっと貸して!
さっきまでの無気力状態はどこへやら。
めたんの一言を聞いたずん子が、驚くほどの早さでめたんの餅タブをかっさらいます。
めたんの一言を聞いたずん子が、驚くほどの早さでめたんの餅タブをかっさらいます。
ちょ、ずん子!?
そして、片方が「エメラルドずんだ餅」で埋まった穴をじっと見つめて――弓子のずんだ餅を、ゆっくりと近づけていきました。
……………………おお。ぴったり。
『!?
餅タブ内にぃ、微弱な電気の流れが……!(驚)』
餅タブ内にぃ、微弱な電気の流れが……!(驚)』
そらの言うとおりでした。
前回と同じく、餅タブの(おそらく)画面部分に、「再生」の文字が浮かび上がります。
前回と同じく、餅タブの(おそらく)画面部分に、「再生」の文字が浮かび上がります。
――ザザーッ、という音がして、画面に現れたのは、もちろん――。
――ちょっと大人っぽくなった、弓子の姿。
『……拝啓。東北ずん子様。
これを見てくれているということは、あのずんだ餅、食べずに取っておいてくれたんですね』
これを見てくれているということは、あのずんだ餅、食べずに取っておいてくれたんですね』
『……あれから、4年が経ちました。
本来なら、もう未来には連絡しない方がいいと言われたのですが――まもなく学校が完成するということで、女将軍ずんだもんに、特別に許可してもらいました』
本来なら、もう未来には連絡しない方がいいと言われたのですが――まもなく学校が完成するということで、女将軍ずんだもんに、特別に許可してもらいました』
後ろの方に、木造の建物が見えます。
おそらくそれが、弓子の言う「学校」なのでしょう。
着々と進むその建設には、老若男女を問わず、多くの人が協力しているようでした。
おそらくそれが、弓子の言う「学校」なのでしょう。
着々と進むその建設には、老若男女を問わず、多くの人が協力しているようでした。
『あっ、ほら。あそこで働いてるあの子たち……大きくなってしまいましたが、覚えてますか?
あの二人も、無事に学校には通ってくれそうです。
お昼ご飯にはずんだ餅も出す予定ですよ』
あの二人も、無事に学校には通ってくれそうです。
お昼ご飯にはずんだ餅も出す予定ですよ』
『そうそう。
それと――学校を建てようとしていた時に、この時代の友達もできました』
それと――学校を建てようとしていた時に、この時代の友達もできました』
録画なので、弓子にしては珍しく、どんどん話を進めていきます。
もしかしたら、学校建築の協力を仰ぐ過程で、プレゼン能力も上がったのかもしれません。
もしかしたら、学校建築の協力を仰ぐ過程で、プレゼン能力も上がったのかもしれません。
わ! 友達できたって!ヽ(´▽`)ノ
よかったー!
よかったー!
『えーっと、しこk……漆黒さんという子です!
とってもかわいいんですよ!』
とってもかわいいんですよ!』
『……!?』
ご、ご先祖が見つかってしまった……。
『大いなる謎―アンゴルモアが―』……。
『大いなる謎―アンゴルモアが―』……。
『なんか、
「そのなんだかよく分からない絡繰りに映されたら、余の命が縮んでしまうわ……!」
とか言って逃げられてしまったので、残念ながらここにはいないんですけど……』
「そのなんだかよく分からない絡繰りに映されたら、余の命が縮んでしまうわ……!」
とか言って逃げられてしまったので、残念ながらここにはいないんですけど……』
(……………………この人は何にダメージを受けているんだろう)
『さて。あまり長くなってもあれなので……最後に』
少しだけ寂しそうな顔をして、弓子が微笑みます。
『みんなで、この学校の名前を決めたんです』
名前……。
『この学校へ、色んなふるさとを持つ人たちが集まって、友達を作ってくれるように。
この学校から夢を持って旅だった子たちが、いつまでもこの学校をふるさとだと思ってくれるように』
この学校から夢を持って旅だった子たちが、いつまでもこの学校をふるさとだと思ってくれるように』
もしかしたら、弓子はなんとなく気付いているのかもしれません。
――ずん子たちには、わざわざその名前を言わなくてもいいことに。
――ずん子たちには、わざわざその名前を言わなくてもいいことに。
『そんな願いをこめて……、「ふるさと学院」という名前にしました』
『……!?
きゅ、急に大きな声を出さないでください~!(泣)
み、耳のマイクが……』
きゅ、急に大きな声を出さないでください~!(泣)
み、耳のマイクが……』
わ、私は何をぼーっとしていたんだ……(´・ω・`)
……………………ず、ずん子?
急に叫んで立ち上がったずん子のことを、三人が一斉に心配します。
しかし、ずん子はまるで何か大きな力に突き動かされるかのように――行動を、開始したのでした。
しかし、ずん子はまるで何か大きな力に突き動かされるかのように――行動を、開始したのでした。
よーし!!o(*`ω´*)o 私も負けずに頑張るぞ!
まずは今日もずんだ餅配り100人! みんなも手伝ってね!
まずは今日もずんだ餅配り100人! みんなも手伝ってね!
は?
わたくし、これから学校の史料を……ちょっと!
わたくし、これから学校の史料を……ちょっと!
……も、もう……。
めたんたちを引っ張って、ずん子はずんずんと進んでいきます。
果たして、事件がずん子を巻き込むのか、ずん子が事件を巻き込むのか――とにかくこれからも、ずん子たちの周りは始終賑やかでありそうでした。
果たして、事件がずん子を巻き込むのか、ずん子が事件を巻き込むのか――とにかくこれからも、ずん子たちの周りは始終賑やかでありそうでした。
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前回:第112話はこちら!→ http://inove.jp/ivsid1737
次回:日常編第1話はこちら!→ http://inove.jp/ivsid1935
魔法少女編記事一覧はこちら! http://inove.jp/ivsid59
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