ファンタジー

マコトFullぱわー☆Lv0.2

次元を超えて活動する加茂川マコトは、その一番のアイデンティティである「次元を越える」事が出来なくて大ピンチ。
取り敢えずマネージャー(イシハラ)の待つ事務所へ向かったのだが…。

タグ:加茂川マコト イシハラ ことまきプロジェクト

加茂川マコト
外へ出てみたは良いけど、このまま事務所とか行ったことないからなぁ…。
ト書き
そう、イラスト状態の彼女が行けるのは2次元の世界のみ。
時間や距離は3次元と共有しているが、あくまで平面上でしか活動できないのだ。
ト書き
すれ違う人は当然、犬も、家も、電車も、空や雲も。
何もかもが今のマコトと同じ絵柄で描かれたイラスト状態なのだった。
加茂川マコト
って言うかウチ、今まで2.9次元化とかどうやってなってたんやろ…。
ト書き
店頭のガラスに映る自分の姿を眺めてみる。
そこには見慣れたイラストの自分が立っているだけだった。
加茂川マコト
何か……変身ポーズとかしたら、案外パッっと変わったりせぇへんかな?
ト書き
右手を斜めに突き出し、左手を腰に添える。
伸ばした腕で半円を描きながら、ババッと左右の手を入れ替える。
加茂川マコト
変身っ!!!!!!!!!!!!!!!!!
モブ3
――――っ?!!!
ト書き
残念ながら、近くを歩いていた主婦がビックリした以外は何も起こらなかった。
加茂川マコト
…………アカンわな。
ト書き
目を丸くしている主婦に一礼をし、マコトは事務所へと向かった。
加茂川マコト
お。案外普通にあるやん。
ト書き
京都特有の道を行くと、住宅街の一角に彼女の所属することまきプロジェクトが入ったビルが見えてくる。
加茂川マコト
これでイシハラさんが2次元状態やったら、それはそれでオモロイかもな…。
ト書き
自分と同じ絵柄になっているマネージャーを想像し、思わずニヤけてしまうマコト。
加茂川マコト
あかん、何かめっちゃ楽しくなってきた!!!
ト書き
一息に階段を登り切ると、事務所の扉を勢い良く開ける。
加茂川マコト
おはようございまーーーーーす!!!!!
イシハラさん、どんな感じ?!!
モブ2
おぉー…。そんな感じか…。
ト書き
解き放たれた扉の先には、イラスト――2次元状態のイシハラ氏。
…ではなく、見覚えのある3次元状態のリアルなイシハラ氏がいた。
加茂川マコト
え、何でイシハラさん普通なん(´・ω・`)
モブ2
俺はいつでも普通だ。
ト書き
狭い事務所内は、イラストというよりは写真のような、リアルだがどこか立体感の欠けるような不思議な空間になっていた。
加茂川マコト
え、ここっていつもの事務所やんな…?
モブ2
おう。しかしマコト、それはアカンわ。
加茂川マコト
それって、どれ?
モブ2
今の状態や。周り2次元化させてるぞ。
加茂川マコト
周り?
ト書き
よく見ると、マコトの周囲1m位は同じ絵柄で描かれたイラストになっている。
そこからはまるで「エッシャーのだまし絵」のように、2次元と3次元が溶け合ったような状態になり、離れるほどに3次元化していた。
加茂川マコト
何やこれ!!!!!!!!!
モブ2
こっちが聞きたいわ。それどうなってるんや、それ。
加茂川マコト
これやと、ライヴには行かれへんな…。
ト書き
事務所に到着した途端、半次元超え状態の加茂川マコト。
このまますんなり次元超えなるか?!
ト書き
今回の「ふるぱわー☆」は。


「「変身っ!!!!!!!!!!!!!!!!!」」

変身にもふるぱわー☆
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