マコトFullぱわー☆Lv0.5
2次元以上3次元未満の世界に迷い込んだ加茂川マコトとマネージャーのイシハラ。
どうにかなるとマコトに促され、ふたりは会場入りを目指すが…。
どうにかなるとマコトに促され、ふたりは会場入りを目指すが…。
あんな、イシハラさん……。
実は、気になってる事があんねん。
実は、気になってる事があんねん。
躊躇気味に話し出すマコト。
会場までは車で10分もかからない所にまで来ている。
会場までは車で10分もかからない所にまで来ている。
何や、今更。
この状況で気にならん事の方が少ないわ。
この状況で気にならん事の方が少ないわ。
それもそうなんやけど…。
あんな、イシハラさん。
あんな、イシハラさん。
何でそんな冷静なん?
……いつも通りやろ。
そうやけど…。
ウチな。イシハラさんはウチを描いてる人やから、何が起こっても気にせぇへんのかなって思っててん。
ウチな。イシハラさんはウチを描いてる人やから、何が起こっても気にせぇへんのかなって思っててん。
でもそんな訳ないやんな。
そもそも自分の描いたキャラクターが、ある日いきなり目の前に現れて。
「今日から3次元でも頑張ります!」なんて変やんか。
そもそも自分の描いたキャラクターが、ある日いきなり目の前に現れて。
「今日から3次元でも頑張ります!」なんて変やんか。
別にええやん。俺は納得したで。
知らん相手やないし。
知らん相手やないし。
確かに3次元に初めて来た時から、ウチはイシハラさん知っとったわ。
イラストとしてやけど、イシハラさんとは1年以上一緒にやってきた仲やねんから。
イラストとしてやけど、イシハラさんとは1年以上一緒にやってきた仲やねんから。
でも、イシハラさんは違う。3次元の人間や。
普通に考えて、すんなり受け入れられる訳ないやん。
普通に考えて、すんなり受け入れられる訳ないやん。
今回のこれかて、普通やったらもっと、こう…。
「ああああぁぁぁぁ!!!」ってなる筈やん?!
……なぁ。もしかしてやけど、イシハラさんもウチと同じ…
「ああああぁぁぁぁ!!!」ってなる筈やん?!
……なぁ。もしかしてやけど、イシハラさんもウチと同じ…
考えすぎや。
じゃあ何でそんな冷静なん?
ただの3次元の人やったら、こんな事になったらもっと取り乱してるで?!
ただの3次元の人やったら、こんな事になったらもっと取り乱してるで?!
取り乱してるのは自分やろ。危ないし座っとけ。
反論しようとしたマコトだが、イシハラ氏の二度目の「座っとけ」に、やむを得ず浮かせていた半身を戻す。
…次元を超えるんは、マコトだけやないからや。
それってなに?!!やっぱりイシハラさんも――――?!
やかましくするなら、もう話せぇへんで。
もうっ!!!ちょっと位は反応したってええやん!!!!!!
シートにボフンと頭を付けたマコトを横目で確認してから、イシハラ氏は話を続ける。
まぁマコトみたいに超えてくるんは聞いたことないけどな。
ウチみたいって、どういう事?
よく「アイディアが降りてくる」って言うやろ。
うん。
あれな、結局自分自身の中で作った世界に潜ってって、取材してきた結果やと思っとんねん。
???
え、つまりイシハラさんは前からウチの世界に来てたって事?
え、つまりイシハラさんは前からウチの世界に来てたって事?
来てたと言うより覗いてた、に近いけどな。
それ、めっちゃ凄いやん!!
幽体離脱って言うんやっけ?そんな感じ?!!!
幽体離脱って言うんやっけ?そんな感じ?!!!
もっと漠然としたもんやって。
それこそ空想って言う方が正しいかも知れん。
それこそ空想って言う方が正しいかも知れん。
まぁ結局あれやろ。
イシハラさんのウチのイメージは、ウチを見に来て決めてたって事やろ?
イシハラさんのウチのイメージは、ウチを見に来て決めてたって事やろ?
まぁそういう事やな。
どっちにしろ凄いやん!
だからな。
マコトが3次元に来る過程も、何となくイメージは持ってるんや。
マコトが3次元に来る過程も、何となくイメージは持ってるんや。
ウチ自身がぼんやりとしか考えてなかったのに?
せやな。
まぁ俺が3次元に来れるって考えてなかったら、マコトも来れてないやろし。
まぁ俺が3次元に来れるって考えてなかったら、マコトも来れてないやろし。
イシハラ氏がそこまで話した時、車は会場の駐車場へと到着した。
取り敢えず今は、自分が思うようにやってみ。
この事態は俺の想像を超えとるわ。
出来る事はマコトの手伝いだけや。
この事態は俺の想像を超えとるわ。
出来る事はマコトの手伝いだけや。
イシハラさん…ありがとう。
正直、何かよう分からんくなってきたけど…。
ウチの事を信じてくれてるんやな!ありがとう!
正直、何かよう分からんくなってきたけど…。
ウチの事を信じてくれてるんやな!ありがとう!
おう。
ふたりは車から降りると、会場の入っているビルへと向かって歩きだした。
(「何かよう分からんくなってきた」って。もしかして何も分かってないんちゃうんかな…)