函館と言えば!道中にある東北地方にぜひ行き帰り一泊ずつしていってください――東北ずん子小説日常編4
日中はだいぶ暖かくなってきましたが、夕方以降は一気に冷え込む季節ですね。
ちょっと油断してナマ足で寝ていると風邪を引きかねないので、皆様お気をつけください。
脚の露出は慎重に!
ちょっと油断してナマ足で寝ていると風邪を引きかねないので、皆様お気をつけください。
脚の露出は慎重に!
(――5月29日、北海道函館市――)
お休みでももらったのでしょうか。
ずん子たちの通う「ふるさと女学園」の保険医として勤務中の北海道めろんが、単身、函館旅行を楽しんでいます。
ずん子たちの通う「ふるさと女学園」の保険医として勤務中の北海道めろんが、単身、函館旅行を楽しんでいます。
もっとも、彼女が「観光」しているのは、五稜郭や夜景などではなく――。
うふふ……。日中は暖かくなってきたけれど夜の潮風は冷たい!
この時期の函館は色んな「脚」をした女の子がたくさんいて素晴らしいですわ!!
この時期の函館は色んな「脚」をした女の子がたくさんいて素晴らしいですわ!!
ナンパ男「ヘイ彼女!!もしかしてだけどー、おひとりさまカナ!?」
ナンパ男「…………大変失礼いたしました」
ナンパ男も言い寄る前に撤退する、肝いりの脚フェチっぷりです。
美人でなければ警察に通報されていたかもしれません。
美人でなければ警察に通報されていたかもしれません。
――しかし、そんな彼女の肩にぽんっ、と手を置いた猛者が、一人。
謎の声「――お嬢さん、脚が好きなんだな?」
ええ! それはもう!
特に骨盤から膝にかけてのラインの丸みがあたしの視線を惹きつけてやまな……。
特に骨盤から膝にかけてのラインの丸みがあたしの視線を惹きつけてやまな……。
――と、熱く語りながら振り返っためろんでしたが、肩に「手」を置いた相手の姿を確認すると、顔色を一変させました。
――……!?
謎の声「そうか……。俺と同じだなァ!!」
…………っ!?
き……きゃあああああっ!!??
――東北ずん子小説・日常編 第4話――
(――同日・「ふるさと女学院」保健室――)
ええ。その間の保健室はこの東北イタコがアルバイトさせていただいております!
ささ、ずんちゃん! 触診の時間ですわ!!(ノ゚Д゚)
ささ、ずんちゃん! 触診の時間ですわ!!(ノ゚Д゚)
あ、いえ。結構です……(´・ω・`)
『この「めろん先生任意同行時SOSマシーン」によるとぉ、いまは函館にいるみたいですね~♪』
……………………いや、なにそのしょうもないマシン。
『女の子の脚に不躾な視線を送りすぎて通報されたときにぃ、よくまーくつーがお迎えに行ってるんです~♪
保健室の地下を使わせていただいているご恩ですね~♪』
保健室の地下を使わせていただいているご恩ですね~♪』
ずん子、めたん、そら、うさぎ、イタコの五人が、保健室で歓談をしています。
金曜日の放課後なので、ほとんどの生徒は帰宅済。新しい患者さんが来ることもないでしょう。
金曜日の放課後なので、ほとんどの生徒は帰宅済。新しい患者さんが来ることもないでしょう。
まあ、さすがに帰省先で問題起こしたりはしないよn……。
――ピピピピピピ!!
……………………。
え!? 問題起こしたの!?∑(´゚Д゚`)
ずん子が「確率変動―フラグ―」めいたこと言うから……。
私のせいかなそれ!?∑(゚ω゚; )
マシーンがSOSの悲鳴を響かせていますが、めろんの日頃の行いが悪いせいか、保健室のずん子たちに危機感はまったくありませんでした。
狼少年というやつですね。
狼少年というやつですね。
『ではぁ、現地の「九州そらシリーズ」に連絡してぇ、対処を……』
いや……、ちょっと待った!!
めたんちゃん?(´・_・`)
ふふっ。……いいことを思いついたわ!
(――翌日、5月30日・函館――)
『1泊は青森で~、もう1泊は函館で~、もちろんお代は相手持ち♪』
――という『計画―プラン―』だったのだけれど……。
女子高生?「スルメ……スルメ……」
青森でゆったり1泊して函館に駆けつけたずん子たちを出迎えたのは、すっかり様変わりしてしまった函館の街並みでした。
……なに? これ。
……………………さっきから女の子しか見ない。
しかも、女の子たちの脚が……。
しかも、女の子たちの脚が……。
そう。
なんと、函館を歩く人々の脚が「イカの脚」になってしまっているのです!
さすがイカの水揚げ量全国一の街ですね。
なんと、函館を歩く人々の脚が「イカの脚」になってしまっているのです!
さすがイカの水揚げ量全国一の街ですね。
しかも、女の子たちに自我は残ってないみたいね。
まるで『バイオハザード―ゾンビ映画―』よ、これ。
……ゾンビじゃなくてイカだけれど。
まるで『バイオハザード―ゾンビ映画―』よ、これ。
……ゾンビじゃなくてイカだけれど。
い、いったい何が……( ゚Д゚; )
はーっはっはっは!!
……………………!?
異様な街の雰囲気に呆然としていたずん子たちの背後――函館名物の坂の上の方から、高らかな笑い声が響きました。
そこにいたのは――。
あれは……めろん先生!?∑(゚ω゚ノ)ノ
……………………いや、イカの街ってそういう意味じゃない。
うわっ、めろん先生の脚もイカゲソになってる( ´゚ω゚)・*;'.、
『あー……。完全に意識を乗っ取られてますね~……(泣)
何者でしょう……?』
何者でしょう……?』
はーっはっはっは!! 我が名はイカゲソフェチキング!!
イカの脚を愛してやまないイカの一個体である!!
「イカキン」と呼んでくれたまえ!!
イカの脚を愛してやまないイカの一個体である!!
「イカキン」と呼んでくれたまえ!!
(なんかユーチューバーみたいな名前ね……)
函館観光をするなら、ぜひ諸君らもイカゲソになって楽しんでくれたまえ!
もっとも、観光できるほどの意識も残らないがな! はーっはっは!!
もっとも、観光できるほどの意識も残らないがな! はーっはっは!!
え、えー……。嫌だー……( ;・∀・)
『大丈夫ですよ~♪
まーくつーはアンドロイドですからぁ、ソンビ化とか効かない体質です~♪』
まーくつーはアンドロイドですからぁ、ソンビ化とか効かない体質です~♪』
『……って、うひゃあ!?』
そらちゃん!?∑(゚Д゚ノ)ノ
イカ化した女子高生「ぐるぐる~」
イカ化した女子高生2「ぐるぐる~」
……………………っ!?
ぬるぬるする……。
ぬるぬるする……。
うさぎちゃんまで!?∑(゚Д゚; )
はーっはっはっは!!
イカ化した女の子たちは、2本脚のかわいい女の子を見ると自動的に巻き付いてイカ化させる本能で生きているのだよ!!
イカ化した女の子たちは、2本脚のかわいい女の子を見ると自動的に巻き付いてイカ化させる本能で生きているのだよ!!
2本脚のかわいい女の子オンリーなの!? 条件厳しすぎない!?
ずん子がめたんの手を引いて、その場から少し距離を取ります。
一方、女子高生に巻き付かれたそらとうさぎはといえば――。
一方、女子高生に巻き付かれたそらとうさぎはといえば――。
『キミもイカにならなイカ?』
……………………脚が多いのはいいことでゲソ。
その語尾も微妙にまずいわよ二人とも!
めたんの渾身のツッコミも、そらとうさぎには聞こえていないようでした。
二人はずん子とめたんに目をくれることもなく、新たな「2本脚のかわいい女の子」を求めて徘徊を始めます。
二人はずん子とめたんに目をくれることもなく、新たな「2本脚のかわいい女の子」を求めて徘徊を始めます。
そらちゃーん! うさぎちゃーん!?ヽ(゚`Д´゚)ノ
一瞬でそらとうさぎをイカ化してしまった女子高生たちも、ずん子とめたんには反応しません。
その様子を見て、イカキンも首を傾げています。
その様子を見て、イカキンも首を傾げています。
確かに……。
めたんちゃんも2本脚のかわいい女の子だと思うんだけど……(´・ω・`)
めたんちゃんも2本脚のかわいい女の子だと思うんだけど……(´・ω・`)
……あ、分かった。
白ロリのスカートがイカの足みたいに見えるんだな……。
フリルが吸盤っぽいしな。無理もない。
白ロリのスカートがイカの足みたいに見えるんだな……。
フリルが吸盤っぽいしな。無理もない。
ちょっと!? そう見えてくるからやめてくれない!?
――うーむ。白ロリはいいとして、そっちの娘に寄っていかないのはなぜだ?
そんなに生脚を露出させているのに……。
そんなに生脚を露出させているのに……。
イカキンは坂の上からずん子を見下ろして、いまだに首を傾げています。
が、元々がイカ頭。あまり考えるのは得意ではないようで――。
が、元々がイカ頭。あまり考えるのは得意ではないようで――。
……まあいい。俺が直々にお前さんたちをイカ化してやろう!
――と叫ぶと、坂の上からものすごい勢いで下りてきました。
……ずん子。
あのイカキン? とやらをめろん先生から切り離せば、この街は元に戻ると思う?
あのイカキン? とやらをめろん先生から切り離せば、この街は元に戻ると思う?
ホラー映画の1シーンにもなりかねないシチュエーションでしたが、ずん子たちは至って冷静でした。
数々の修羅場をくぐり抜けてきた経験だけでなく、誰かに憑依される経験が、イタコのおかげで豊富にあったからです。
数々の修羅場をくぐり抜けてきた経験だけでなく、誰かに憑依される経験が、イタコのおかげで豊富にあったからです。
……まあ、たぶんそのパターンだと思うよ。
イタコ姉さまで見慣れてるパターンだしV(`ゝω・´)
イタコ姉さまで見慣れてるパターンだしV(`ゝω・´)
じゃあ、わたくしが一瞬だけアイツの意識――というか、本能を引きつけるわ。
その隙に、よろしくね。
その隙に、よろしくね。
え、ええっ!? 私がやるの?( ゚∀゚; )
はーっはっはっは!!
まずはお前さんからだ! 着物のォ!
まずはお前さんからだ! 着物のォ!
作戦を練っている間にも、イカキンは彼女たちに迫ってきます。
彼のイカゲソが標的にしたのは、まずはずん子のようでした。
彼のイカゲソが標的にしたのは、まずはずん子のようでした。
――しかし。
……甘いわね。まるで新鮮なイカ刺しくらい甘いわ。食べたことないけれど。
……うおっ!? ゴスロリ女子高生の脚!!
……かかった!
めたんが変身し、白ロリから黒ロリへと外見が変化することで――要するに、イカっぽくなくなったことで――イカキンの意識がほんの一瞬だけ、めたんに釘付けになります。
……めろん先生の意識を取り戻すって、要するにそういうことだよね……(;∀;)
その隙に、ずん子は軽くジャンプし――、
――その「ふともも」で、めろんの顔を優しくビンタしたのでした。
(――同日夜・函館――)
ん~! おいしいわ!
これぞまさに「神の雫―イカ刺し―」ね!
これぞまさに「神の雫―イカ刺し―」ね!
『めろん先生の髪の匂いが、オスのイカを引き寄せたんですね~♪』
でも! 役得でした!
ずん子ちゃんのふとももが、深く底に沈んだあたしの意識を包み込むように呼び寄せてくれて……!!
ずん子ちゃんのふとももが、深く底に沈んだあたしの意識を包み込むように呼び寄せてくれて……!!
きゃー! 忘れてください!!( ゚∀゚; )
事件が一段落したあと、ずん子たちはめろんのおごりで、これから旬を迎えるイカの活け造りを楽しんでいました。
え!? えーっと、かいいかのかい……。
全然違うんだけど!?∑(゚ω゚; )
全然違うんだけど!?∑(゚ω゚; )
今回のことで分かったのですけど、自分の胸を見てもムラムラしないように、自分の脚が増えても何も満たされませんねー!(胸を揺らしながら
…………そう、ですかね……(自分の胸元に視線を落としながら
『でもぉ、イカの脚に包まれるのは気持ちよかったですね~(恍惚)
新体験でした~♪ 再現しなくては!』
新体験でした~♪ 再現しなくては!』
再現!? 絶対実験失敗するやつだよそれ!∑(´゚Д゚`)
ツッコんでばかりのずん子に助け船を出したのか、めたんが会話を遮って、イカの脚をずん子に差し出します。
ほら、食べてみなさい。まるでずん子のずんだ餅のような……
……………………あっ。
あ。
――めたんが自分の失言に気付いたのは、ずん子の視線が白くてぷりぷりのイカの脚に釘付けになってしまったあとでした。
ずんだ餅のような……?
……ってことは!ヽ(゚∀゚)ノ
……ってことは!ヽ(゚∀゚)ノ
『ご、ご主ずんさま?
イカにずんだ餡は合わないと思いますよ~……(汗)』
イカにずんだ餡は合わないと思いますよ~……(汗)』
そ、そうよ? 好きだからって盲目になると、あたしのようにつけ込まれて……。
――ずんだで侵略! イカ娘!
や……。
――その後、イカとずんだを使った創作料理に目覚めたずん子は、よりよい原材料を求めてイカ漁船へ乗り込むまでになりますが――それはまた別のお話。
――おわり――
第1話はこちら!→ http://togetter.com/li/320198
前回:日常編第3話はこちら!→ http://inove.jp/ivsid2072
次回:日常編第5話はこちら!→ http://inove.jp/ivsid2113
前回:日常編第3話はこちら!→ http://inove.jp/ivsid2072
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