ふと「これ欲しいな」って言った発言覚えててくれた系のプレゼントは重い――東北ずん子小説日常編9
たまにいますよね、他人の誕生日覚えるのが得意な人。
【今回も新規イラストあり!】
たまにいますよね、サプライズプレゼントが好きな人。
たいへんありがたいんですが、同時に(やべえ……こっちはそっちの誕生日とかなにも覚えてねえ……)ってなりますよね。
最近はSNSとかで通知が来るので覚えなくてもだいじょうぶ!いい時代になったものです。
【今回も新規イラストあり!】
たまにいますよね、サプライズプレゼントが好きな人。
たいへんありがたいんですが、同時に(やべえ……こっちはそっちの誕生日とかなにも覚えてねえ……)ってなりますよね。
最近はSNSとかで通知が来るので覚えなくてもだいじょうぶ!いい時代になったものです。
田口トモ○ヲっぽい声「一年前、十月二十七日。誕生日を迎えた少女の一言から、全てが始まった」
――!
……!∑(´゚Д゚`)
田口トモ○ヲっぽいずんだもんの声「それは、少女への来年の誕生日プレゼントが決定した瞬間であったのだ。
『ずんだ餅に一番合うお茶』を発見するため、多様な個性を持つ彼女の友人たちが、全国から集まった」
『ずんだ餅に一番合うお茶』を発見するため、多様な個性を持つ彼女の友人たちが、全国から集まった」
ずんだもんの声「そこには、未知の存在を求め、全国を駆け回る友人たちの姿が、あった」
――プロジェクトZ(BGM:『地上の星』)――
――東北ずん子小説・日常編 第9話――
(――364日前・「ふるさと女学院」保健室――)
やったー!
……って感じではあるんだけど、なに? この電極。
それに、そらちゃんはなんで変身してるのかな?
……って感じではあるんだけど、なに? この電極。
それに、そらちゃんはなんで変身してるのかな?
『ご主ずんさまがずんだ餅を味わう瞬間の脳内物質の働きをチェックしてぇ、舌が最も求めているお茶の成分を導出いたします~♪』
とにかく、食べてごらんなさい。
いつものように、電極は意識せずに、ずんだ餅だけに集中して……。
いつものように、電極は意識せずに、ずんだ餅だけに集中して……。
ずんだ餅だけに……(`・ω・´)
(こ、この時点で脳内物質が出始めたわ……)
(合法ドラッグですねぇ……)
――いただきまーす!ヽ(゚∀゚)ノ
(――357日前・「大都会」アジト、『ずん茶(仮)』特別対策本部――)
複雑なパラメータやな……。まろやかさよりは渋みの方が強めか。
『残念ですがぁ、単一の品種ではご主ずん様の舌を満足させることはできませんね~(泣)
この味を出すためには、静岡の本山茶をベースにして、八女茶の玉露と……』
この味を出すためには、静岡の本山茶をベースにして、八女茶の玉露と……』
おお! もうブレンドの目処までついてるんだねー☆
お茶となると、北海道はあまりご協力できませんもの。あたしは科学的サポートに徹しますわ。
静岡茶なら、この中部つるぎの出番だな(チャキッ
――このペースなら、来年の誕生日というよりクリスマスプレゼントにできそうですね。
ずんだもんの声「順調……そう。至って順調だったのだ。
このときまでは……」
このときまでは……」
(――308日前・天皇誕生日――)
ですわ……(゚ω゚; )
思ったより苦くなってしまって……。
思ったより苦くなってしまって……。
――(ズズー
……うわっ、本当ですね。
……うわっ、本当ですね。
……(ズズー
うーん、まろやかさが欲しいですわね……( ;゚─゚)
……ねえねえ。
ずんだもんの声「『あわも様のあの一言は忘れられませんね~』と、のちに九州そらは語るのだー……」
……………………!
正直、ボクは分かんないなー。
ちょっと渋めとか、ちょっと甘めとか、そのくらいでいいんじゃないかな?
ちょっと渋めとか、ちょっと甘めとか、そのくらいでいいんじゃないかな?
――…………。
ずんだもんの声「誰も、その問いに答えられなかったのだ……」
(――224日前・3月末――)
ずんだもんの声「それでも、少女たちに立ち止まることは許されなかったのだ。
なぜ立ち止まらなかったのか、というところまでは、本人たちも分かっていなかったみたいなのだけど」
なぜ立ち止まらなかったのか、というところまでは、本人たちも分かっていなかったみたいなのだけど」
『すっかりお茶に詳しくなってしまいましたぁ……(汗)』
……『運命の日―一番茶流通開始―』までもう1ヶ月もないわよ。
早いところブレンドを決めないと。
早いところブレンドを決めないと。
――……あれ? 東北のお茶がありませんね。
『そうなんですよ~。
お茶の木は熱帯性の植物ですからぁ、年の平均気温が低すぎると商業ベースに乗らないみたいなんです~』
お茶の木は熱帯性の植物ですからぁ、年の平均気温が低すぎると商業ベースに乗らないみたいなんです~』
そ、そうだったんですね……∑(゚ω゚; )
ずんだもんの声「チャノキ栽培の北限。
『あのずん子が、どうしてこれまでずんだ餅と一緒に飲む日本茶に拘ってこなかったのか――』
その問いに対する答えが、そこにあったのだ」
『あのずん子が、どうしてこれまでずんだ餅と一緒に飲む日本茶に拘ってこなかったのか――』
その問いに対する答えが、そこにあったのだ」
(――200日前・新茶の季節――)
『全国からの新茶輸送体制を確立いたしました~!』
――こちらも、なんとかお茶っ葉を七種類にまで絞り込めました。
あとは……。
あとは……。
ずんだもんの声「誰もが、あわもに言われた一言を思い出したのだ。
自分たちのこだわりに意味はあるのか?
それをずん子は汲んでくれるだろうか?
底なしの不安が、一同を襲ったのだ……」
自分たちのこだわりに意味はあるのか?
それをずん子は汲んでくれるだろうか?
底なしの不安が、一同を襲ったのだ……」
ずんだもんの声「そんなとき、一人の少女が声を上げたのだ」
……ちょっと、その茶葉貸しなさい。
めたんちん?
……『温度―ヘルファイア―』よ。
え?
それぞれの茶葉には、淹れるのに最適な温度があるの。
例えば玉露は少しぬるめのお湯を使って、時間をかけて出すのよ。
例えば玉露は少しぬるめのお湯を使って、時間をかけて出すのよ。
――さ、さすが温度管理のマイスター……。
(いや、調べただけだけれど……。
まあ、マイスターも悪くない響きね)
まあ、マイスターも悪くない響きね)
ずんだもんの声「と、めたんが茶葉を分け、それぞれを異なる温度で淹れていったのだ。
すると――」
すると――」
……!!
ちゅっ!? 甘くなりましたわ!?∑(゚ω゚ノ)ノ
どう? これでも味が分からない?
…………(ふるふる
よろしい。
――でも、これでは大量生産はできませんね……。
ずんねえさまがずんだ餅を食べるたびにめたんさんにお願いするわけにもいきませんし……。
ずんねえさまがずんだ餅を食べるたびにめたんさんにお願いするわけにもいきませんし……。
わたくしはそれでもいいのだけど……。
ずんだもんの声「ずん子でも簡単に淹れられるブレンド。
少女たちの使命に、新しい条件が加わったのだ……」
少女たちの使命に、新しい条件が加わったのだ……」
(――一ヶ月前――)
ずんだもんの声「プロジェクトは、行き詰まっていたのだ」
なんとか二択までは絞り込めましたわね……。
――ただ、こっちはまろやかな代わりにコクが失われていて……。
(すっかり日本茶マイスターね……)
……………………あと一ヶ月……。
ずんだもんの声「彼女たちは、焦っていたのだ」
……ダメだ。静岡を中心に様々な茶葉を持ってきたが……。
今からこの二つのバランスを崩すのは、自殺行為やな。
でも、やるべきだよ。ここまできて妥協なんて、ボクが納得できないし。
あたしも賛成。
完璧なものをお出しすれば、きっと……。
完璧なものをお出しすれば、きっと……。
~めろんの妄想ずん子「素敵!めろん先生、私の脚を好きにしてもいいですよ!」~
オイコラ! 待てや!?
茶の道は煩悩を排しなければ究められないものだぞ!?
(……………………まずい、皆焦って幻覚を見始めている……)
煩悩……?(´・_・`)
――……タコねえさま?
(――前日・「大都会」アジト――)
ずんだもんの声「そして……イタコの発案で、とある種類の茶葉が届けられたのだ」
――煩悩と同じ、百八日をかけて摘まれる、東北の日本茶……!
そして、わたくしたちの「ずん茶」に必要な、『最後の一茶―ラスト・ピース―』……!
『まさかぁ、一番近いところに最後の答えがあったなんて~……』
……よし。ブレンドするよー。
ほいっ。ちょっとでいいんだよね。
ほいっ。ちょっとでいいんだよね。
ずんだもんの声「――そして……」
――……で……!
ずんだもんの声「その時、時計の針は十月二十六日、二三時五九分。
期限の直前で生まれた、奇跡の味だったのだ」
期限の直前で生まれた、奇跡の味だったのだ」
ずんだもんの声「彼女の姉、東北イタコは、迎えた十月二十七日をこう回想する」
(――十月二十七日、ずん子の誕生日――)
ずずーっ。
…………!?
……………………っ!?
こ……。
これだああああああああああああっ!!(ノ゚∀゚)ノ
――……!
『やった……。やりましたー!!(泣)』
ま、当然ね。『母なる錬金術―日本中の力を結集したブレンド―』だもの。
いや、本当にすごいよこれ!
何となく口にしたことだったのに、ありがとう、みんな!O(≧▽≦)o
何となく口にしたことだったのに、ありがとう、みんな!O(≧▽≦)o
(ああ……そうですわ……。
この笑顔が見たくて、あたしたちは頑張ったんですわ……!(ノ゚∀゚)ノ)
この笑顔が見たくて、あたしたちは頑張ったんですわ……!(ノ゚∀゚)ノ)
ずんだもんの声「そう語るイタコの表情もまた、笑顔に満ちていたのだ。
彼女だけではなく、その場にいる全員が、である」
彼女だけではなく、その場にいる全員が、である」
ちゅっちゅっちゅ。
誕生日プレゼントですから、遠慮なくいくらでも食べて、飲んでくださいな!(^ω^)ノ
誕生日プレゼントですから、遠慮なくいくらでも食べて、飲んでくださいな!(^ω^)ノ
うん!
じゃあもう一皿…………あ。
じゃあもう一皿…………あ。
どうしたの?
――……マジか。
田口トモ○ヲっぽいずんだもんの声「――その後、『ヘッドライト・テールライト』ではなく『地上の星』がもう一度流れ始めたが――それは別のお話として、皆ずん子にそれなりのお返しをもらったであった……のだ」
――おわり――
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