ボカロ/ボイロ

Call to Call Ep1

TRPGガンドッグゼロと龍が如くとか色々混ぜたみたいな何か、だいたい即興だいたい適当

タグ:CalltoCall

弦巻マキ
PiPiPiと、携帯の着信を知らせる音がなったのは、丁度路地を飛び越えようと、助走をつけてるときだった。
弦巻マキ
すぐに助走をやめ、屋上の落下防止用の柵を利用したジャンプ台の2、3歩手前でつんのめるように静止した。
全くタイミングが悪い。携帯切り忘れた私が悪いのだけど、とりあえず、一旦近くにある地面に座り込んだ。
弦巻マキ
取り出した携帯の着信欄には、ゆかりんと表示されている。
それだけで嫌な予感しかしなかったが、通話ボタンを押し電話に出た。
弦巻マキ
「はろー、ゆかりん。」
結月ゆかり
「こんばんわ、マキさん。すみません、今日の待ち合わせ場所を伝えてなかったと思いまして。」
弦巻マキ
「あー、忘れてたよ。それで、どこになったの?」
結月ゆかり
「時間も時間なのでいつもの松屋で、ここからだと少しかかるので、先に行ってて下さい。」
弦巻マキ
「りょーかい、じゃあ先に食べちゃってるよ。早めに来てねー。」
弦巻マキ
電話を切り、頭を掻きながら立ち上がった。

待ち合わせ場所の指定という事は、尾行の可能性あり、いつもの松屋ということは、3番目のセーフルームと。

予想通り、厄介ごとなのは間違いないかな。
弦巻マキ
とりあえず、急ぐに越したことはない。

体を軽く動かしながら、先ほどの助走位置についた。

よーいドンっ!と心の中で唱え全力で走り出す。そのまま、ジャンプ台を駆け上がり、ビルの屋上から体を勢い良く飛び出した。

一瞬眼下に見える路地の薄暗い光景、そして遠くに見えるネオンの光を横目で一瞬眺め、すぐに着地点である、路地の向かい側のビルの屋上を見る。
弦巻マキ
着地と同時に、そのまま勢いに任せて前転して衝撃を逃がす。
ゴロゴロと3回転ほど転がり、止まれた。

うん、イメージ通りのジャンプだった。調子はバッチリのようだ。
弦巻マキ
後は目的地まで大きなジャンプは無い。先を見渡せばビルとビルの間には鉄や木の板などが掛けられ、道になっている。

地上から10m以上離れた様々なビルの屋上、その点と点を繋いで出来た、もう1つの歌舞伎町。私たちストームギャングの町。今日も私は見慣れた町を飛び回る。