ボカロ/ボイロ

Call to Call Ep1-11

ヤクザというより軍隊くさい・・・でも、統率されたヤクザってそれ軍隊やん、あれ?

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結月ゆかり
前回の会議から2日後 深夜
結月邸の大広間、畳で敷き詰められた部屋は30人程度は優に入る広さなのだが、現在は人で埋まっている。
そのほとんどはボディアーマーで固めた組員だ。
最近では銃の撃ちあいはデフォルトになっているため、さらしを巻いてドスを構えるなんて事はあまりしなくなった。

「AKいいなぁ。」
私は組員に配られているAK-47アサルトライフルを見ながらため息をつく。
賢者(男)
「構わんぞ、反動押さえられず、まともに狙えないマガジン合わせて9kgくらいになる重りを、爆弾満載のお前の身体で持ちたいというなら、それは私も止めない。生死は自己責任でな。」
東北ずん子
「ついでに、そんなもんぶっ放したら傷口開きますので、ご了承くださいね。」
結月ゆかり
すぐ横で装備の点検をしている2人が一斉に突っ込んできた。相変わらず愛が無い。

「言ってみただけですよ。動けるだけでもありがたい身ですし。私の仕事は潜入と爆破解体ですから、銃を撃つのはずん子さんとマキさんにお任せします。」

建物を吹き飛ばす用のC-4爆弾、スタン、フラッシュグレネード、その他色々を全身に付けてるので、実際重量は結構きつい。
結月ゆかり
「しかし、ずん子さんも、中々本格的ですね。ボディアーマーも持ってましたし、ベレッタM93Rですか。民間じゃ買えないはずですけど。」
東北ずん子
「昔の取った杵柄というやつです。今回はゆかりさんの護衛ですから。屋内戦闘ですし、こちらが取り回ししやすくていいんですよ。」
弦巻マキ
「私はMP5サブマシンガンと、シグマだっけ?これ。」
結月ゆかり
「えぇ、S&Wのシグマの9mmの奴です。私もこれです。ハンドガンとしては、グロッグより安いし、性能そこそこだし、いい銃ですよ。S&Wというとリボルバーが有名ですけどね。」
弦巻マキ
「さらっとコストパフォーマンス重視するあたり、切迫してるね。」
結月ゆかり
「銃だってロハで売ってるわけではないですし、安いからと言ってサタスぺなんか使いたくないのでいろいろ必死なんですよ。」
弦巻マキ
「殴り合いの方が得意だけど、相手が銃持ちとなると素手で行く気にはなれないなぁ。」
結月ゆかり
「流石に映画みたいに銃弾を交わしながらなんて技が早々できるもんでもないですし。」
賢者(男)
「さて、そろそろ始めるか、3人も並んでおいてくれ。」
結月ゆかり
部屋に整列する全身武装した組員達、その視線は奥にある、代紋に注がれている。
その前に、ゆっくりと組長が立った。
賢者(男)
「さて、昨日、うちの事務所の1つが燃やされた。我々としては降伏するなら、処遇を考えようかと思ったが、どうやら連中は徹底抗戦をお望みのようだ。」
賢者(男)
「どうやら今回の相手は我々を、その辺の町のチンピラだと思っているようだ。確かに我々はたかだか50人程度、東京の名代の組織の中では小規模の方に入るだろう。
まして、我々は、どちらかと言えば建築などの、表の仕事の方で伸し上がった集団だ。生粋の裏の世界を生業としている組織から見れば、ぬるい組織に見えるのだろう。」
賢者(男)
「諸君に問う、我々が今、歌舞伎の名代でいるのは、ただの運か、偶然か。」
結月ゆかり
「否!」
組員と共に一斉に叫ぶ。
賢者(男)
「そうだ。我々は、運や偶然だけで全てうまくいくほど甘い道のりを通ってここまで来ていない。
数々の対立組織との抗争を乗り越え、表の仕事も裏の仕事も練度を上げるべく日夜鍛錬を重ねた諸君なら、それをよく知っているはずだ。」
賢者(男)
「だからこそ、たかだか裏の世界に片足突っ込んだくらいの堅気崩れ風情に、そう評価されるのは不愉快だ。あぁ、非常に不愉快だ。」
賢者(男)
「諸君に求める事は1つだ。

 蹂躙しろ!金で雇われた程度の烏合の衆にっ!”我々に喧嘩を売ることの意味をっ!”奴らの頭に叩きこめ!!」
結月ゆかり
耳をつんざくような、うぉぉぉっという怒号と叫びが部屋いっぱいに広がる。

組長はそれを満足そうに聞きながら代紋の前から離れた、続いて若頭による具体的な行動手順の説明が始まりました。
私たちは別働隊ですので、別途ブリーフィングということになりますが。
賢者(男)
「ふぅー、声を張り上げるのもつらいな。」
東北ずん子
「お疲れ様でした。」
賢者(男)
「あぁ、ありがと、美少女2人に囲まれると、疲れも心地よく感じるな。あぁ、ゆかり。お前最後何か1言な。」
結月ゆかり
「美少女1人数えられてない件について、いや自分の親からそういわれるのも微妙な気分になるのでいいですが。
というか、病み上がりになんという仕打ちですか、この人。仮にやるとしても、もっと前に言うべきでしょう。」
賢者(男)
「好きにしゃべっていい。おっさん続きでもいいのだが、女の子の声援も士気が上がるのでな。
それに、お前もこういう場に慣れておいた方がいいだろうからな。」
結月ゆかり
「はぁ、分かりました分かりました。やりますよ。」
戦士(男)
「作戦概要は以上だ。最後にお嬢からお言葉がある。
皆も知っての通り、お嬢は今回率先されて前線に立ち、今回の作戦にも参加されている。全員傾聴。」
結月ゆかり
代紋の前に進み出る。
視界の中には見知った顔が、並び真面目に私を一心に見ていました。
なるほど、確かにこの重圧というのは経験を積まないと慣れないのかもしれません。
結月ゆかり
深く深呼吸を1つする。
それなりに知った仲です、音のいいかしこまった言葉を並べる必要はありません。

「みなさん、今回のお祭りに参加します。結月ゆかりです。私は最後の花火の担当となっておりますので、皆様時間には遅れずお集まりくださるようお願い致します。」
結月ゆかり
ニヤニヤと何人かの笑顔が見える。
「私事ですが、先日、今回の相手に、穴を空けられまして、しばらく治療しておりました。
連中は、年頃の娘の身体に穴を空けるという事の重大さを理解していないようです。
ですので、皆様には是非結月の恐ろしさと共に、女性に対する紳士的な対応というものも教えていただけると私としては幸いです。」
戦士(男)
「喜べ!!連中を潰す理由が増えたぞ!うちのお嬢を傷物にした責任も一緒に取らせてやれ!ジェントルマンども!!」
結月ゆかり
笑い声と怒号が混ざりながら再び部屋を満たしていく。ただ少し空気は和らいだようだ。
戦士(男)
「よし!各自指定の車に乗車!行動開始!」
賢者(男)
「さて、ではこちらも移動するか。」
結月ゆかり
「はい、行きましょう、マキさん、ずん子さん。」