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真実 第4話 マジカントへ続く道

城下町から旅だった3人。どうやら、その先にはライの故郷、マジカントだ。
結月ゆかり
いやー、暑いね!
今はどの辺?
騎士(男)
地図だとこの辺りだな。
結月ゆかり
うわぁ、こんだけ歩いてもこんなもんなんだね。
世界は広いね。
僧侶(男)
はぁ、はぁ…
騎士(男)
おい、置いてくぞ
僧侶(男)
君らは化け物か!もう5時間休みなしだぞ!
騎士(男)
暗くなる前に山を越えたくてな。
僧侶(男)
だいたい、乗り物でいくだろ普通…歩きとかおかしいから!
結月ゆかり
旅はね、目的地に着くまでも旅なんだよ。一気に着いたらもったいないよ。
僧侶(男)
そうだね。歩くことこそが、旅だよ。もちろんさ。
騎士(男)
こいつ…
僧侶(男)
しかし、君たちは本当に魔王に会うつもりなのか?
騎士(男)
ほんとにな
結月ゆかり
もちろんだよ。魔王も人の子だよ。
騎士(男)
いや、それはどうだろう。
僧侶(男)
人の子だよ。
騎士(男)
えっ?
僧侶(男)
正しくは、人の子だったって事かな。
結月ゆかり
どういうこと?
僧侶(男)
おいおい、君らは何も知らないんだな。
騎士(男)
悪かったな。
結月ゆかり
魔王の事知ってるの?
僧侶(男)
僕の故郷は、魔王が作ったんだ。
騎士(男)
!?
結月ゆかり
!?
僧侶(男)
魔法の国マジカント。
元々魔法ってなんだか知ってるか?
結月ゆかり
ううん
騎士(男)
精霊の力を借りる事が出来る力だろう。
僧侶(男)
お?
勉強してるね。
結月ゆかり
さすが!元王宮戦士希望!
騎士(男)
おい
僧侶(男)
へー。君は王宮戦士になりたかったのか?
何でならなかったの?
騎士(男)
うるさいな!なれなかったんだよ!

…俺には剣を学ぶ機会が無かったからな…
僧侶(男)
結月ゆかり
大丈夫だよ!夢は、必ず叶うよ!
僧侶(男)
なぁ、君。
騎士(男)
ルイだ。
僧侶(男)
ルイ。
僕の家は貧乏でね。
騎士(男)
…?
僧侶(男)
学校は国がお金を出してくれたから行けるけど、魔道学院へは行けなかったんだ。
結月ゆかり
それって何?
僧侶(男)
魔法使い養成の為の施設さ。
騎士(男)
…それで?
僧侶(男)
だから、頑張ったんだ。
夢を叶える為にね。
騎士(男)
頑張るって、頑張ったってどうなるもんでもない事もあるだろう。
僧侶(男)
その通りさ。
騎士(男)
え?
僧侶(男)
だから、頑張らなくても、誰にでも必要な教育が行き渡る世の中を誰かが作らなきゃならないと思ってる。
騎士(男)
お前…
僧侶(男)
ライだよ。
騎士(男)
…ライ。本当に、そんな日が来るものなのかね…。
結月ゆかり
だからさ、魔王に会わなきゃ始まらないよね!
騎士(男)
お前の故郷を作ったってのは…
僧侶(男)
僕の故郷だけじゃないよ。
この世のほとんどは彼が作ったんだ。
結月ゆかり
すごいね!!
騎士(男)
おかしいじゃないか。なら、どうして憎まれているんだ?
僧侶(男)
さぁてね…
人間って、そういうもんじゃないかな…
結月ゆかり
…?
騎士(男)
そんなもんなのかね…
結月ゆかり
あ!見て!あそこ!
僧侶(男)
マジカントだ。
へぇ…
騎士(男)
どうした?
僧侶(男)
確かに、旅は歩くのが大切なのかもね。
結月ゆかり
でしょ!
騎士(男)
日が落ちてきた。急ごう。
結月ゆかり
うん!
ト書き
3人は、魔法の国マジカントに向かった。
2人には初めての。
ライには歩きでは初めての景色が広がっていた。

つづく