アニメ

マグロ・メディモル・ジョシカイ

伊藤計劃 著のSF小説「ハーモニー」の登場人物が、ツイッター小説「ニンジャスレイヤー」の世界観に登場する二次創作です。

タグ:ハーモニー ハーモニー(アニメ) ニンジャスレイヤー

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(これまでのあらすじ:クノイチ=ニンジャのみで構成されたハーモニー・クラン、その実態は脱法快楽メディモルの違法密売組織であった。重金属酸性雨が横殴りに降る夜、ハーモニー・クランの本拠地カシマシ=ジョガクエンでは、クラン序列第三位クノイチであるセルフギロチンが寝ずの番に当たっていた)
C (HAB edition)
まったく、不寝番は本来ツー・ウーマン・セルだって言うのに、アイツと来たら夜の街に遊びに行っちまうんだから。
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セルフギロチンはぼやきながら、カプレーゼを口に運ぶ。

「アイツ」とはクラン序列第二位クノイチ、イデオローグのことであった。
C (HAB edition)
どうせ、その辺のマイコ・バーで金髪オイランの胸でも揉んでいるに決まってる。
bw
そのとき、扉から室内に音もなく滑り込み、セルフギロチンに迫る人影。その人影より圧倒的圧力にて投擲されたスリケンが3枚。

いかに序列第三位と言えども、これを見逃すセルフギロチンではなかった。
C (HAB edition)
確かに、アンブッシュならばアイサツ不要と古事記に書いてある。だがレディー相手ならば名乗るのが紳士の義務というものでしょう。
bw
そう言うセルフギロチンの右手には、人影が投げた三枚のスリケンが握られていた。彼女は、実際強いのだ。

その技量を認めたためか、人影は照明の当たるところまで来て、アイサツをした。
n (HAB edition)
ドーモ、セルフギロチン=サン、ニンジャスレイヤーです。
C (HAB edition)
ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。セルフギロチンです。
bw
と言うが早いか、セルフギロチンは戦闘態勢に入る。ここはハーモニー・クランの城。相手が誰であれ、見知らぬニンジャなのであれば間違いなく害を為すためにここに来たのだ。
C (HAB edition)
イヤーッ
bw
セルフギロチンは両手を後頭部に回すと、彼女のオイラン的髪型にカンザシめいて刺さっているテーブルナイフ八本を引き抜いた。そう、このカンザシ代わりにしていたナイフが彼女の武器、テーブルナイフ・スリケンだったのだ。

セルフギロチンはテーブルナイフ・スリケンを亜音速で投擲。
n (HAB edition)
ハーッ
bw
だが、テーブルナイフ・スリケンが飛ぶが早いか、ニンジャスレイヤーはそれを叩き落とす。ニンジャスレイヤーも亜音速動作の域に達している。

一度に手元の武器を全て失ったセルフギロチンを見て、ニンジャスレイヤーは嗜虐的に微笑む。

今度は、ニンジャスレイヤーのカラテの出番だ。彼の手刀チョップがセルフギロチンの首筋を襲う!
n (HAB edition)
イヤーッ!
C (HAB edition)
エウーッ!
n (HAB edition)
イヤーッ!
C (HAB edition)
エウーッ!
n (HAB edition)
イヤーッ!
C (HAB edition)
エウーッ!
bw
セルフギロチンが攻撃に耐えかね、意識を失いそうになる瞬間、建物に冷たい声が響いた。
M (HAB edition)
男がこの建物に入っているなんて、まっぴらよ。
C (HAB edition)
……まったく、おそすぎるじゃない、イデオローグ……。
bw
安心したのか、セルフギロチンは失神し、カプレーゼに顔を突っ込んだ状態で倒れ込んでしまう。

もはや、彼女は戦力にならないと判断したニンジャスレイヤーはイデオローグに向き直る。
n (HAB edition)
ドーモ、イデオローグ=サン、ニンジャスレイヤーです。
M (HAB edition)
ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン、イデオローグです。この建物に入ったこと、後悔させてあげるわ!
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イデオローグは、両手首にブレーサー代わりに備えているメディケアを起動させる。
M (HAB edition)
メディケア・カラテの神髄【女性をシカトして男性だけに効く毒ガス】よ!
bw
部屋全体に充満していく、都合の良い設定の毒ガス!

ニンジャスレイヤーは、じりじりと追い詰められていく。

イデオローグは、悠然と距離を詰めていく。
M (HAB edition)
もうムリよ。貴方には、この社会は、ちょっと合わなかったみたいね。
bw
イデオローグが皮肉な笑みを浮かべたその時である。彼女はガラス窓を背にして、ニンジャスレイヤーの前に立ってしまっていた。
n (HAB edition)
Wasshoi!
bw
ニンジャスレイヤーは、イデオローグに向かって真っ正面に駆け出す!

イデオローグは突然のことに驚くも、なんとかメディケアをニンジャスレイヤーに向け、毒ガスを噴出!

しかし、ニンジャスレイヤーは一息も呼吸をせずにこれをやり過ごし、イデオローグを抱え上げると、そのままガラス窓を突き破り、外へ飛び出した!
M (HAB edition)
くっ、しまった!
bw
毒ガスはあっという間に外の風に吹かれ、ニンジャスレイヤーの周囲から無くなってしまう。

形勢逆転だ。ニンジャスレイヤーはそのままイデオローグを組み敷く。
M (HAB edition)
フッ、殺すなら殺せ。だが、我らがハーモニー・クランの序列第一位クノイチ「インスペクター」がお前を追い続けるぞ。
bw
ニンジャスレイヤーは、なんとも不思議な笑みを浮かべる。

不審に思ったイデオローグがニンジャスレイヤーの様子をうかがうと、奇妙なことに気付いた。ニンジャスレイヤーのニンジャ装束が、重金属酸性雨にうたれて少しずつ溶け出して居るではないか!
M (HAB edition)
こ、これは!
n (HAB edition)
ようやく気付いたわね。
bw
ゴウランガ! 重金属酸性雨にうたれるにつれ、ニンジャスレイヤーのニンジャ装束は次第に形を失い、完全に溶解していってしまった。メンボもブレーサーも全てが溶け出し、中からは、1人のクノイチが現れてきた。
M (HAB edition)
インスペクター!

じゃあ、これは、ダミーミー・ジツ!!
T (HAB edition)
いかにも。

今月は、ヌキウチ訓練の月だったのを忘れてたの?
M (HAB edition)
では、はじめから、全てインスペクターがニンジャスレイヤーを装っていたのね!?
T (HAB edition)
それができるのが、わたしのユニーク・ジツであるダミーミー・ジツだったでしょう。

しかし、まさか、金髪オイランの胸を揉みに不寝番をサボっていたとはねえ。ヌキウチ訓練をした甲斐があったわ。
M (HAB edition)
ア、イヤ、メンボクナイ。
サーティーワン・スシ・クリームをおごるから許して。
T (HAB edition)
三段重ねよ。大トロ粉末トッピングつきね!
M (HAB edition)
そんなああ。
bw
こうして、ネオサイタマの重金属酸性雨に濡れながら、2人のクノイチがユウジョウを確かめ合うのであった。

ちなみにセルフギロチンは、まだカプレーゼに顔を突っ込んだままであった。