教養

初心者向けの小説の書き方教室!

エンタメ系小説を書く時の基本的な考え方を書いてます。
「3つの設定」を作ればもう小説は書けちゃいます!
らいぽんくん
なあなあ、小説の書き方教えてくれ!
ネットで書いてるんだろ?
くまりちゃん
なんだいきなり。
確かに書いてるケド。
らいぽんくん
いいアイデア思いついたんだ!
ならイケる、って思って。
くまりちゃん
なら書けばいいじゃないか。
らいぽんくん
それがどう形にすればいいのかわかんなくてさ。
くまりちゃん
どんなアイデアなんだ?
らいぽんくん
秘密だ!
アイデア盗まれたくないからな!
くまりちゃん
(まあ、大抵既出だろうけど)

それでどう教えろっていうんだよ?
らいぽんくん
とりあえず書き出しの仕方教えてくれよ。
出だしからいきなり筆が止まっちゃって・・・。
くまりちゃん
そこからか!
らいぽんくん
出だしさえ上手くいけばあとはパーッといくと思うんだ。
くまりちゃん
(冒頭の良し悪しで作品の評価の八割は決まる、というくらい重要なんだが)

しょうがない、教えられるだけは教えるよ。
らいぽんくん
頼むぜ、本を読んだりするのめんどいし!
くまりちゃん
小説指南本くらい読めよ・・・。
らいぽんくん
いやあ、他人から変に影響受けたりしたらイヤじゃん?
オリジナリティがなくなるし。
くまりちゃん
(初心者の常套句だな・・・)

僕ならいいのか?
らいぽんくん
アマチュアのお前なら影響受けても大したことないと思って。
くまりちゃん
・・・まあ、小説を書くことを楽しむひとが増えるのは喜ばしいから教えるけど。
らいぽんくん
おう! よろしく頼む。
くまりちゃん
じゃ、とりあえず短編100本書いてこい。
らいぽんくん
ふぁっ?! できるわけねーだろ、そんなん!
くまりちゃん
僕はやったぞ?

どんな技能でも、数をこなすことが上達の早道だ。
らいぽんくん
待て待て!

そもそも最初の一本が書けないんだってば!
くまりちゃん
なんで?

思いついたことをそのまま文章にするだけだろ?
らいぽんくん
思いつかないから困ってるんだって言ってるだろ!
くまりちゃん
軟弱モノめ。

なら、「3つの設定」から始めてみろ。
らいぽんくん
「3つの設定」?
くまりちゃん
そう。

このアイノベなどを利用するとやりやすいだろう。
らいぽんくん
会話がメインってことか?
くまりちゃん
あとアイコンもな。

これならお手軽そうだろ?
らいぽんくん
まあ、基本会話を書くだけなら簡単だろうな。
くまりちゃん
(それはどうかな?)

この発想法は、世界トップクラスのホラー作家、S・キングの執筆法を応用したものだ。

「初めに状況ありき」だ。
らいぽんくん
「状況」?
くまりちゃん
まずキャラクターをふたり登場させる。

それぞれのキャラがどんな設定なのかをざっくりでいいから決める。

これで設定が2つになる。
らいぽんくん
キャラなら考えてあるぜ!

平凡な高校生だが実は古の超文明の遺産を次ぐことになる主人公で襲い来る謎の敵と戦ううちに可愛くてエロいヒロインたちとイチャイチャするんだが、本当は前世から決められた許嫁がいて・・・
くまりちゃん
(無視しよう)

さっき考えたふたりのキャラをある状況に置いてみる。

この状況が3つめの「設定」だ。
らいぽんくん
え? そんだけ?
くまりちゃん
そうだ。

ふたりのキャラと状況。

これが「3つの設定」だ。
らいぽんくん
キャラはともかく、状況ってどんなだ?

とにかく凄ければいいのか?
くまりちゃん
いや。なんてもいい。

ぜんぜん平凡なもので構わない。
らいぽんくん
なんでもいいと言われるとな・・・。
くまりちゃん
なら、お前さんが書こうとしている主人公とヒロインでやってみよう。

そうだな・・・ふたりの間にケーキがひとつあるって状況にしよう。
らいぽんくん
おやつの取り合いかよ!
くまりちゃん
それはどうかな?

お前のキャラはそんな行動するキャラなのか?
らいぽんくん
うーん、どうだろう?

主人公は当然ケーキを譲るよな、ヒロインに。
くまりちゃん
譲られたヒロインはそのまま食べるのか?
らいぽんくん
甘いモノが大好きだから当然食べる・・・いやいや、待てよ。

甘いモノが大好きなだけにダイエットとか気にしてそうだな。
でも食べたいし・・・。
くまりちゃん
ほら、そこだ。
らいぽんくん
え?
くまりちゃん
そうやって状況に反応して、どんな風に行動するか。

その行動を書くことを「描写」と呼ぶ。

小説を書く時にすごく大事なものなんだ。
らいぽんくん
描写?

説明と違うのか?
くまりちゃん
説明というのは、さっきお前さんが長々としゃべってた主人公の設定のようなものだ。

無機的な単なる情報だ。

いくら書き連ねても退屈なだけだ。家電の説明書みたいなものだからな。
らいぽんくん
退屈?

ちゃんとどうすごいのか伝えてるじゃないか!
くまりちゃん
おいおい、小説は単なる文章なんだぜ?

どんなスゴいことでも言葉で書けばあっさりと可能になる。

その程度の「スゴいこと」をいくら書いても驚くヤツなんていないよ。
らいぽんくん
そうかもだが、ならどうすりゃスゴさが伝わるんだ?
くまりちゃん
スゴいと説明するからダメなんだ。

読者に「スゴい」と感じさせる必要がある。

論理ではなくて感情に訴えるんだ。
らいぽんくん
ええ~どうやって?
くまりちゃん
そのための武器がさっき言った「描写」だ。
らいぽんくん
ケーキをどうするって話か?
くまりちゃん
そうそう。

状況に対する行動を通して、キャラの性格などが「描写」されるんだ。
らいぽんくん
まあ・・・確かにキャラの設定に基づいた行動だからそうだろうけど。

でもそれで読者にわかってもらえるかな?
くまりちゃん
がんばれば読者はちゃんとわかってくれるよ。

としか言い様がないな。
らいぽんくん
説明した方が正確でいいと思うけど。
くまりちゃん
正確だけど退屈させるぞ。

その上読みにくくなる。
らいぽんくん
描写ねえ・・・。ぶつぶつ。
くまりちゃん
さ、続きをやろうじゃないか。
らいぽんくん
え? ああ、「3つの設定」のか?
くまりちゃん
話をどんどん転がしていけ。
らいぽんくん
ヒロインがケーキを受けるかどうかか?

うーん、どうなるんだ?
くまりちゃん
こういう風にどんどん話を転がしていけば、

今までハッキリしてなかったキャラの性格などが浮かび上がって来るんだ。

「どう行動すればそのキャラらしいか」を常に念頭に置いておけ。
らいぽんくん
「らしさ」か・・・。

このヒロインは・・・誘惑に負けちゃいそうだなあ。

なら食べてしまうか。
くまりちゃん
なぜ誘惑に負けてしまうんだ?
らいぽんくん
へ?
くまりちゃん
キャラが行動をしたとき、その動機づけも考えなくてはだよ。

表面上は同じ行動でも、その動機が違えばまったく別の意味を持つからな。
らいぽんくん
ううーん。

ヒロインはお姫さまだから、食べ物には困ってないよな。
それなのに食いしん坊ってのは・・・・?

どんな理由が?
くまりちゃん
そうそう。いいぞ。

そうやってどんどんキャラを掘り下げて行くんだ。

そうやっていくうちにキャラがどんどん活き活きとして感じられるようになるぞ。
らいぽんくん
ううーん、確かにそうだが。

けど、これシンドいなあ・・・。
くまりちゃん
慣れてないからだよ。

慣れれば書く時に自然とこう考えていくようになっていくから大丈夫。
らいぽんくん
それはいいんだけど、俺の小説が書き出せないって問題どうなったんだ?

これだとキャラが深まるけど話は始まらないんじゃないか?
くまりちゃん
やることは同じだよ。
らいぽんくん
え?
くまりちゃん
思い切りスゴい状況を作って、そこに適当なキャラたちを放り込ませる。

それでキャラたちがどんな行動をするかを観察すればいい。
らいぽんくん
け、結局これなのかあ。
くまりちゃん
今は不慣れだからしんどく思うだろうが、慣れればすこぶる面白く感じるぜ!
らいぽんくん
うう~脳みそが、沸騰しそう。
くまりちゃん
平気平気。

短編100本も書けばすぐ慣れる!
らいぽんくん
だからそんなん無理だって・・・・!