不思議なものひろった。
なんだかちょっと変わったものをみつけたようですよ。
おまわりさん。これ、向こうの側溝に落ちていたんですが、落し物ですよね?
そうか。拾得物だな。ところでこれはなんだ?
宝石のようにみえませんか?
これが宝石だと?
たしかに所々綺麗な赤色にかがやいているな。
たしかに所々綺麗な赤色にかがやいているな。
でしょ?
じゃあ、調書をとるから。
名前は?
名前は?
鈴木太郎です。
鈴木太郎さんね。住所は?
富士山の火口付近です。
そうか。電話番号は?
ありません。
ありませんって、あなた。どうやって生きてるんですか?
まあなんとでもなりますよ。声は大きいですから。
まあ、そんなものかな。それで、仮に落とし主が見つかったら、謝礼をもらう権利がありますが、どうしますか?
その石に向かって私を呼んで下さい。
へっ?
その石には不思議な力があるんです。さっきこの石に話しかけたら、そこの赤いところがビカビカって光って、頭の中に自分の声が響いたんですよ。不思議でしょ?
だから、その石に話しかけたら、きっと僕のところまで、お巡りさんの声が届くはずなんです。
だから、その石に話しかけたら、きっと僕のところまで、お巡りさんの声が届くはずなんです。
本当かなあ。
ま、こんなもの落とし主が現れることもないし、いいか。
ま、こんなもの落とし主が現れることもないし、いいか。
じゃ、お願いしましたよ。