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LOVE魔王 第1話

タグ:LOVE魔王 魔王ふたり

九州そら
勇者ちゃん、私だーーっ! 結婚してくれーっ!
月読ショウタ
あの・・・魔王さま、なにをしておいでで?
九州そら
私の朝の発声練習がなにか? 我が性奴隷よ。
月読ショウタ
私はただの家来その1です。妙な称号をつけんでください。
九州そら
ただの家来どころか、お前は我が四天王のひとりではないか。
月読ショウタ
恥ずかしいんですよ、四天王なんて。厨二病っぽいし。
九州そら
お前はカラダがワタシ好みだから四天王に抜擢してやったのに。
月読ショウタ
そんな理由で選ばれた四天王なんて嫌すぎですよ。
九州そら
しかし他のメンバーはしっかりと実力で選抜したぞ?
月読ショウタ
だから私だけ浮いちゃって居づらいんですよ!
九州そら
なんだ、いじめられたりしてるのか?
月読ショウタ
いえ……逆にちやほやされてしまって、戸惑うばかりです。
九州そら
気をつけろ。奴らお前のカラダを狙ってるぞ?
月読ショウタ
そりゃアンタだけですよ! ……たぶん。
九州そら
まあ、私の本命は勇者ちゃんだがな!
月読ショウタ
知ったこっちゃないです。
九州そら
悪いが、お前とはカラダだけの関係だ。
月読ショウタ
いや、主従関係でしょうが。エロい方の意味じゃない方の。
九州そら
一度寝たくらいで、恋人ズラして欲しくはないな。
月読ショウタ
一度も寝てないし、そんなツラした記憶もないです。
九州そら
ふふ……ツンデレというやつか。
月読ショウタ
(マジでコイツ、殴りてえ……)

ところで、仕事してくださいよ、魔王さま。
九州そら
うむ。魔王の仕事といえば世界征服!

諸国を侵略し、併呑し、可愛い姫を集めて、大ハーレムを作る!

これだな。
月読ショウタ
だいたいそうです。ただしハーレムは抜きで。
九州そら
しかし懸念がある。
月読ショウタ
勇者ですね?
九州そら
そうだ。
月読ショウタ
しかし、魔王さまの力をもってすれば、勇者のひとりやふたり。
九州そら
そうではない。
月読ショウタ
というと?
九州そら
どんなに私が働いても、勇者ちゃんが退治に来てくれなかったらどうしようかと……。
月読ショウタ
はい?
九州そら
勇者ちゃんに会えなかったら働き損だぞ! 私は!
月読ショウタ
勇者に退治されること期待してる魔王なんて前代未聞でしょうね。
九州そら
だろう? 我こそは音に聞こえた南の魔王だからな!

せいぜい敬うがいい。
月読ショウタ
皮肉ったのにドヤ顔されても。
九州そら
お前は私の勇者ちゃんへの想いの強さを知らぬからそんなことがいえるのだ。
月読ショウタ
というと?
九州そら
例えば、私は自慢の遠見の水晶球で、勇者ちゃんの生活をおはようからおやすみまでくまなく見守ってる!
月読ショウタ
それは犯罪です。
九州そら
ふふん、どこに魔法を使ってストーキングをしてはいかんという法律がある?
月読ショウタ
つっこんだのはそこじゃないです。

あと今すぐその法律作って下さい。
あなたが支配者なんだから。
九州そら
そんな法律作ったら、お前をストーキングできんではないか。
月読ショウタ
してたの?!
九州そら
冗談だ。お前なら、私はヤれさえすれば満足だ。
月読ショウタ
最低ですね、いろいろと。
九州そら
ふふん、混沌と破壊を求める魔王が人格者なわけなかろう。
月読ショウタ
他の魔王たちに謝った方がいいと思います。その発言は。
九州そら
ふふん、噂によると他の魔王もひっどいらしいぞ?
月読ショウタ
自分もひっどいと認めましたね。
九州そら
なんでも北の魔王は重度のロリコンで、
東の魔王は異種姦が趣味で、
西の魔王は無機物が相手でないと興奮しないらしい。
月読ショウタ
知りたくもなかった魔王たちの性癖の情報ですね。

せめて他のないんですか?
もっとそれっぽい殺人快楽症とか拷問が趣味とか。
九州そら
うーん、しかし魔王はみな血を見るの苦手だからなー……。
月読ショウタ
そうだったの?!
九州そら
私がそうだから、きっと魔王の基本的な性質だと思うんだ。
月読ショウタ
あなたがヘタレってだけの話じゃないですか。
九州そら
なにをいうか。
必要とあれば、無垢な子供たちを笑いながら虐殺してやろうぞ。
たぶんできると思うが。
月読ショウタ
まったく。そんなんでよく魔王なんてしてられますねえ。
九州そら
しかし私は4人の魔王の中で最強だが?
月読ショウタ
またそんな妄想を。
九州そら
本当だ。
我々魔王は、基本的に能力はほぼ同列なのだが、実は!
月読ショウタ
なんです?
九州そら
ここだけの話だが、私には変身してパワーアップするという能力があるのだ。
月読ショウタ
うわー、ベタな設定ですねー。
九州そら
変身には2段階あり、第一段階で4倍の強さに。第二段階で16倍の強さになる!

すごかろう。
月読ショウタ
そして実は隠された最終段階の変身がある、とかだったりします?
九州そら
……それはまだ試したことがないな。
月読ショウタ
ちぇっ、つまんない。

もしそうだったら魔王さまに抱かれても良かったのに〜。
九州そら
え?! マジで? ちょっと訓練してくる。

秘密特訓だからのぞくなよ!
月読ショウタ
やれやれ、やっとアホがいったか。

ふふふ、バカめ。
実は私が勇者さまから送り込まれたスパイとも知らずに!

だからといって、まさか四天王に選ばれるというのはまったくの想定外だったが……。
ト書き
隣の部屋。
漆黒のめたん(四国めたん)
くっくっく、すべて見破られていて泳がされてるとも知らずに。
勇者のスパイめ。
九州そら
あせる必要はない。じっくり泳がせておく。
漆黒のめたん(四国めたん)
さすが魔王さま。鋭い眼力ですね。
九州そら
アホで魔王が務まるか?

私はすべてを見通す南の魔王だぞ。
漆黒のめたん(四国めたん)
しかしなぜ泳がせるのです?

捕まえて締め上げれば手早く勇者の情報が……。
九州そら
四天王といえど、お前はなにもわかっておらん。
漆黒のめたん(四国めたん)
なんと! それはいったい……!
九州そら
ふふん、こうして時間をかけて私と接していれば、
間違いなくあいつは私の魅力にメロメロになるはず!

そうすれば勇者ちゃんとあいつで両手に花ではないか!
漆黒のめたん(四国めたん)
さすが! さすがの深謀遠慮! 感服いたしました!
九州そら
ふふん、惚れるなよ? なんなら抱いてやってもいいが?
漆黒のめたん(四国めたん)
それは遠慮します。
九州そら
そうか?

さて、もっと大きなベッドを作らせないとな!
漆黒のめたん(四国めたん)
(あー、これにつきあうだけで給料倍になるんだから楽だわー)
ト書き
続く。