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LOVE魔王 第28話 最終話

タグ:LOVE魔王 魔王ふたり

ト書き
1000年後。
月読ショウタ
魔王さま! 魔王さま!

まったく! 東の魔王ともあろうお方がまた人間の街をうろついているんだな!
琴葉 茜
おお、今戻った。
月読ショウタ
いいかげんにしてください!

魔王というのにあまりに腰が軽すぎですよ!
琴葉 茜
見よ、本日の収穫だ。
月読ショウタ
おお! 小賢しい人間どもの首でも取ってきたので?!
琴葉 茜
否。「たい焼き」だ。

あんこと皮のハーモニーが素晴らしいぞ。
月読ショウタ
もう! どうして人間ごときのもので喜ぶのですか!

魔王だというのに!
琴葉 茜
人間ごときというが、お前も魔族になる前は人間だったではないか?
月読ショウタ
そうでした?

昔過ぎて忘れてしまいましたよ。
琴葉 茜
人間とは思えぬほどあっさりと魔族に馴染んだしな。
中部つるぎ
まあ、コイツは魔族との交流があったですからねッス。
琴葉 茜
おお、我が四天王が勢揃いとはな! 壮観よの。
月読ショウタ
ふたりだけの四天王ってどうなんですか?
中部つるぎ
しかも1000年も2人だけってあり得ないッス。
琴葉 茜
ふふふ、四天王が二人でなくてはならない道理もあるまい。
月読ショウタ
また無茶を。
中部つるぎ
道理が有りまくりッス。
琴葉 茜
魔王とは!

破壊と混沌をもたらすもの! そんな道理など構っていられるか!
月読ショウタ
混沌には違いないですけど。
中部つるぎ
魔王ってみんなこうなんですかねえ……ッス。
琴葉 茜
そして本日は素晴らしい着想を得た!
月読ショウタ
はいはい。
中部つるぎ
またしょーもないことッスね。
琴葉 茜
私は西の魔王に会いに行こうと思う!
月読ショウタ
ええっ!

魔王が魔王に会いに行くなんて前代未聞ですよ!
中部つるぎ
はあぁ〜、いつか言い出すんじゃないかと思ってたッスけどねえ。
琴葉 茜
とある秘密の解明に手を借りようと思ってな。

それに女子会をやってみたい。
月読ショウタ
女子会ならいつも我らを巻き込んでやってるじゃないですか。
中部つるぎ
お菓子は大変結構ですが……ッス。
琴葉 茜
その楽しさを西の魔王に教えるというのも面白かろう?

女子会をする西の魔王。想像するだけで笑えるではないか。
月読ショウタ
東の魔王なら可笑しくないんですか?
中部つるぎ
ま、いいじゃないッスか。どうせ追い返されるに決まってるッス。
琴葉 茜
そんなことなどあるか!

例え西の魔王と全面戦争になろうと、
私は西の魔王と友人になってみせるぞ!
月読ショウタ
また無茶な理屈を。
中部つるぎ
魔王ってこんなんばっかッスねえ。
琴葉 茜
では行ってくる!

留守は頼むぞ。
月読ショウタ
だからちゃんと魔王城に居てくれないと……。
中部つるぎ
まあ、テキトーにサボればいいッスよ。
月読ショウタ
そうはいくか!

そうなると我が魔王軍はどうなる!
中部つるぎ
耳が痛いッス。

前の四天王とは大違いッス。
月読ショウタ
そういえば、確かお前は南の魔王に仕えたことがあったよな。
中部つるぎ
そうッス。お前さんも一緒だったんッスよ?
月読ショウタ
そうだったか? 魔族になったせいで人間時代の記憶がどうも、な。
中部つるぎ
魔族になった理由も忘れたそうッスね。
月読ショウタ
ああ、今となってはどうでもいいがな。

ところで、南の魔王とはどのような魔王だったのだ?
まさかウチの風来坊とは違うよな?
中部つるぎ
一言で表せば、変態ッスね。
月読ショウタ
最悪だな。
中部つるぎ
そうでもないッス。

それを除けば立派な魔王だったッス。
月読ショウタ
それは興味深い。

その話を聞いてぜひ魔王さまへの説教のネタにしよう。
中部つるぎ
なら、せっかくだから女子会を開いて、ゆっくり話してあげるッス。
月読ショウタ
まあ、たまにはいいか。
中部つるぎ
どこから話すッスかねえ。

そうッスねえ。

まずは、お前さんが南の魔王城で四天王になったところから……。
ト書き
終わり。