LOVE魔王 第11話
第1話http://inove.jp/ivsid1120第2話http://inove.jp/ivsid1121第3話http://inove.jp/ivsid1131
第4話http://inove.jp/ivsid1137第5話http://inove.jp/ivsid1144第6話http://inove.jp/ivsid1145
第7話http://inove.jp/ivsid1160第8話http://inove.jp/ivsid1161第9話http://inove.jp/ivsid1162
第10話http://inove.jp/ivsid1163第11話http://inove.jp/ivsid1166第12話http://inove.jp/ivsid1169
第13話http://inove.jp/ivsid1184第14話http://inove.jp/ivsid1188第15話http://inove.jp/ivsid1189
第16話http://inove.jp/ivsid1190第17話http://inove.jp/ivsid1196第18話http://inove.jp/ivsid1204
第19話http://inove.jp/ivsid1209第20話http://inove.jp/ivsid1211第21話http://inove.jp/ivsid1218
第22話http://inove.jp/ivsid1220第23話http://inove.jp/ivsid1229第24話http://inove.jp/ivsid1235
第25話http://inove.jp/ivsid1237第26話http://inove.jp/ivsid1239第27話http://inove.jp/ivsid1240
最終話 第28話http://inove.jp/ivsid1241
姉妹作:魔王ふたり→http://inove.jp/ivsid958
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東の魔王を廃し、その替りに魔王の座につけるものを探しに来てみれば。
う、うぐっ、ひっく。
南の勇者がこやつだったとは。
あなた、だぁれ?
勇者となれば魔王へと置き換えるのに充分な素質があるはずだが……。
私は勇者なんてやだよお。辛いばかりで嫌なことばかりで。
いい歳をしてべそをかくな、南の勇者。
泣くしか……これしか知らないもの。
なんという惰弱。これでよく勇者になれたな。
なんで、なんで私ばっかり怖い目に?
まあ、コヤツの「数式」を魔王へと書き換えてしまえば、どうにでもなるだろう。
やだっ! こっち来ないで!
無駄な抵抗をされないぶん。やりやすいか。
ひぃっ!
気絶したか。ふん。
約束が違うぞ?
南の魔王か。
勇者ちゃんのことは私に任せるはずだったな?
勇者ちゃん? とにかくこちらの事情が変わった。
こいつは我らがいただく。
こいつは我らがいただく。
それは困ると言ったな?
魔王が勇者を守るというのか?
噴飯モノだ。
噴飯モノだ。
ここで一戦交えるのもいいが、ひとつ私の話を聞いてみないか?
今か?
後で後悔したくないだろう?
含みを持たせるな?
そもそも我らが勇者ちゃんと関わった契機、覚えているな?
生まれつき使える魔法とやらのことだな。
もちろんあれは魔法などという当たり前のものではなかった。
ほう、今までの監視でわかったのか?
察しがついてるんだろう?
「呪い」だ。それも「外の世界」からの。
「呪い」だ。それも「外の世界」からの。
やはりか。
「呪い」を放った主がなにを目的としてかはわからんが、
とてつもなく奇妙なものであるのは間違いない。
とてつもなく奇妙なものであるのは間違いない。
ふむ、我らが見た限りはなんの害もなさぬようだったが。
「呪い」といえど「数式」には違いない。
そうだが?
もし勇者ちゃんの「呪い」が「数式」でないと言ったら信じるか?
ありえない。
「数式」で構成されたもの以外この世界に存在出来ないからな。
生物だろうと器物だろうと。
「数式」で構成されたもの以外この世界に存在出来ないからな。
生物だろうと器物だろうと。
「数式」というのはその名の通りひとつの完結したものだ。
そのひとつひとつが集合して世界を成している。
そのひとつひとつが集合して世界を成している。
この樹木も「数式」ならこの私も「数式」だ。
「数式」だから世界全体から独立した「個」として成立している。
「数式」だから世界全体から独立した「個」として成立している。
「数式」はそれ自体で完結した存在だ。
仮に別の世界へと移しても個を保ち、存続可能だ。
仮に別の世界へと移しても個を保ち、存続可能だ。
で?
「外の世界」に存在するウイルスという物を知ってるか?
コンピューターウイルスのことではないのか?
いや、生物の……厳密に生物と呼べるかは難しいものなのだがウイルスという生物が存在しているというデータを閲覧したことがある。
それで?
ウイルスには生殖能力がなくてな、自分らだけでは種の繁殖を行えんのだ。
ならどう存続してる?
他の生物を利用するのさ。その生物に自らの設計図を送り込み、相手が持つ子を生み出す機能を乗っ取り己の子を作らせる。
ふむ、興味深いがそれなんなんだ?
コイツに似てるというのさ、あの「呪い」が。
どう似てる。
あの「呪い」は独立した「数式」として成立していない。
それ単体では無意味な数列に過ぎん。
しかし「宿主」の「数式」に取り憑いた場合は別だ。
それ単体では無意味な数列に過ぎん。
しかし「宿主」の「数式」に取り憑いた場合は別だ。
む……。
「宿主」の「数式」の機能によって己の欠落している部分を補完し、本来の活動を開始する。
どんなだ。
第一に例の空間の濁りだ。
あれはまったくの無害だったはずだが。
考えてみろ。
濁りとは、不純物が混じることによって生じるのだ。
濁りとは、不純物が混じることによって生じるのだ。
まさか、あれが「呪い」そのものだったのか?
そう。
「呪い」単体ではまったく無意味で無害なものに過ぎない。
危険とわかるはずもない。
「呪い」単体ではまったく無意味で無害なものに過ぎない。
危険とわかるはずもない。
危険……危険と言ったか。
それはいったい?
それはいったい?
第二に自己増殖。
今までの年月で果たしてどれだけの量の「呪い」が生まれ、
勇者ちゃんの先代勇者との旅でどれほど広範にばらまかれことやら。
今までの年月で果たしてどれだけの量の「呪い」が生まれ、
勇者ちゃんの先代勇者との旅でどれほど広範にばらまかれことやら。
むむ……。
こうなると、もはや勇者ちゃんを消したところでなんの解決にもならないな。
それで危険というのはなんなのだ!
取引だ。
な、んだと。
教えて欲しくば、勇者ちゃんから手を引け。
言ってる場合か!
確約してくれれば、私が知る限りのことを教えよう。
くっ……魔王!
返答は?
…………!
良かろう。魔王の替りは他で探す。
良かろう。魔王の替りは他で探す。
言質は取らせてもらった、「O・N・I」の筆頭よ。
さあ教えろ、すぐに!
生憎、現段階では私も確たる見解を得ていない。
な……に?
約束通り、「私の知る限り」は以上だ。
お前は!
まあ、落ち着け。
これだけ凝った仕掛けの「呪い」だ。
生半可なシロモノであるはずがない。
これだけ凝った仕掛けの「呪い」だ。
生半可なシロモノであるはずがない。
それは確かだろうが。
今後も勇者ちゃんの監視は続ける。
それで新しい発見があったら教えると約束する。
なら不満はあるまい?
それで新しい発見があったら教えると約束する。
なら不満はあるまい?
……いいだろう。
(本当はもう「呪い」の正体を知っているのでは?)
(本当はもう「呪い」の正体を知っているのでは?)
ここにいたか!
血相を変えてどうした? 魔王を削除する仕事はどうだった?
それどころじゃないんだよ!
続く。