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LOVE魔王 第12話

タグ:LOVE魔王 魔王ふたり

九州そら
戻ったぞ。
月読ショウタ
あ、魔王さま。またふらふら徘徊してましたね!
九州そら
心外な。しかとした目的があったぞ。
月読ショウタ
また勇者の近辺でけしからん事をしていたんじゃ?
九州そら
違う。これを集めてきた。
月読ショウタ
たくさんの武具ですね。
九州そら
勇者の装備3セットだ。
月読ショウタ
え? 「勇者のかぶと」「勇者のよろい」「勇者のたて」「勇者のつるぎ」が3つづつも?!
九州そら
ちゃんと勇者ちゃんの分は残しておいたから大丈夫だ。
月読ショウタ
他の国の勇者がすごく困るんじゃ……?
九州そら
勇者のことなど知った事か。魔王だぞ、私は。
月読ショウタ
それでこれでなにを?
九州そら
新たな武器を作ろうと思ってな。
月読ショウタ
はあ。
九州そら
素材が素材だからな、ものすごく強力なものが造れるだろう。
月読ショウタ
そうでしょうね。
九州そら
それでお前が戦うのだ。
月読ショウタ
え?!
九州そら
なにを驚く。お前も四天王だろうが。
月読ショウタ
それはそうですけど、よりよって私ですか?

他の四天王の方がずっと強くて実力も確かでしょう。
九州そら
魔族は勇者の装備が使えないのだ。
お前だけだからな、人間は。
月読ショウタ
人間でも、勇者でない私は使えないと思いますが。
九州そら
それくらいなら錬成のときに細工できる。
月読ショウタ
戦えというなら戦いますが……。
でもなぜわざわざこんなことまで?
魔王軍の状況を見る限り必要なさそうですが。
九州そら
魔王軍のためではない。
私個人のためだ。
月読ショウタ
と、いいますと?
九州そら
勇者ちゃんを守れ。
月読ショウタ
はいぃ?!
九州そら
今、勇者ちゃんはとても危機的状況にある。
私と相まみえるまでに死なれては困る。
月読ショウタ
しかし私は……。
九州そら
出戻りが恥ずかしいのか?
月読ショウタ
いや、裏切って寝返った身としては……。
九州そら
魔王命令だ。
背くなら、ぺろぺろするぞ。あちこち。
月読ショウタ
そ、それは……!
九州そら
それに勇者ちゃんの身が心配でないのか?
月読ショウタ
そ、そんな心配する義理はありません。
九州そら
ふふん、まあいい。
とにかく魔王直々の命だ。
お前ならどうとでも出来るだろう?
月読ショウタ
わ……わかりました。
九州そら
本当なら私が一日中勇者ちゃんのそばで守ってあげたいのだが、そうもいかん事情が出来てしまってな。
月読ショウタ
なにかあったのですか?
九州そら
なに野暮用だ。すぐに片づけてみせよう。
それまでの間だけ勇者ちゃんをしかと守ってくれよ。
月読ショウタ
わかりました。
九州そら
おお、そろそろ武器の錬成が終わったようだな。
月読ショウタ
これは……槍ですか。 
めちゃめちゃデカくてゴツいですね。
九州そら
名をつけよう。

そうだな。「逆鱗」が良かろう。
月読ショウタ
触れてはならないモノ……ということですか。
九州そら
勇者の装備を私の魔力で錬成したものだ。

はっきりいって、世界最強の武器だな。
月読ショウタ
そんなスゴいものを私に?
九州そら
それだけ大敵との戦いが控えてる、と心得よ。
月読ショウタ
は、はい。
九州そら
使いこなすには時間がかかるだろうが、なんとか私が戻るまで時間を稼いでくれ。
月読ショウタ
いったいどんな敵が……?
九州そら
そうだな、はっきりとはわからぬが確実に来るだろう敵はいるな。
月読ショウタ
そ、それは?
九州そら
北の魔王と西の魔王だ。
月読ショウタ
えええええええっ!!!
ト書き
続く。