LOVE魔王 第27話
第1話http://inove.jp/ivsid1120第2話http://inove.jp/ivsid1121第3話http://inove.jp/ivsid1131
第4話http://inove.jp/ivsid1137第5話http://inove.jp/ivsid1144第6話http://inove.jp/ivsid1145
第7話http://inove.jp/ivsid1160第8話http://inove.jp/ivsid1161第9話http://inove.jp/ivsid1162
第10話http://inove.jp/ivsid1163第11話http://inove.jp/ivsid1166第12話http://inove.jp/ivsid1169
第13話http://inove.jp/ivsid1184第14話http://inove.jp/ivsid1188第15話http://inove.jp/ivsid1189
第16話http://inove.jp/ivsid1190第17話http://inove.jp/ivsid1196第18話http://inove.jp/ivsid1204
第19話http://inove.jp/ivsid1209第20話http://inove.jp/ivsid1211第21話http://inove.jp/ivsid1218
第22話http://inove.jp/ivsid1220第23話http://inove.jp/ivsid1229第24話http://inove.jp/ivsid1235
第25話http://inove.jp/ivsid1237第26話http://inove.jp/ivsid1239第27話http://inove.jp/ivsid1240
最終話 第28話http://inove.jp/ivsid1241
姉妹作:魔王ふたり→http://inove.jp/ivsid958
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お前は憎いヤツだよ。
そうか?
思い当たるフシがあり過ぎて困るな。
思い当たるフシがあり過ぎて困るな。
お前は私がキライなことをせざるを得ないことばかりする。
ひっひ、なら大人しく私に喰われな。
生という苦しみから解放してやるぜ?
生という苦しみから解放してやるぜ?
が、ひとつだけ感謝してる。
ゲロが出るぜ。
それはなんだ?
それはなんだ?
すぐにわかるよ。嫌というほど。
ひっひっひ!
喰うためには消滅させちゃダメだから苦労するぜ。
おおうらっ! 「獄炎」!
喰うためには消滅させちゃダメだから苦労するぜ。
おおうらっ! 「獄炎」!
くっ! 危ない。
おや! 腕が一本消えたな!
もっと注意して自分を大事にしてくれよ!
もっと注意して自分を大事にしてくれよ!
行くぞ!
芸もなく突っ込んでくるだけ!
前を見てるか? おらあっ!
前を見てるか? おらあっ!
うくっ!
今度は足を貫いてやったぜ。
ふふん、嬲る気満々だな。
でないと、うっかり消滅させかねないからなあ。
こっちも気を遣ってるんだぜ?
こっちも気を遣ってるんだぜ?
「原子融解」!
ああん? 防壁の必要もねえよ。
これは参るな。
だろう? ほら、足をもう一本!
ぐあっ!
地べたに転がる姿が似合うじゃねえか。
ふひひひひっ、生娘みたいだな。
ふひひひひっ、生娘みたいだな。
正真正銘の生娘だ。
そうだった、そうだったな!
なら、前の宣言通りにソイツをいただこう。
なら、前の宣言通りにソイツをいただこう。
まだ覚えてたのか。呆れた執念深さだ。
それが私のチャームポイントさ。
ひ、ひひひひひひひひひひひ!
ひ、ひひひひひひひひひひひ!
来るな。
うふふふ、おびえてるのか?
安心すんな! 優しくもしねえし、思いっきり痛くやってやるからよ!
安心すんな! 優しくもしねえし、思いっきり痛くやってやるからよ!
お断りだ。
犯しながら喰ってやんよ。
……。
ふふん。
ふふん。
ひ、ひひ、まさかファーストキスとは言わないよな?
さあて?
ああっ! お前ってなんでこんなに情欲を誘うのかねぇ!
最高だぜ!
最高だぜ!
こっちは最悪だ。
ひどいことを言う!
ひっひひっひひひひ!
ひっひひっひひひひ!
……。
……ん? んんっ?! おい、これは……?
さすがに今のお前に手を触れるのも難しいからな。
自ら来てくれて助かった。
自ら来てくれて助かった。
お前! この「数式」の書き換えはっ!
相手を喰えるのは自分だけだと?
こちらも「同化」は可能だ。
こちらも「同化」は可能だ。
小癪!
ならこちらからも!
ならこちらからも!
前も言ったろ?
お前のようなビギナーに遅れはとらんよ。
お前のようなビギナーに遅れはとらんよ。
く……いや、これは、「喰って」ない!
「融合」! 完全に一体化する気か?!
そんなことしたら!
「融合」! 完全に一体化する気か?!
そんなことしたら!
そう。どっちも溶けて混じりあってまったくの別人になる。
おい! やめろ! そうなれば!
死ぬどころじゃない!
死ぬどころじゃない!
黙ってろ。こっちは忙しい。
う、うわっ!
私が喰ったヤツが!
勝手に分離しただと!
勝手に分離しただと!
融け合うまでは私はお前を完全に支配し、コントロール出来る。
だからな。
だからな。
ほ、ほわ〜!
うわっ!
あっ!
おわっッス!
お前からも出たぞ?!
特に道連れにする理由もないのでな。
く、くく、やめろ! 心が! 心が溶けていく!
さて、肝心の……!
あっ!
ぐ! ぐぎぎぎ! ついに勇者までもが!
四天王よ、勇者ちゃんを頼む。
ま、魔王さま!
魔王さま……ッス。
はい、確かに、ッス。
はい、確かに、ッス。
う、うーん。
こ、ここは?
こ、ここは?
勇者さま! 助かったんだよ!
え? ええ?
ふふん、最後に勇者ちゃんを見たまま逝けるか。
悪くない。
悪くない。
あ……ああ……あああ……あああああっ!
ヤツの心が溶けきってしまったか。
やがて私も……。
やがて私も……。
ふ、ふたりの身体が融け合って……。
魔王さま……、
……。
ここにいるのはもう、南の魔王じゃない。
まったく新しい人格の「別人」。
まったく新しい人格の「別人」。
ど、どうするの?
そうだな。別人格といえど、魔王には違いない。
空席となった西の魔王の席についてもらおうかね。
東はアレだし、元と同じ南の地では不具合があるかもだし。
空席となった西の魔王の席についてもらおうかね。
東はアレだし、元と同じ南の地では不具合があるかもだし。
そうなんだ……。
それがいいことなのかどうかもわからないけど……。
それがいいことなのかどうかもわからないけど……。
コイツは正真正銘の魔王。
魔王としてしか生きられないのさ。
それ以外の道は消滅しかない。
魔王としてしか生きられないのさ。
それ以外の道は消滅しかない。
うっすらと記憶がある。
このひと……私のために……。
このひと……私のために……。
……なら、その気持ちを利用させてもらおうか。
え?
お、おい、どうする気だ!
世界は安定を取り戻すために魔王を必要としてる。
簡単に替えの利く勇者と違い、
魔王はそれ相応の資質の持ち主でなければならない。
例えば、勇者のような。
簡単に替えの利く勇者と違い、
魔王はそれ相応の資質の持ち主でなければならない。
例えば、勇者のような。
え?!
勇者なら誰でもってわけじゃないんだけど、
アンタなら充分だ。
アンタなら充分だ。
私を……魔王に?
ちょっとちょっと!
魔王となった場合、人間としての記憶はすべて消え、
魔王という存在の記憶しかなくなる。
魔王という存在の記憶しかなくなる。
そ、そんな。
南の魔王には最後に借りを作っちまった。
だから、西の魔王の対となる魔王、東の魔王になってやってくれないか?
まあ、だからなんだっていう話といえばそうだけど。
だから、西の魔王の対となる魔王、東の魔王になってやってくれないか?
まあ、だからなんだっていう話といえばそうだけど。
……。
な、なに考えこんでる!
こんなのまともに取り合う話じゃないだろう?!
魔王になっちゃうなんて!
こんなのまともに取り合う話じゃないだろう?!
魔王になっちゃうなんて!
……うん、ごめんね。
え?
私、このひと……魔王についに会いに行ってあげられなかった。
あんなに会いたがってくれてたのに。
あんなに会いたがってくれてたのに。
なら、今のままでいいだろ!
ううん、ダメ。
だって勇者と魔王じゃ戦うしかないもの。
でも同じ魔王なら……友達にだって、なれるよね。
だって勇者と魔王じゃ戦うしかないもの。
でも同じ魔王なら……友達にだって、なれるよね。
魔王同士が友人同士になるというのは有史以来記録にないな。
なら、私たちが初めてになる。
……。
ゆ、勇者さま!
あなたも、私が勇者じゃなくなれば普通の生活に戻れるよね。
そ、そんなこと!
今、私のことを気にする必要はないだろ!
今、私のことを気にする必要はないだろ!
へへっ、知ってるの、私のためにたくさん無理させたこと。
そういうこと言うな!
なんか、さびしい……だろうが。
なんか、さびしい……だろうが。
そっか、そうだね、ごめん。
けどね、やっぱり私は魔王になろうと思う。
けどね、やっぱり私は魔王になろうと思う。
なぜ?!
南の魔王を知ったら、魔王も悪くないかな、ってね。
うふふ。
うふふ。
あ……。
……そうか。
……そうか。
答えは出たかい?
ええ、私、東の魔王になります。
助かる。
本音をいえば、無理にでもならせたいくらいだったからね。
本音をいえば、無理にでもならせたいくらいだったからね。
南の魔王……いえ、西の魔王。
私、きっと会いに行くからね。きっと会いに行く。
そして、仲良くなろう?
私、きっと会いに行くからね。きっと会いに行く。
そして、仲良くなろう?
続く。