アニメのラスボスって主人公に部下を寝取られることが多くてかわいそうだよね
主人公のピンチに駆けつける元ライバルというのは王道で燃える展開ですが、ラスボスにとっちゃつらい展開でもありますよねー。幾度も刃を交わすうちに主人公と相通じる仲になったうえで、それでも今さら退けないから決着をつけにくるライバルとかもかっこいいですよね。
【前回のあらすじ】 北進する暗黒大将軍に対し、ずん子たちは幾重もの『つぶあんバリケード』を作って待ち構える作戦に出ました。彼女に操られ、つぶあんに飢える人々を足止めしているうちに、張本人の暗黒大将軍を倒す作戦です。そして、その作戦は成功したかに見えましたが――
め……めたんちゃん!?(*`ロ´ノ)ノ http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-41.html
――大将軍に操られた一人の少女のすさまじい食欲によって、なすすべもなく破られてしまったのです!
(――福島県郡山・第五次防衛線――)
『……あれ~? この反応は……』 http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-45.html
――……そらさん? どうしました? http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-43.html
北上してくる「つぶあん派」の西軍に気を取られ、ずん子たちは北海道のことをすっかり見落としていました。暗黒大将軍の言葉が正しければ――北海道から南下してくる東軍の人々は、「こしあん派」でしょう。
(――山形新幹線(福島行)・車中――)
ずん子たち太平洋側が阿鼻叫喚の様相を呈していたころ、日本海側にいためろんたち一行は、福島へと駆けつける山形新幹線の車内でお茶をしていました。あわもとつるぎの提案を折衷した形です。
『ご利用くださいましてありがとうございましたー。間もなくー、福島ー、福島でーす。おはぎ雲にご注意くださいませー。お出口は左側でーす』
おちゃらけていためろんの眼光が、一転して鋭さを増します。彼女は大きく開いていたライダースーツの胸元のファスナーをきゅっと締め、車窓の向こうに浮かぶおはぎ雲を睨み付けました。
(――再び、福島県郡山――)
『……………………つぶあんを求める西軍の先頭、さらに北上スピードを上げた。現在、那須塩原付近』 http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-46.html
「ずんだアロー」状態から一時的に元の姿に戻ったずんだもんが、あたりを見回して暗黒大将軍を捜します――が。
めたんと東軍に気を取られている間に、彼女は忽然と消え去ってしまっていました。暗黒大将軍がいたはずの場所に残されたのは、一台のタブレット。
す……Sk○peですわー!?∑(゚ω゚ノ)ノ http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-42.html
ずん子の悲鳴も虚しく、暗黒大将軍の翼から羽根が飛び出し――彼女の扇によって一気に拡散していきます。ネット電話の画質ではよく分かりませんが、恐らく相当数の人に刺さったことでしょう。
――ガガガガガガガ! という掘削音が響き、バリケードの前の地面が盛り上がります。先ほどの逆で――今度は暗黒大将軍に気を取られている間に、めたんがやって来たようです。
バリケードに飛びかかろうとするめたんを、ずん子とずんだもんが制します。「ずんだアロー」形態に変身してめたんのドリルを受けとめますが、さすがに弓とドリルでは重量が違いました。
めたんに呼びかけて説得する暇もありません。いつの間にか上空に戻ってきていた暗黒大将軍が、再び羽根を撒き――その羽根が、きりたんとイタコに刺さります。
めたんが強引にドリルを回転させたため、ずんだもんは思わず「ずんだアロー」形態を解除してしまいました。その隙にと、きりたんとイタコ、めたんが『つぶあんバリケード』に殺到します。
絶望的な報告に加え、頼みの姉たちも暗黒大将軍の掌の上。事態は、もはやずんだ好きの少女一人でどうにかなるレベルを超えてしまっています。
東北の雪原に、暗黒大将軍の高笑いが響きます。恐らく――彼女は、あえてずん子だけには羽根を命中させないつもりでしょう。
空が、真っ黒なおはぎに覆いつくされていきました。
――天候をも操る大将軍の力にずん子が膝をつきかけた、その時。
あはは! それはどうかな!?
破壊的なエンジン音と、朗らかな笑い声が、彼女の耳へと届いてきたのでした。
ひょうたんの砂糖水を飲み干しながら、あわもは愉快そうに叫びます。そして、彼女はふらふらと酔っ払いながら片手を掲げ――。
と、叫びました。すると、空気が波紋のように震えて――操られていた人たちへと向かっていきます。
その瞬間――、操られていたはずのイタコたちの目に正気の光が戻り――、さらに、そらからは驚きの報告がもたらされます。
暗黒大将軍の表情に、明らかな戸惑いの色が浮かびます。弟子であるはずのあわもの行動に、完全に虚を突かれたようでした。
キキッと、めろんのバイクが軽やかに停止します。あわもはそこから飛び降りると――、してやったりのいたずら顔で、暗黒大将軍を指差しました。
――つづく――
次回はこちら http://inove.jp/ivsid1394






















































