覗き文化復活の時! 日本男児よ立ち上がれ!
「垣間見」という言葉は読んで字のごとく「垣」の「間」から覗き「見」をすることで、平時はなかなか顔を見せてくれない平安の女の人たちの姿を確認するための立派な文化でした。有名どころでいうと、『源氏物語』で当時若干10歳の若紫を光源氏が垣間見て、「やべえかわいい」と誘k……引き取った話がありますね!つまり覗き見とロリコンは日本の云々
(――春休み明け・大都会アジト――)
ぷくっと頬を膨らませて、ちゃんこが拗ねています。春の陽気うららかな午前中、秘密組織「大都会」のアジトは、気怠げな雰囲気に満ちていました。
……総帥? どうされました? http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-48.html
力を持て余しているのか、ちゃんこの髪の毛が紫の色を深くします。オーロラのように色を変えながら、青~紫の間で変化する彼女の髪の色相を気まずそうに眺めて、つるぎは口ごもってしまいました。どうやら、話しづらいことがあるようです。
そら、春休みも終わったし、学校やからな。うちらとは違って、お勉強しないとあかんのですよ。 http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-47.html
「禁則事項」をさらりと口にしたしのびをつるぎがたしなめますが、時既に遅し。聞き慣れない単語を耳にして、ちゃんこの金色の瞳がぎらりと輝き――、
――彼女は、きょとんと、首を傾げたのでした。
ぎくっと身を震わせて、つるぎがほぞを噛みます。彼女としては、ちゃんこに「学校」とは無縁でいてほしいようです。
(――ふるさと女学院・正門――)
巨大な力士ロボを見上げ、つるぎが嘆息します。こっそりと見学をしたいのですから目立ってしまっては元も子もないので、彼女の得意な強行突破の手法は使えません。
一行は正門を離れ、西門へと向かいます。そこには――、
校章の刻まれた堅苦しい制服を、胸元が押し上げています。イタコ業界の新人として様々な雑務を押しつけられているイタコ姉さまは、存外に楽しそうな様子で敬礼をしました。今年から新社会人のみなさんも頑張ってくださいね。
しのびに対して、凛と背筋を張って説教をしていたつるぎでしたが――、誰の教育が悪かったのか、彼女たちの「総帥」は、moco's kitchenみたいに高い位置から「清めの塩」を振りかけました。イタコ姉さまに。
こうして、三人は「ふるさと女学院」への潜入に成功したのでした。
(――四時間目前の休み時間・体育館――)
――……おや? あの特徴的な後ろ姿は……。 http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-43.html
つるぎたちは、体育館の入口に身を潜めて、ずん子たちの授業の開始を待っていました。――とは言っても、ちゃんこの図体はそうそう隠し通せるものではなく――、移動教室のために通りがかったきりたんが、足を止めます。
しかも、つるぎとしのびは少しでも身を隠すために「力士ロボ」の腹の中に入り、頭だけを出しているのです。巨大な力士の着ぐるみの中から二人の頭がにょっきりと生えている様子は、露骨に怪しいものでした。
――キーンコーンカーンコーン。
\プリずん、ラブリンク!!(o´∀`o)ノ/ http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-41.html
体育館の中から響いてきた声を聞いて、早速ちゃんこたちのことがどうでもよくなったきりたんは、かぶりつくように中を覗きました。
つるぎも、紅の瞳を見開いて体育館の中に視線を釘付けています。――無理もありません。いま、ずん子たちが受けているのは、通常の学校では絶対に見られない「ふるさと女学院」の名物授業なのです。
――ちゃんこときりたんの後頭部が邪魔なので、以下・音声のみでお楽しみください――
『~♪』(かっこいい変身BGM) http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-45.html
ずんだ餅もっちもち!! 魔法少女、東北ずん子参上っ!! じゃじゃーん!(=ず・ω・だ=)ノ
……………………うん。つるぎの人たちとアイドルの特訓をしただけあって、妖力の変換精度が跳ね上がってる。でも……一箇所だけ。 http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-46.html
……あ(*ノェノ)
――ぽろんっ。
「教材」である魔法のステッキを構えてポーズを取っていたコスプレ魔法少女・ずん子の衣装が、胸元だけずり下がってしまったような音が聞こえました。
『あー、胸元を大きく見積もりすぎちゃったみたいですね~♪ ドンマイです、ご主ずんさま~♪〔●REC〕』
……………………妖力制御は自分の等身大のイメージを得ることが必要。気持ちは分かるが、過大評価は良くない。
か、過大評価……!?。゚(PД`q*)゚。
それに、あまり胸が大きい『魔法少女――マギカ――』だと、頭から食べられちゃうわよ。 http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-44.html
『据わった目で「ちょっと、頭冷やそうか……」とか言う可能性もありますね~♪』
……………………だいじょうぶ。魔法少女は胸が小さいもの。次はカードキ○プターのイメージでやってみて。
……小学生サイズ!?・゚・(*ノДノ)・゚・ さすがにもうちょっとあるよ!?(`ε´*)
(――体育館・外――)
一目見ただけで、しのびが授業の本当の目的に気付きます。普段はどこか抜けたところのある彼女ですが、「能力」に関することには、人一倍敏感なのでした。
\きゃあああっ////
\『あ~♪ めたん様のスカートが~♪〔●REC〕/
しのびの感想通り、わいわいきゃーきゃーと楽しそうに騒ぎながら、ずん子たちは授業を受けています。複雑な気持ちになったしのびは彼女たちから目を切ると、総帥――ちゃんこのことを、慮ります。
ちゃんこの異変に気が付いたしのびも、こちらの世界に戻ってきます。一心不乱に授業の様子を窺うちゃんこは、髪の毛を紫寄りに揺らめかせ、瞳をきらきらと輝かせ――どこか哀しそうに、佇んでいました。
オチ要員と化しつつある最近の日々で鍛えられたつるぎの第六感が、チリチリとざわめきます。金色の瞳をらんらんと輝かせ、口元を歪ませて楽しげに笑うちゃんこの姿は年相応のような、不相応のような――底知れない不気味さを纏っていました。
きりたんを含め、四人のいる空間が不穏な空気に包まれます。ちゃんこの身体からは「本気」のオーラが立ち上り、つるぎの背中に、冷たい汗が流れました。
「学校」という言葉の言い出しっぺの自責の念で、しのびが思わず顔を伏せます。能力的にも、心理的にも、こうなったちゃんこを止める術はつるぎたちにはなく――ちゃんこは、そんな彼女たちの不安などどこ吹く風といった様子で、高らかに宣言しました。
――ついに動き出した大都会! お願い、死なないでずん子! あんたが今ここで倒れたら、そらさんやめたんとの約束はどうなっちゃうの? ずんだ餅はまだ残ってる。ここを耐えれば、大都会に勝てるんだから! 次回「ずん子死す」。デュエルスタンバイ!
――おわり―― (※今回もまとめのコメント欄にて感想をお待ちしています! また、まとめのコメント欄にずん子のイラストを投稿してくださる方も募集中です!)
次回はこちら http://inove.jp/ivsid1434


























