クールジャパンやるなら有名キャラの版権一個買い取って国内だけフリーにして海外に持っていけばいいんじゃない? それが東北ずん子(小説)
「クールジャパン」構想の話し合い、なにやら雲の上というか、頭越しの議論が続いていますね。会議の途中経過を聞かされる私たちの心を冷やすという意味ではまさにクールな感じです。それはさておき、日本国内でうまいことコンテンツを盛り上げ、それが結果的に海外の人たちの目に留まる、というのが伝統的な日本のコンテンツの流れですから(もちろん海外には受けているのに国内ではあんまり……というものもありますが)、国内限定版権フリーのキャラクターという方法なんてどうでしょう?もちろん、表現規制とかはなしで!
(――「ふるさと女学院」裏山・弓道部練習場――)
――た、大変です!(バターン http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-43.html
大変ですわ!!Ε=ε=ε= ┌(;´゚ェ゚)┘ 部活なんかやってる場合じゃないですわ!! http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-42.html
勢いよく道場の扉を開けて、きりたんとイタコ姉さまが弓道場に飛び込んできます。イタコ姉さまは普段通りですが、きりたんがこんなに取り乱すのは、滅多にないことかもしれません。ここまで走ってきたことで、二人は汗だくになっています。
ど、どうしたの、二人とも?∑(゚ω゚ノ)ノ それに、イタコ姉さまはいま、学校の警備員の仕事中のはずじゃ……。 http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-41.html
――ドガアアァァァァン!!
……ちょ、何の『爆発――ラッシュ――』よ!? http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-44.html
きりたんが全てを言い終える前に、「ふるさと女学院」の方から凄まじい音が聞こえてきました。ずん子たちが慌てて校舎に目をやると、学院全体を覆うように、キラキラとした白い粉――塩のようなもの――が、舞っています。
『ふっ……「ふるさと女学院」全域でぇ、女子力の大幅な減少を確認しました~(汗) 全校生徒の女子力がぁ、凄まじい勢いで低下しています~!』 http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-45.html
まるで花火の残滓のように、白い粉はキラキラと輝きながら、ゆっくりと落下しています。何が起こったのか全く分からないまま、ずん子たちは山道を駆け出したのでした。
(――同時刻・「ふるさと女学院」校庭――)
……ずん子くんはいたか? http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-48.html
いや、おらんかった。現在もうちの分身体が捜索中やけど、もう校舎の中にはおらんと思うで。 http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-47.html
チッ……。ちょっとー! 話が違うじゃない! ずん子お姉さんの力を使って、「アレ」を完成させる手筈じゃなかったのー!? http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-49.html
校庭に作られた本陣の最奥では、ちゃんこがどっしりと構え、つるぎが指揮、しのびが実働部隊として、女学院征服計画を進めていました。
少々計画が狂ったようですが、つるぎはあくまでも冷静です。文句を言いつつも、そんなつるぎのことはしっかり信頼しているのか――ちゃんこは口を尖らせると、頭から「力士ロボ」のかぶり物を被りました。
小気味よく頷いて、しのびが本陣から気配を消します。その間にも、つるぎはちゃんこの「力士ロボ」に手を突っ込んで、なにやら細工をし続けているのでした。
(――「ふるさと女学院」裏門――)
それは、あまりに凄惨な光景でした。
女教師「……ポテチ……カラアゲ……」
クラスメイト「シオカルビ……ネギシオ……」
そう叫んで、そらさんが指差したのは、校舎三階の非常階段でした。全員が一斉にそちらを見上げると、校舎の壁の中から、紅のポニーテールが顔を覗かせます。
……ふふふ……。
半信半疑の目で、ずん子がしのびを見上げます。しかし、しのびはそんなずん子の視線を鼻で笑うと、人差し指を天に突き上げて宣言しました。
見当外れのことを言い出したそらさんときりたんに、しのびがノリツッコミを返してあげます。その律儀な姿からは、とてもこんな大規模な事件を起こすような女の子には見えませんでしたが――続けて彼女が口にしたのは、なんとも残酷な一言でした。
高笑いだけを残して、しのびは姿を消しました。あとに残されたのは――塩辛いものを求め、行く手を塞ぐかのように徘徊する、大勢の知人友人たち。
下級生「…………シオ……アセ……」(クワッ
上級生「……ビショウジョノ……アセ……」(クワッ
先生&生徒たち「アセ……アセ……」(ゾロゾロ
ずん子たちの周囲が、じりじりと包囲されます。そして、彼女らににじり寄っていたおよそ二百人以上の女子生徒たちは――我慢の限界を迎えたかのように、彼女たちに飛びかかりました。
みんな「アセーーーー!!!」(ガバアアァァッ!!
――いよいよずん子たちが蹂躙されかけた、その時でした。
……………………浄化っ(パパパパパパパ
みんな「……グエー!!」(ビターン
……………………フッ。またつまらぬものを撃ってしまった。でも、婚約者を守るのは、わたしの務め。 http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-46.html
緋色の袴に、白無垢の襦袢。そして――二挺のサブマシンガン(おもちゃ)。黒髪をなびかせて颯爽と登場したのは、うさぎでした。
ずん子、きりたん、イタコ姉さま、めたん、そら、うさぎ。六人の美少女たちの侵攻は、まるで蝶が舞い蜂が刺すような、華麗な反撃です。自宅で、そして学校で。長い間培ってきた阿吽の呼吸が、200人の生徒たちの牙城を、次々と崩していきました。
……………………よし、校庭が見えた。(パパパパパ
「大都会」の本陣には、なんかそれっぽい大旗がはためいています。その根元、三つ葉葵の白幕で囲われた陣の中央に、彼女らはいました。
つるぎの挑発を受けて、ずん子が「ずんだアロー」の矢尻にずんだペーストを塗ります。狙う先のちゃんこの「力士ロボ」は、塩を撒くだけの砲台と化していて――あまりにも、隙だらけでした。
――ヒュン、と、空気を切って。
ずん子が放った矢は、一直線に、「力士ロボ」のマゲに命中しました。
うさぎの言うとおり、何か「力士ロボ」の様子が変です。普段ならすぐに頭部が開くはずなのに、今日はそうではなく――マゲの部分だけが、どんどん、どんどん膨らみ、そして――。
――ちゅどーん!と、再び、大爆発を起こしたのでした。
うさぎが咄嗟に張った結界に、何か粉のようなものが押し寄せます。その物質は四方八方に拡散し、再び、学院全体を覆い隠すのでした。
ドーム状に展開したうさぎの結界が、視界一面を覆いそうな金色の豪風を弾き返します。彼女の妖力をもってしても、ギリギリの攻防です。
視界が悪い中、「女子力スカウター」を用いて、そらさんが点呼を取りますが――ずん子の反応だけが、返ってきません。黄金の闇が晴れると、東北姉妹が慌てて周囲を見渡します。
ようやく「力士ロボ」の頭部が開いて、中からちゃんこが顔を覗かせます。高らかに勝利宣言をする彼女の手の中には、いつの日かずん子が全国へと吹き飛ばした、黄金のリンゴが握られていました。
ちゃんこの隣に跪くずん子の瞳には、爛々と輝いていた普段の輝きはありません。意識があるのかないのか、虚ろな目をして立っている彼女の首根っこを、「力士ロボ」の巨腕が掴みます。
――ゴゴゴゴゴゴゴゴ。
「力士ロボ」は、その腹部を開いて中の空洞を露出したかと思うと、普段は吸引に使うはずの機能を全開で逆噴射させ――その巨体を、宙へと舞い上がらせました。もちろん、ずん子と一緒に。
全校生徒「…………アセ……シオ…………」(ゾロゾロ
――東北地方の空に、悪の高笑いが響き渡りました。
【次回予告】ずんちゃん……。本当に優しい人だったんだ。分かり合うために、どういう覚悟がいるのか、あたしたちに思い知らせるために、あの人は――。『ずんだ少女東北☆ずん子』第41話「ずんだも、魔法も、あるんだよ」
――おわり―― (※今回もまとめのコメント欄にて感想をお待ちしています! また、まとめのコメント欄にずん子のイラストを投稿してくださる方も募集中です!)
次回はこちら http://inove.jp/ivsid1435





















































