新しいメガシンカを発見! その名はずんだもん!
【とくせい:ふびん】 メガシンカはメガブースター! メガメガニウム! メガラブカス! メガフィオネ!とかそういう方向性かと思いましたが基本的に元々強い子がさらに強く!
(――10月27日・東北家――)
東北家、玄関。本日をもってめでたく17歳の誕生日を迎えたずん子が、圧倒的な物量の前に硬直しています。
ずん子たちの目の前に積まれているのは、100箱を超える数のダンボール箱でした。中に何が入っているのか分かりませんが、誕生日プレゼントにしては威圧的な数です。
この光景、既視感があるんだけど……(´ω`;) 確か、前は枝豆だったような……。 http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-41.html
嫌な予感に溜息をつきながら、ずん子が手近な箱を開封するため、ガムテープへ手を伸ばします。ですが、その前に東北家の引き戸が開かれ、元気のいい声が飛び込んできました。
――手紙? あわもさんにしては、ずいぶん回りくどいメッセージですね……。 http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-43.html
土間に侵入し、ずん子に手紙を渡し、ウインクを飛ばして背中を向けると、すたこらと外へ。まるで嵐のように、あわもはさっさといなくなってしまいました。
(あわちゃん、ひょっとして気を遣ってくれたんでしょうか?(。´・_・`。) 誕生日にまで追いかけっこしたくないですものね) http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-42.html
『親愛なる東北ずん子ちゃんへ。お久しぶり、忘れてないかな? 今日は、ずん子ちゃんに誕生日プレゼントをお届けすることにしたんじゃよー。新しい命に、ハッピーバースデー! By 暗黒大将軍』
以前に枝豆を200箱送りつけてきたとき(※47話参照)と全く同じ状況です。ちなみに、その枝豆は全てずんだと化したうえで消費済です。だから太ったんですね。
背中に手を伸ばして、ずん子が目を丸くします。
部屋を見て、ずん子がぽかんとします。
居間を見て、ずん子が嫌な汗をかきます。
と、とにかく探さないと!(´;ω;`) もし悪い人に拾われちゃったらきっと一瞬で金目のものだと見抜かれて「こいつぁいいもんを拾ったぜ……」って裏ルートで売りさばかれてアラブの大富豪が買い付けて取り戻そうにも取り戻せなくなっちゃう! ずんだ餅がいつでも食べれるんだからそりゃ買うよ!
「盟友」を失って、ずん子はパニックになっています。彼女は血相を変えて玄関に向かい、草履を履いて飛び出そうとしましたが――、
――彼女が手をかけるよりも早く外側から扉が開かれ、某魔法少女のようなセリフとともに、めたんがやって来ました。
そら、そしてうさぎも一緒です。片手にぬいぐるみの「いなば」、もう片方の手に「プレゼント」を持ったうさぎ(前髪で表情が隠れてるせいで猟奇的な何かに見える)が、三人を代表して、「プレゼント」を差し出しました。
『当たらずとも遠からずですね~♪ ずんだもんです~♪』 http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-45.html
そう。そらが主張するところによると――、その生き物は、彼女がバーチャル世界で作ったゲーム『もちモン』(※49話参照)のモンスター・「ずんだもん」だそうです。
……………………おそらく、あわもの人とめろんの人が原因。でも今は、それより先にずんだの人に伝えなければならないことがある。 http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-46.html
そうそう。わたくし、『決定的瞬間――フェイタル・インパクト――』を見てしまったのよ。実は、「ずんだアロー」はこの子が……、 http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-44.html
めたんが全てを言い終える前に、ちょうど両手に収まるサイズの「ずんだもん」をうさぎから奪い取って、ずん子が思い切り上下にシェイクします。仁王様も裸足で逃げ出す形相です。
意識を失ってなお、ずん子はずんだもんを振り続けます。ずんだ香発生装置か何かと勘違いしているようです。
(――30分後――)
ずんだもんが、そのつぶらな瞳を開きました。それを合図に、幾分か落ち着いたずん子が、それでも十分に食い気味に、彼女に語りかけます。
有無を言わせない口調で、ずん子がずいっとずんだもんに顔を近づけます。そして、彼女は再びその小さな身体を鷲掴みにすると――思い切り、上下に振り始めました。
――その言葉が聞こえてきた瞬間でした。
ずん子の手の中にいた「ずんだもん」が仕方なしに身を丸めると、『彼女』の全身が発光を始めます。そして、ずんだもんだったはずのものは見る見るうちに形を変えると――、
――なんと、「ずんだアロー」になったのです。
ずんだ餅のこととなると、ずん子は止まりません。目隠しをしたずん子に酷使されるずんだもんの姿は見る人の哀愁を誘う健気さで――めたんたちは自然と、心の中で彼女にエールを送っているのでした。
(――千本ノック後――)
肩(という表現が適切かは分かりませんが)で息をしながら、ずんだもんが「ずんだアロー」からもとの姿に戻ります。目を回し、頬はやせこけながらも口調は変えてこないあたり、なかなかの矜持がうかがえます。
褒められるとすぐに調子に乗る性格なのか、ずんだもんはあっという間に気を取り直します。彼女は「ずんだアロー形態」から「ずんだもん形態」へと戻ると、高慢な口ぶりで胸を張り――、
――ガシッ!
――目隠しをしたままのずん子の手の中に、収まりました。
必死の制止も虚しく響くばかりです。ずんだもんの視界からは――、どんどん迫ってくるずん子の顔が、超大型巨人のそれのようにすら映ったことでしょう。
――その後、ずんだもんは東北家から家出。しかし、めたんに身を寄せれば本気で食われかけ、そらには弄くり回され、うさぎには浄化されかけ――結局、ほうほうの体でずん子のもとへと戻らざるをえませんでしたが、それはまた、別のお話。
――おわり――
次回はこちら http://inove.jp/ivsid1460








































