いいか!タイムトラベルしたらその時代の人間とは接触するなよ!?――東北ずん子小説魔法少女編:第25話
タイムパラドックスを起こさないためのルール、ロボット三原則、女子校には女の子しか入学してはいけない……などなど、創作物の中における「原則」は、作品の舞台や登場人物の行動の範囲を限定するルールであると同時に、破られてなんぼのルールでもあります。そして、原則を破ってしまっても何とかしちゃうのが主人公であり、いわゆる「主人公(誤字ってました)補正」なのかもしれません。
私にもひとついただけないでしょうか、主人公補正……。
私にもひとついただけないでしょうか、主人公補正……。
【前回のあらすじ】
・ずん子たち、400年前の弓道場付近に現れた不審者を追跡するも失敗
・うさぎ、自分の能力について悩む
・うさぎ、変身?
・ずん子たち、400年前の弓道場付近に現れた不審者を追跡するも失敗
・うさぎ、自分の能力について悩む
・うさぎ、変身?
(――400年前・餅碑近く、朝――)
イタコが、軽々と時空を越えてやってきます。
変身し、落ち着きを得た彼女の姿はまさに天女……だったのですが、変化したうさぎの姿を見て、キャラが崩れてしまいました。
変身し、落ち着きを得た彼女の姿はまさに天女……だったのですが、変化したうさぎの姿を見て、キャラが崩れてしまいました。
あっ、イタコ姉さま(≧∀≦)ノ
せっかくのお休みなのに、わざわざすみません。
もしよかったら、私の着替え取ってきてくれると嬉しいんですけど……。
せっかくのお休みなのに、わざわざすみません。
もしよかったら、私の着替え取ってきてくれると嬉しいんですけど……。
……………………着替え?
……ああ。昨晩わたしが粉々にしてしまったから……。
……ああ。昨晩わたしが粉々にしてしまったから……。
?
何かあったんですの?
……と聞きたいところですが、その襦袢姿じゃ寒そうですし、先に着替えを取ってきますわね。
何かあったんですの?
……と聞きたいところですが、その襦袢姿じゃ寒そうですし、先に着替えを取ってきますわね。
……………………いや、それには及ばない。
いまのわたしの力なら、こんなことができる(キラーン
いまのわたしの力なら、こんなことができる(キラーン
…………あれ!?∑(゚ω゚ノ)ノ
うさぎが迷いなくずん子を見つめ、少しだけ眉間に力を込めると――なんということでしょう(例のナレーション風)。
襦袢一枚だったずん子の服が、見た目も華やかな魔法少女姿に変身したではありませんか。
襦袢一枚だったずん子の服が、見た目も華やかな魔法少女姿に変身したではありませんか。
見ただけでずんちゃんに服……いや、力を!?
破壊の力が創造の力に転化したとでも言うんですの!?∑(゚Д゚; )
破壊の力が創造の力に転化したとでも言うんですの!?∑(゚Д゚; )
すごいようさぎちゃん!ヽ(´▽`)ノ
しかも、ついでのようにイタコ姉さまのすまし顔まで壊した!
しかも、ついでのようにイタコ姉さまのすまし顔まで壊した!
うんうん。そうでしょう、そうでしょうですわ。
いや、私何にもしてませんから。なんでイタコ姉さまが同意するんですか……( ;´∀`)
……………………うーん。山頂ということもあって、世界が広く見える。
ふもとにうちの学校がないのは寂しいけれど。
ふもとにうちの学校がないのは寂しいけれど。
物珍しそうに顔をきょろきょろさせるうさぎの表情も、心なしか穏やかになっているように見えます。
自由に視線を動かせるというのは、彼女にとって新鮮なことなのでしょう。
ずん子も和みつつその光景を見ていましたが、背中側から、そらの声が聞こえてきました。
自由に視線を動かせるというのは、彼女にとって新鮮なことなのでしょう。
ずん子も和みつつその光景を見ていましたが、背中側から、そらの声が聞こえてきました。
……………………あれ? そらの人も呼んだの?
うん!(・∀・)ノ
そらちゃんなら、足跡とかから逃げた人の道を追跡できるかなって思って。
行ってみよー!
そらちゃんなら、足跡とかから逃げた人の道を追跡できるかなって思って。
行ってみよー!
『そ、それは困ります~(汗)またやろうって約束してるんですから~!』
……………………慣れれば大丈夫。
これから不審者の逃げたルートを追いかけるのなら、山の木々に引っかからないように頑張れば、その練習にもなる。
これから不審者の逃げたルートを追いかけるのなら、山の木々に引っかからないように頑張れば、その練習にもなる。
『なるほど~♪ 日々是スカラビというわけですね~!
ではぁ、追跡を開始いたしましょ~!』
ではぁ、追跡を開始いたしましょ~!』
いや、それはいいけど私の部屋に侵入するのはやめてね!?∑(゚ω゚; )
……で、どう?
昨夜追いかけた感じだと、ずいぶんと『場慣れ―ホームアドバンテージ―』してるように感じたけれど。
昨夜追いかけた感じだと、ずいぶんと『場慣れ―ホームアドバンテージ―』してるように感じたけれど。
『確かにぃ、足の運びに迷いがありませんね~♪
でもぉ、追いかけるのは簡単だと思いますよ~♪ ほらぁ、この落ち葉を見てください~』
でもぉ、追いかけるのは簡単だと思いますよ~♪ ほらぁ、この落ち葉を見てください~』
先頭を歩いていたそらが、一枚の葉っぱを拾って差し出してきます。
その葉っぱには、黒い水滴のようなものが落ちた跡が、くっきりと残っていました。
その葉っぱには、黒い水滴のようなものが落ちた跡が、くっきりと残っていました。
――これは……墨ですね。
……………………AZVの模写でもしてたのだろうか。
ずん子はすやすや寝てたんだから、気にしなくていいのよ(ニッコリ
気になるよ!ヽ(`Д´)ノ
気になりすぎてずんだ餅も手につかないレベルだよ!
めたんちゃん、見てたんならどんな内容だったか――。
気になりすぎてずんだ餅も手につかないレベルだよ!
めたんちゃん、見てたんならどんな内容だったか――。
ずんちゃん、ストップですわ!
教えて、と言いかけたずん子でしたが、その口をイタコに塞がれてしまいました。
イタコがキツネの耳をぴょこぴょこと動かしているところを見るに、何か物音が聞こえてきたようです。
イタコがキツネの耳をぴょこぴょこと動かしているところを見るに、何か物音が聞こえてきたようです。
一同は、物陰に隠れながら音の方へと近寄っていきます。
それは――なんと、人の歌声でした。
それは――なんと、人の歌声でした。
~♪
(――400年前・とある山奥の村――)
弓子おねえちゃ~ん!枝豆どう?
うん! ばっちり育ったわ!
(拝啓、枝豆の精霊様。こんにちは!
弓子です。
昨日は、私を無事に逃がしてくれて、本当にありがとうございます)
弓子です。
昨日は、私を無事に逃がしてくれて、本当にありがとうございます)
わー!
これで、今年もアレが食べられるね! おねえちゃん!
これで、今年もアレが食べられるね! おねえちゃん!
ふふ、そうね。
でも、まずは採れたてを精霊様にお供えしなくちゃ。
でも、まずは採れたてを精霊様にお供えしなくちゃ。
(私が住むこの村は素敵な村です。
冬はちょっと寒いけれど、山菜も採れるし、お魚もおいしいし、こうして枝豆も栽培できるし、何より子どもたちがみんな元気に笑っています。
穏やかな毎日です)
冬はちょっと寒いけれど、山菜も採れるし、お魚もおいしいし、こうして枝豆も栽培できるし、何より子どもたちがみんな元気に笑っています。
穏やかな毎日です)
(こんな日が、いつまでも続けばいいのに……)
……えっ?
あっはっはっは!
新たなる衣を纏い、遙かなる時を越え!
永久に連なれ我らが旅路!
我こそは、『漆黒の』めt
新たなる衣を纏い、遙かなる時を越え!
永久に連なれ我らが旅路!
我こそは、『漆黒の』めt
……………………。
(は、拝啓。枝豆の精霊様……。たいへんです……)
第1話はこちら!→ http://togetter.com/li/320198
前回:第102話はこちら!→ http://inove.jp/ivsid1288
次回:第104話はこちら!→ http://inove.jp/ivsid1483
魔法少女編記事一覧はこちら! http://inove.jp/ivsid59
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