普通の会で身内ノリで一発芸やったら滑って後日「うわああああああ――東北ずん子小説魔法少女編:第26話
たまに、本当に全く話が合わない人たちと食事なぞをしていると「くそうこの一般人め……」と思ってしまいがちなのですが、世界に雑草という名の草がないように、世の中に一般人という名の人はおらず、きっと彼らも何かの話題に関してはオタクなのだろうと色んな方面から探りを入れてみるも、あまりにも年齢や社会的背景が違いすぎるとフックがかすりもせず、まれに運良くビンゴを引き当てたとしても別にその話題を膨らませることができるわけでもないという、自分のコミュ力のなさなんだなあ。
ずんを。
ずんを。
【前回のあらすじ】
・400年前にずん子、イタコ、きりたん、めたん、そら、うさぎが集結!
・落ちていた墨の跡をたどって、不審者の追跡を決行!
・その先には、枝豆を育てている地味子さんの姿がいたのでした。
・400年前にずん子、イタコ、きりたん、めたん、そら、うさぎが集結!
・落ちていた墨の跡をたどって、不審者の追跡を決行!
・その先には、枝豆を育てている地味子さんの姿がいたのでした。
(――400年前・弓道場近くの村付近――)
少し時間を巻き戻し、ずん子たち一行が「弓子さん」なる女性を見つけた直後のこと。
一行はとっさに木陰に身を隠し、ひそひそと作戦会議をしていました。
一行はとっさに木陰に身を隠し、ひそひそと作戦会議をしていました。
『……彼女が口ずさんでいるあの歌、どこかで聞いたことありませんか~?』
……………………確かに。わたしも聞き覚えがある。
全く接点がないはずの人間なのに。
全く接点がないはずの人間なのに。
――怪しいですね……。
でも、前みたいに逃げられたらかないませんよ。ここは相手のホームグラウンドですからね。
でも、前みたいに逃げられたらかないませんよ。ここは相手のホームグラウンドですからね。
ふふ。そういうときは、一発派手な『花火―挨拶―』をバン!ってかましてやればいいのよ!
めたちゃんの言葉も一理ありますわ。接触する人間は少ない方がいいですから。
村の皆さんに相談される前に、こう、ガツンと。
村の皆さんに相談される前に、こう、ガツンと。
……………………今さらそれを気にするのか……。
能力の濫用は感心しないが、多数決では勝てそうにない。
能力の濫用は感心しないが、多数決では勝てそうにない。
うさぎちゃんまで……。
あーもう!やりすぎはダメだからね!ヽ(`Д´)ノ
あーもう!やりすぎはダメだからね!ヽ(`Д´)ノ
決まりね! じゃあ、行くわよ!
おう! ですわ!
最も乗り気のめたんを先頭に、一同は木陰から勢いよく飛び出しました。
そして、前回の引きへと繋がるのです。
そして、前回の引きへと繋がるのです。
え、ええっ!?
少年A「う、うわあ!? 視覚的な衝撃よりお味噌の香りの方がキツい!!」
あ、こら! 危ないから下がってなさい!
(拝啓、枝豆の精霊様! 大変です!
イロモノ集団がやってきました!)
イロモノ集団がやってきました!)
少女B「う、浮いたー! 弓子お姉ちゃん、あの人浮いたー!」
しっ! 見ちゃいけません!
『どんな場所にもお手軽に忍び込み放題~!
あなたの街の怪盗スカラビをよろしくお願いいたします~♪ 人手もたくさんいますよ~♪』
あなたの街の怪盗スカラビをよろしくお願いいたします~♪ 人手もたくさんいますよ~♪』
(……拝啓、枝豆の精霊様。
私の目の前で人が宙に浮いています……。
しかも、なんか空に黒い穴が空きました……)
私の目の前で人が宙に浮いています……。
しかも、なんか空に黒い穴が空きました……)
少年A「う、ウワアアアアア!? 穴から人が出てきたアアアアアア!?」
空ばかり眺めている場合じゃないわ!(ガガガガガガガ
少女B「ど、どわあ!? 今度は地面が盛り上がって……!?」
(拝啓、枝豆の精霊様!
突然やってきた人が畑を耕してくれました!
……見たこともない、とても大きな円錐状のものを回転させて、ですけども……)
突然やってきた人が畑を耕してくれました!
……見たこともない、とても大きな円錐状のものを回転させて、ですけども……)
えっ? ちょっ……聞いてる?
なんかすごい実務的なことで感謝されてない?
なんかすごい実務的なことで感謝されてない?
えっ……。あ、はい……。
それで、あなたは何を……?
それで、あなたは何を……?
あたしはイタコですわ。
今見た信じられないほど衝撃的な光景は、あたしがみなさんに見せたものなのですわ……。
少しばかりお話を聞かせていただければ、よりエキサイティングで刺激的な興奮をお届けすることができます。
そう、魔法少女ならね。
今見た信じられないほど衝撃的な光景は、あたしがみなさんに見せたものなのですわ……。
少しばかりお話を聞かせていただければ、よりエキサイティングで刺激的な興奮をお届けすることができます。
そう、魔法少女ならね。
少年A「う……、うさんくせえ!」
(――10分後・村の中――)
少年A「うう……おねえちゃん……」
少女B「zzz……弓子おねえちゃん……」
少女B「zzz……弓子おねえちゃん……」
――まさかこんな一般的な感性をお持ちだとは思わず、ついはしゃぎすぎてしまいました……。
大変反省しております……。
大変反省しております……。
い、いえ。気になさらないでください。
この子たちはツッコミ疲れで眠っているだけですから(ススス
この子たちはツッコミ疲れで眠っているだけですから(ススス
(まずい……。露骨に距離を取られてるわ。
明らかに変質者の集団として見なされている……)
明らかに変質者の集団として見なされている……)
ずん子たちのショーの目的(少女を逃がさないこと)は果たされました。
しかし、ショーが終わると同時に子どもたちは「う、う~ん……」とうなりながら気絶。
少女自身もさっきから引きつった笑いしか返してくれません。
――このままではマズイ。
そう誰もが思っていた、そんな折でした。
しかし、ショーが終わると同時に子どもたちは「う、う~ん……」とうなりながら気絶。
少女自身もさっきから引きつった笑いしか返してくれません。
――このままではマズイ。
そう誰もが思っていた、そんな折でした。
……………………ずん子? どうしたの?
見て!この枝豆!(*´∀`*)
房の一つ一つに実がぎっちり詰まってて、すごいみずみずしいよ!
房の一つ一つに実がぎっちり詰まってて、すごいみずみずしいよ!
ちょ……、こら! 今はそんな場合じゃ……。
あ、分かります?
その枝豆、私が育てたんです!
その枝豆、私が育てたんです!
――食いついた!?
分かる分かる……。
枝豆はどうしても実ごとの成長がばらばらになっちゃうから、どうしても痩せたやつとかが出てきちゃうんだよね……(´・ω・`)
それなのにこれ! これはこんなにふっくらして!
枝豆はどうしても実ごとの成長がばらばらになっちゃうから、どうしても痩せたやつとかが出てきちゃうんだよね……(´・ω・`)
それなのにこれ! これはこんなにふっくらして!
そうなんですよ!
私も手間暇かけてますけど、これも枝豆の精霊様のおかげです!
ほら、見てください、そのご勇姿を!(ガサガサ
私も手間暇かけてますけど、これも枝豆の精霊様のおかげです!
ほら、見てください、そのご勇姿を!(ガサガサ
弓子と呼ばれた少女は、初めて目を輝かせて微笑みました。
そして、彼女は麻の着物の胸元に手を突っ込み、一枚の半紙を取り出し――広げます。
そして、彼女は麻の着物の胸元に手を突っ込み、一枚の半紙を取り出し――広げます。
じゃーん!
これが枝豆の精霊様(画:弓子)です!
これが枝豆の精霊様(画:弓子)です!
…………。
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