毎度遅れる奴の集合時刻だけ早く連絡した日に限って時間通りに来る――東北ずん子小説魔法少女編:第28話
「毎回遅れてくる人間」ってのは、どこにでもいるようです。自宅で遊ぶとか、そういうパターンなら、別に遅れてくれても一向に構わないのですが、映画やイベントなど、開始時刻がきっちり決まっている場合、ハラハラしながら待つことになるわけです。
もうこんなのはたくさんだー!と思い、そいつの集合時刻だけ30分早めて連絡してみたところ、どうもそいつもそいつで毎度遅れる自分のことを情けないと思っていたらしく、一念発起して時間通りに来てみたところ誰もいない!
ああ非情なるはこの世のことわりかな!
もうこんなのはたくさんだー!と思い、そいつの集合時刻だけ30分早めて連絡してみたところ、どうもそいつもそいつで毎度遅れる自分のことを情けないと思っていたらしく、一念発起して時間通りに来てみたところ誰もいない!
ああ非情なるはこの世のことわりかな!
【前回のあらすじ】
・ずん子、弓子に独力で変身できないことを突かれて沈黙
・あわも、めろん、そんなずん子をニヤニヤと放置
・あわも、弓子が歌っていた鼻歌が「ふるさと女学院」の校歌だということに気付く
・そら、アンドロイドなのにそのことに気付いてなかった
・ずん子、弓子に独力で変身できないことを突かれて沈黙
・あわも、めろん、そんなずん子をニヤニヤと放置
・あわも、弓子が歌っていた鼻歌が「ふるさと女学院」の校歌だということに気付く
・そら、アンドロイドなのにそのことに気付いてなかった
(――400年前・弓道場近くの村――)
(失意の)ずん子たちが去ったあと。
たんちゃんとNHKは、お詫びの品を持って、弓子の村を訪れていました。
あまりずん子たちのことを喧伝されても困るので、口封じも兼ねているようです。
たんちゃんとNHKは、お詫びの品を持って、弓子の村を訪れていました。
あまりずん子たちのことを喧伝されても困るので、口封じも兼ねているようです。
……ふーん。そんな風には全然見えなかったな……。
あの子たち、本当に未来から来たのk――。
あの子たち、本当に未来から来たのk――。
のだー!!
きゃっ!?
この子たち……せ、精霊様!?
この子たち……せ、精霊様!?
少女「わー! さすが弓子おねーちゃん! 精霊様となかよしだねー!」
二人についてきたベイビーずんだもんが、弓子の周りをじゃれながら飛んでいます。
胸元の「おもち(母性)」に惹かれるはずのベイビーずんだもんたちにしては、珍しい反応でした。
胸元の「おもち(母性)」に惹かれるはずのベイビーずんだもんたちにしては、珍しい反応でした。
(「精霊様」って呼ばれてるのね、この子たち……。
それにしても、この食いつき。
それに「ずん画」の描き手……。
やはり、この弓子という少女は……)
それにしても、この食いつき。
それに「ずん画」の描き手……。
やはり、この弓子という少女は……)
……!?///(胸を隠す)
……NHK!!(バシィ
ぐえー!!
(――現代・保健室地下の九州そら研究所――)
そのころ、そらの研究所では、校歌のことに気づけなかったそらが陰鬱なオーラを発していました。
ため息も深く、あまりにも深く、地下ということもあって空気がよどんで見えます。
ため息も深く、あまりにも深く、地下ということもあって空気がよどんで見えます。
そ、そらちゃん元気出して……(゚ω゚; )
弓子ちゃんの鼻歌が校歌だったこと、私たち誰も気づけなかったんだから。ね?
弓子ちゃんの鼻歌が校歌だったこと、私たち誰も気づけなかったんだから。ね?
あのー……。
つかぬことをお伺いしますが、ずんだもんはなんのために呼び出されたのだー……?
つかぬことをお伺いしますが、ずんだもんはなんのために呼び出されたのだー……?
『はああぁぁぁ……(鬱)ずんだもん~! おかわり~!!』
『……だってぇ、まーくつーの夢はぁ!
この世の全ての現象を記録することなんですよ~!!』
この世の全ての現象を記録することなんですよ~!!』
うんうん。そらちゃんは頑張ってると思うけど……。(。・ω・。)ノ
あ、おっちゃん! たこ焼き一丁!
あ、おっちゃん! たこ焼き一丁!
はいはい……。
もう完全に屋台か居酒屋やな……。
もう完全に屋台か居酒屋やな……。
『それがですよぉ! こんな身近なことを忘れていたんじゃ! 夢のまた夢です~!!
それどころかぁ、アイデンティティの危機じゃないですかぁ~!!』
それどころかぁ、アイデンティティの危機じゃないですかぁ~!!』
……あわもがいなくて良かったのだ。
あいつまで酔っ払い始めたら収集つかなくなってたのだ……。
あいつまで酔っ払い始めたら収集つかなくなってたのだ……。
はい……。ずんだもんお酌しますなのだ……。
『もおおお~!!
まーくつーのバカ~! アホ~! ドジ~! 間抜け~! おたんこなす~!!』
まーくつーのバカ~! アホ~! ドジ~! 間抜け~! おたんこなす~!!』
(こ、こんなそらちゃんは初めて見るなあ……( ゚Д゚; )
なんとかして励ませないかな……?)
なんとかして励ませないかな……?)
(……ん?(´゚ェ゚`) 初めて……?)
……そらちゃん! 私気付いちゃったんだけど!(o'∀')b
『はい~? ひっく』
私ね、「よーし、今日もずんだ餅食べるぞー!」って思って冷蔵庫開けたらさ、昨日食べ切っちゃったことを忘れてて、すごいショックを受けることがしょっちゅうあるんだ。
……まあ、一番最近のその事件は、ずんだもんが夜中にこっそりつまみ食いしてたというのが真相なんだけど(# ^ω^)
……まあ、一番最近のその事件は、ずんだもんが夜中にこっそりつまみ食いしてたというのが真相なんだけど(# ^ω^)
は、はい……。ずんだもんお詫びしますなのだ……。
『あ~……。それもショックかもしれないですね~(泣) じゃあ、改めて乾杯を~……』
『……!!』
そう!ヽ(^ω^)ノ この世には、そういうマニアックな現象がたくさんある!
つまり、そらちゃんが「忘れることができるアンドロイド」になったことで、そらちゃんはまた一歩、「この世の全て」に近づいたってことなんだよ!!
つまり、そらちゃんが「忘れることができるアンドロイド」になったことで、そらちゃんはまた一歩、「この世の全て」に近づいたってことなんだよ!!
ふてくされていたそらの表情がぱあっと明るくなりました。
彼女は実に嬉しそうにグラスの中身を飲み干すと、ずん子の両手を握って、ぶんぶんと振り回しながら握手します。
彼女は実に嬉しそうにグラスの中身を飲み干すと、ずん子の両手を握って、ぶんぶんと振り回しながら握手します。
『さすがご主ずんさま~!
ご主ずんさまといるとぉ、どんどん世界が新しくなっていく気がします~!!』
ご主ずんさまといるとぉ、どんどん世界が新しくなっていく気がします~!!』
そらの言うとおりなのだ! ずん子はすごいのだ!
……ということで、ずんだもんの罪もお忘れいただけると誠にありがたいのですが……。
……ということで、ずんだもんの罪もお忘れいただけると誠にありがたいのですが……。
……あ?(# ^ω^)
はい……。ずんだもんお酌しますなのだ……。
……おっ、解決したな?
こっちもちょうどたこ焼き焼けたで! レンチンじゃなくて手製や!
こっちもちょうどたこ焼き焼けたで! レンチンじゃなくて手製や!
わー! おいしい!O(≧▽≦)o
……そういえば、しのびちゃんはどうしてここに?
……そういえば、しのびちゃんはどうしてここに?
なんでって、つれないなー。
うちは大将に頼まれてずん子先輩を呼びに……。
うちは大将に頼まれてずん子先輩を呼びに……。
…………( ゚∀゚; )
……あ。
しのびの顔がさーっと青くなります。まるでたこ焼きの青海苔のようです。
わ……。
『おお~♪
この背すじがスーッと冷える感覚! これが忘れたときのショックですね~♪』
この背すじがスーッと冷える感覚! これが忘れたときのショックですね~♪』
(――現代・「ふるさと女学院」某所――)
第1話はこちら!→ http://inove.jp/ivsid1320
前回:第105話はこちら!→ http://inove.jp/ivsid1498
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