魔法少女ものvs.ロボもの、あなたはどっちを多く見てきましたか?――東北ずん子小説魔法少女編:第9話
魔法少女、ロボット。どちらもめっちゃたくさんの作品がすでに存在しているにもかかわらず、次から次へと新鮮な作品が現れるジャンルでございます。それどころか、魔法少女もの兼ロボットものなんかもあったり、魔法少女には魔法少女だけどどうみてもSFっぽい原理で魔法使ってる作品があったり、ロボットにはロボットだけど別に戦争するわけでもなく異星人と戦うわけでもない作品があったりするわけです。あれ? それって東北ずん子小せt……。
(――東北家・リビング――)
…………((( ;゚Д゚)))
リビングにある、共用のPCの前。ずん子ときりたんが、気まずそうに硬直していました。
直前まで使っていたのはイタコのはずです。
彼女が妙に思い詰めた表情をしていたため、二人は、興味本位でインターネットの検索履歴を遡ってみたのでした。
彼女が妙に思い詰めた表情をしていたため、二人は、興味本位でインターネットの検索履歴を遡ってみたのでした。
――「キツネ 起こす」、「キツネ なびかせる」、「キツネ 言うことを聞かせる」、「キツネ 自白させる」、「キツネ 駆除する」……。
どんどん過激になってる.……。
これ、イタコ姉さまの中にいるNHK(ニヒルでハンサムなキツネ)さんのことだよね?( ゚ω゚;)
これ、イタコ姉さまの中にいるNHK(ニヒルでハンサムなキツネ)さんのことだよね?( ゚ω゚;)
――え、ええ……。
たんちゃんに借金をしたままだったという、あの……。
たんちゃんに借金をしたままだったという、あの……。
ということは、イタコ姉さま本気で怒ってる……?
た……!∑(゚ω゚ノ)ノ
た……!∑(゚ω゚ノ)ノ
(――現代・白神山地――)
イタコにとっての「始まりの地」である、白神山地。
その中へ深く立ち入り、彼女は、自らの力を解放していました。
その中へ深く立ち入り、彼女は、自らの力を解放していました。
(力を解放しても、起きてきませんわね……(`ε´*)
あのネコみたいなキツネ、このままだんまりを貫くつもりでしょうか)
あのネコみたいなキツネ、このままだんまりを貫くつもりでしょうか)
……あら?(´・ω・`)
目を閉じて集中していたイタコが、とある一点の茂みに視線を向けます。
誰かの気配がしたようです。
誰かの気配がしたようです。
うさちゃんでしたか……。
まあ、ここはあたしのホームグラウンド。
余所よりも力が増強されて、感覚が鋭敏になるんですわ(*´ー`)ノ
まあ、ここはあたしのホームグラウンド。
余所よりも力が増強されて、感覚が鋭敏になるんですわ(*´ー`)ノ
……………………でも、あなたの尻尾はまだ八尾。
力を解放したことにより,イタコのお尻からふさふさの尻尾が八本、生えてきています。
しかし、元々彼女の中にいる妖狐「NHK」は九尾のキツネ。
八尾では、完全に力を取り戻したとは言えません。
しかし、元々彼女の中にいる妖狐「NHK」は九尾のキツネ。
八尾では、完全に力を取り戻したとは言えません。
ええ。
ずんちゃんのずんだ創作料理を食べていれば、いずれ力が戻るという話でしたけど――全然、戻る気配がありませんわ。
ただ、何となく理由は分かりました。
ずんちゃんのずんだ創作料理を食べていれば、いずれ力が戻るという話でしたけど――全然、戻る気配がありませんわ。
ただ、何となく理由は分かりました。
……………………理由?
ええ。
隠し事されていたから、ですわ。
隠し事されていたから、ですわ。
きっぱりと、イタコが言い放ちます。
彼女の表情は、露骨に不機嫌でした。
彼女の表情は、露骨に不機嫌でした。
……………………なるほど。
はあ、と、再び大きな溜息が白神山地に響きます。
しかし――イタコの中のNHKさんは、一向に返事をしてくれないのでした。
しかし――イタコの中のNHKさんは、一向に返事をしてくれないのでした。
(――400年前、いつもの山中――)
えっ、そうなの!?∑(゚◇゚ノ)ノ
PCのわきにイタコの字で書かれた「過去に行ってきます」という置き手紙を信じて、ずん子たちは過去の山中を捜索していました。
もっとも――イタコは現在、白神山地のただ中にいるので、要するに体よく騙されてしまったということなのですが。
ちなみに、彼女たちの周りには先日解き放ったベイビーずんだもんたちが「のだー! のだー!」
とじゃれついています。
もっとも――イタコは現在、白神山地のただ中にいるので、要するに体よく騙されてしまったということなのですが。
ちなみに、彼女たちの周りには先日解き放ったベイビーずんだもんたちが「のだー! のだー!」
とじゃれついています。
ええ。特にギリシャ神話とか日本神話はね。
寝取ったり寝取られたり裏切ったり裏切られたり、何でもありよ。
寝取ったり寝取られたり裏切ったり裏切られたり、何でもありよ。
(――まあ、たんちゃんも「ずんねえさまかわいい……」とか言いまくってましたからね……)
ってことは……どういうこと?(´・ω・`)
ここからは『推測―ディテクト―』だけれど……。
そんなだらしない神々が、借金なんかで思い詰めたりするかしら?
そんなだらしない神々が、借金なんかで思い詰めたりするかしら?
なるほど……。
たんちゃんに一番詳しいきりたんがそう言うなら、そうなのかも(*´∀`*)
たんちゃんに一番詳しいきりたんがそう言うなら、そうなのかも(*´∀`*)
でも、ま、わたくしなら『お金―ライフポイント―』のことは根に持つけれど。
めたんちゃんにとってのお金は本当に生死に直結してるからね……(;゚∀゚)
イタコ姉さまもお金にはうるさいからなあ。NHKさんにとっては大したことじゃなくても、姉さまにとっては許せない事件だったのかもね。
イタコ姉さまもお金にはうるさいからなあ。NHKさんにとっては大したことじゃなくても、姉さまにとっては許せない事件だったのかもね。
――モヤモヤしますね……。
早く見つけて直接聞き出しましょう。駆除しちゃう前に。
早く見つけて直接聞き出しましょう。駆除しちゃう前に。
ちなみに、お金以外の理由だとしたらなんなのかな?
めたんちゃん、予想できる?(´・_・`)
めたんちゃん、予想できる?(´・_・`)
そうね……。
恋のイザコザ、とかかしら。
恋のイザコザ、とかかしら。
げっ! 待った! 今のなし!
へぇ~(ニヤニヤ
めたんちゃんの口から「恋」なんて言葉が聞けるなんて……ヽ(*^ω^*)ノ
めたんちゃんの口から「恋」なんて言葉が聞けるなんて……ヽ(*^ω^*)ノ
――いずれにしても、NHKさんにとっての「地雷」な案件を、たんちゃんが握っているということで間違いはなさそうですね。
地雷案件かあ……(´・ω・`)
私、結構他人の地雷踏んじゃうタイプだし、気をつけないとね!
私、結構他人の地雷踏んじゃうタイプだし、気をつけないとね!
その自覚はあったのね……。
やいのやいのと言い合いながら、ずん子たちはキツネが住んでいそうな山奥へと分け入っていきました。
「きりたん砲」やめたんのドリル「ハイド」もあり、有事への備えは万全――だと、思っていましたが。
「きりたん砲」やめたんのドリル「ハイド」もあり、有事への備えは万全――だと、思っていましたが。
――カチッ。
……ん? なにか踏んだかな?(。・´_`・。)
!?
ずん子! 足そのまま!
ずん子! 足そのまま!
へっ!?∑(゚д゚;)
そう。
この三人、力では余裕でも、小手先の技で攻められると案外脆い布陣なのでした。
この三人、力では余裕でも、小手先の技で攻められると案外脆い布陣なのでした。
やっぱり、リアル罠ね……。
ずん子、なにもそんなところまで『有言実行―セルフプロデュース―』しなくても……。
ずん子、なにもそんなところまで『有言実行―セルフプロデュース―』しなくても……。
じ、地雷って物理的な意味じゃないから!!。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。
(――再び現代・白神山地――)
ずん子の悲鳴が届いたのか、それとも予知のようなものを感じたのか――最愛の妹のピンチは、時間も場所をも越えて、イタコの元へと届きました。
……………………?
ずんだの人に何か?
ずんだの人に何か?
あ、あたしにも分かりません!
もう少しで見えそうなんですけど……!( ゚ω゚;)
もう少しで見えそうなんですけど……!( ゚ω゚;)
ちょっと! このバカキツネ!
さっさと目を覚まして、あたしにもっと力をよこしなさいな!!ヽ(*`ェ´*)ノ
さっさと目を覚まして、あたしにもっと力をよこしなさいな!!ヽ(*`ェ´*)ノ
自分自身の頭をポコポコ殴りながら、イタコが中の人に訴えかけます。
もはや一刻の猶予もない、彼女にはそんな予感がしているのでしょうか。
もはや一刻の猶予もない、彼女にはそんな予感がしているのでしょうか。
おいこら! あなた神様でしょう! 何とか言いなさいですわ!!ヽ(`Д´)ノ
これで何回目の呼びかけか分かりませんが――反応がありません。
――そして、とうとう。
――そして、とうとう。
……………………!?(ビクッ
もーいいですわ!! あなたの力なんて金輪際借りませんわ!!
いいですの!? あたしはイタコ! 天才イタコです!!
見てなさいですわ!(`・ω・´)
いいですの!? あたしはイタコ! 天才イタコです!!
見てなさいですわ!(`・ω・´)
イタコは、開き直ってしまいました。
彼女は今までの鬱憤を晴らすかのようにそう叫ぶと、深く息を吐いて気持ちを静め、再び、目を閉じます。
彼女は今までの鬱憤を晴らすかのようにそう叫ぶと、深く息を吐いて気持ちを静め、再び、目を閉じます。
(……集中して……。ずんちゃんの気配だけに集中するんですわ……!)
すると――大空のように鮮やかな青のオーラが、イタコの全身から噴き出したのです。
……見えましたわ!ヽ(`Д´)ノ
(――再び400年前・罠の上――)
あれから30分。ずん子は足をどけずに耐えていました。
その間にめたんのドリルで周りの土を削り出して、罠自体はむき出しになっている――のですが。
その間にめたんのドリルで周りの土を削り出して、罠自体はむき出しになっている――のですが。
これは……。
――赤い糸と青い糸、どっちを切るのが正解なのでしょうか……。
というか400年前なのにずいぶん現代的なトリックですね……。
というか400年前なのにずいぶん現代的なトリックですね……。
村の人、通りかからないわね……。
わたくしが麓に下りてもいいのだけれど。
わたくしが麓に下りてもいいのだけれど。
そこよねぇ……。
う………………。
……うわああああああ! もうダメだ!。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。
――ず、ずんねえさまーっ!?
足は! 足だけは動かしちゃダメですよ!?
足は! 足だけは動かしちゃダメですよ!?
全く解決の糸口が見えない状況に、ずん子がとうとうしびれを切らしてしまいました。
30分もギリギリの状態が続いていれば無理もありませんが、焦っては助かるものも助かりません。
30分もギリギリの状態が続いていれば無理もありませんが、焦っては助かるものも助かりません。
めたんときりたんが揃ってずん子をなだめようとした――その時。
『青い糸ですわ……』
どこからか、そんな声が聞こえてきたのです。
さらに、声に続いて頭上を覆っていた木々がざわめき――太陽の光が一筋、地面に照りつけました。
さらに、声に続いて頭上を覆っていた木々がざわめき――太陽の光が一筋、地面に照りつけました。
……えっ!?
それだけではありません。
ずん子の足元からはプツッと「青い糸」が切れる音が、ずん子の背後からは、それに伴って隠されていた矢の仕掛けが力を失う音が――聞こえてきたのです。
ずん子の足元からはプツッと「青い糸」が切れる音が、ずん子の背後からは、それに伴って隠されていた矢の仕掛けが力を失う音が――聞こえてきたのです。
か、勝手に罠が解除された!?∑(゚◇゚ノ)ノ
いったい、どなたのおかげで――って、あれは!?
いったい、どなたのおかげで――って、あれは!?
地面を照らす一筋の光の帯。
その中心をゆったりと降りてきたのは――なんとも神々しい、女性でした。
その中心をゆったりと降りてきたのは――なんとも神々しい、女性でした。
……て、天女?
そう。敢えて言うなら、魔法天女です。
もっとも、その姿をよく見れば――ずん子たちにとって見慣れた相手だということが、すぐに分かります。
もっとも、その姿をよく見れば――ずん子たちにとって見慣れた相手だということが、すぐに分かります。
い、イタコ姉さまだー!?(*`ロ´ノ)ノ
ふふ、こんにちは。助けられて良かったですわ。
ふふふ。何もかも分かりましたわ……。
この新しい力が、全てを教えてくれたんですわ。
この新しい力が、全てを教えてくれたんですわ。
『全て―摂理―』って、そんな大げさな……。
ね、姉さま!?∑(゚д゚;) いまなんと!?
い、イタコさんが、お金を軽視するかのような発言!?
――異常事態! 異常事態ですよこれは!
あらあら。何をそんなに驚いているんですの?
――……???
何か憑き物が落ちたような……って、まさか!
もしかしたら、文字どおりの意味かもしれません。
ピンと来たずん子が、額に嫌な汗を浮かべてイタコに詰め寄ります。
ピンと来たずん子が、額に嫌な汗を浮かべてイタコに詰め寄ります。
い、イタコ姉さま!(`・ω・´)
はい?(ニコニコ
あの……。お力を使っているのに、尻尾が見えていないんですけど……( ゚ω゚;)
え、NHKさんは……?
え、NHKさんは……?
その問いに対するイタコの回答は、シンプルでした。
――……!?
く……。
く……。
(第1話はこちら!→ http://togetter.com/li/320198 )
(前回:第86話はこちら!→ http://inove.jp/sectionview.php?sectionid=546 )
(魔法少女編記事一覧はこちら! http://inove.jp/sectionview.php?sectionid=59 )
(前回:第86話はこちら!→ http://inove.jp/sectionview.php?sectionid=546 )
(魔法少女編記事一覧はこちら! http://inove.jp/sectionview.php?sectionid=59 )




















