何歳までが魔法「少女」を名乗ることを許されるのか――東北ずん子小説魔法少女編:第8話
「少女」というと小学6年生までのイメージがありますが、まあ中学生までは魔法少女を名乗っても違和感はありませんね。高校生あたりから怪しくなってきて、大学生になるともはや魔女と呼んだ方がカッコイイような気がします。ただ20代後半の女性が無理して魔法少女を名乗ってるのもそれはそれd
(――現代・「ふるさと女学院」裏山・餅碑のあるところ――)
……『Sk○pe―亜空通信―』?
平たく大きな餅碑と、「エメラルドずんだ餅」をはめ込む穴が開いた丸い餅碑。
現代に帰ってきたずん子たちは、2つの餅碑を前に、ある実験を行おうとしていました。
現代に帰ってきたずん子たちは、2つの餅碑を前に、ある実験を行おうとしていました。
――でも、先日ここの穴にエメラルドずんだ餅をはめた時は、過去に飛ばされてしまいましたよね?
ちゅっ!? そんな面白いことが起こってたんですの!?∑(゚◇゚ノ)ノ
そっか。イタコ姉さまは仕事でいませんでしたねえ(。-∀-)ノ
実は……あの時のエメラルドずんだ餅、はめ込む「向き」が違っていたのです!!
実は……あの時のエメラルドずんだ餅、はめ込む「向き」が違っていたのです!!
――む、向き……?
したり顔で語るずん子の手には、今回使用する分の「エメラルドずんだ餅」が輝きを放っていますが――そもそも、ずんだ餅はずんだの載せ方からして全て一品もの。
向きがあるようには見えません。
向きがあるようには見えません。
さっすがうさぎちゃん!ヽ(≧▽≦)ノ
そうなんです!
ずんだ餅のどの部分を上にしてはめるかによって、この餅碑の反応が変わってくるみたいなんです!
そうなんです!
ずんだ餅のどの部分を上にしてはめるかによって、この餅碑の反応が変わってくるみたいなんです!
……で、その「向き」とやらって、見ただけで判別できるわけ?
分かるよ?(´・ω・`)
そ、そう……。
しれっと答えるずん子ですが、その手にある「エメラルドずんだ餅」をどれだけ凝視しても――残念ながら、向きらしき目印は見当たりません。
恐らく、ずんだと対話できるずん子ならではの能力なのでしょう。
恐らく、ずんだと対話できるずん子ならではの能力なのでしょう。
(――わたしたちが事あるごとにあの時代、400年前に引き寄せられるのは、時代がずんねえさまの力を必要としているからということでは……?)
ということで、別れ際に、向こうの偽きりたんたちとこの時間にSk○peするってアポを取っておいたのです!ヽ(´∀`)ノ
早速、試してみよう!
早速、試してみよう!
……………………(キョロキョロ
うさぎ?
そうでしょうか?
あたしの霊感にはまるで反応がありませんけれど……(。・´_`・。)
あたしの霊感にはまるで反応がありませんけれど……(。・´_`・。)
……………………霊じゃない。恐らく生身の人間。
あまり霊感に頼りすぎるのはよくない。ポンコツイタコになる。
あまり霊感に頼りすぎるのはよくない。ポンコツイタコになる。
!?(´;ω;`)
じゃあ、始めるね!
あー、テステス。そらちゃん、そちらの準備はOKですかー?(≧▽≦)ゞ
あー、テステス。そらちゃん、そちらの準備はOKですかー?(≧▽≦)ゞ
そらは別地点にいて、電波等の反応を一括して観測しているようです。
彼女からの連絡を満足げに受け取ったずん子は、「エメラルドずんだ餅」の「向き」を丁寧に調節して、でっぷりと丸い方の餅碑の穴に据えました。
彼女からの連絡を満足げに受け取ったずん子は、「エメラルドずんだ餅」の「向き」を丁寧に調節して、でっぷりと丸い方の餅碑の穴に据えました。
では! いざ時空を超えたSk○peへ!(`・ω・´)
――……ごくり。
勢いよく、ずん子が「エメラルドずんだ餅」を押し込みます。
きゃっ!? いきなり何よ! 眩しいわね!
ちょっ、平たさを強調しなくていいですから!・゚・(*ノДノ)・゚・
そうです。パソコンで言えば、「エメラルドずんだ餅」をはめる方の餅碑は、本体のようなもの。
そして、「ずん子がめり込んだのに平たい方の餅碑」はといえば――、
そして、「ずん子がめり込んだのに平たい方の餅碑」はといえば――、
……………………おお。本当に……。
映ったー!?ヽ(≧▽≦)ノ
平たい方の餅碑は――モニタ的な存在であるようでした。
――うっ……(ササッ
突如画面に大写しになったきりたん(偽)の姿を見て、未だに気持ちの整理がついていないきりたん(本物)が、ずん子の背中に隠れてしまいます。
驚いたわ。本物の『神話級の遺産―ロストテクノロジー―』じゃない、これ。
……ということは、誰かがテレビを観るためにこれを使ってたってこと?
もしかしてだけど、この餅碑、はめこむ「向き」しだいでは『地上波―Dウェーブ―』も受信できるんじゃないの?
もしかしてだけど、この餅碑、はめこむ「向き」しだいでは『地上波―Dウェーブ―』も受信できるんじゃないの?
ぺたぺたと「モニタ餅碑」を触りながら、めたんとそらが興味深そうに仕組みを分析しようとしています。
もっとも、ほとんど手がかりは残っていませんが。
もっとも、ほとんど手がかりは残っていませんが。
『はい。ばっちり届いてますよ。それはもう、ばっちり』
すごい技術だね!ヽ(´∀`)ノ でも、なんで使われなくなっちゃったんだろう。
さあ……? ですわ(´・ω・`)
まあ、今はもっと手軽に……。
まあ、今はもっと手軽に……。
『そんなことよりイタコさん!!』
あ、はい!∑(゚д゚;) はじめましてですわ!
ちゅっ?
きゅ、急にそんな乱暴なこと言われても…………って、その喋り方は……。
まさか!?∑(゚◇゚ノ)ノ
きゅ、急にそんな乱暴なこと言われても…………って、その喋り方は……。
まさか!?∑(゚◇゚ノ)ノ
……………………「400年後のオレ」と言った。400年も生きる生物なんて、妖怪の類しかいない。
――じゃ、じゃああなた「も」……!
あまりの驚きに、きりたんがずん子の背中から飛び出します。
――そう。
「イタコ姉さまの中の人」といえば、あの「ニヒルで(N)、ハンサムな(H)、キツネ(K)」――。
――そう。
「イタコ姉さまの中の人」といえば、あの「ニヒルで(N)、ハンサムな(H)、キツネ(K)」――。
『気付くの遅せェよ!!
「タイムパラドックス」――同じキツネが同じ時代に二匹存在しちゃいけないというルール――に引っかかるから、イタコのねーちゃんはこっちに来れなかったんだぜ?』
「タイムパラドックス」――同じキツネが同じ時代に二匹存在しちゃいけないというルール――に引っかかるから、イタコのねーちゃんはこっちに来れなかったんだぜ?』
……ふーん。なるほど。それなら納得。
ど、動じないねめたんちゃん……(;゚∀゚)
まあ、この程度は普段から『妄想―クリエイト―』してるもの。
……………………で、なんでこちらに干渉を?
相応の理由がないかぎり、あまり時空を超えて干渉しあうのは望ましくない。
相応の理由がないかぎり、あまり時空を超えて干渉しあうのは望ましくない。
じゅ、重要なこと!?
まさか、予知能力で何か見えたんですか?((( ;゚Д゚)))
まさか、予知能力で何か見えたんですか?((( ;゚Д゚)))
『ふっふっふ。放置しておくと人と人との絆がズタズタになってしまう案件だ。
400年の時を超える価値があるってもんよ』
400年の時を超える価値があるってもんよ』
――確かに、それは恐ろしいですね……。
して、その案件とは?
して、その案件とは?
『ああ。その案件、それはな……』
深刻な表情をしたイタコ(偽)と、いったいどんな悪いお告げを言い渡されるのかと不安そうなイタコ(本物)が、画面越しに対峙します。
しかし――、肝心の一言をイタコ(本物)に言い渡したのは、横から顔を出したきりたん(偽)の方でした。
しかし――、肝心の一言をイタコ(本物)に言い渡したのは、横から顔を出したきりたん(偽)の方でした。
……………………!?
な、なんだってー!?(*`ロ´ノ)ノ
ちょ、知らない間に借金こさえてるー!?
ど、どういうことですのNHK!
あーもう、いつもは勝手に出てくるのにこういうときは全然出てこない!(#゚皿゚)
ど、どういうことですのNHK!
あーもう、いつもは勝手に出てくるのにこういうときは全然出てこない!(#゚皿゚)
――そ、そんなことよりいま、「こちらの時代にいた」って言いましたよね!?
で、では……! ということは……!
で、では……! ということは……!
『ええ。わたしは本人ですよ、きりたん』
――~~ッ!? た、たんちゃん……!?(ササッ
あっ……、きりたんまた隠れちゃった……(;-ω-)ゞ
『ほうほう~♪
案外~、イタコさまのなかのNHKさんもぉ、きりたんさまと同じ心境なのかもしれませんね~♪』
案外~、イタコさまのなかのNHKさんもぉ、きりたんさまと同じ心境なのかもしれませんね~♪』
『同じであってたまるかァーッ!!
照れてるのと借金からトンズラしようとしてるのとじゃ天と地の差だぞオイ!!』
照れてるのと借金からトンズラしようとしてるのとじゃ天と地の差だぞオイ!!』
『あっ、こら! そんなに揺らしたら画面の上からカメラが落ちちゃいますよ!』
あら、やっぱりカメラがあるのね!
でも、こっちの餅碑の上にはそれらしき『物体―オブジェクト―』なんて見当たらないけれど……。
でも、こっちの餅碑の上にはそれらしき『物体―オブジェクト―』なんて見当たらないけれど……。
……………………おそらく、その地面に落ちている石っぽいやつが、カメラ。
は!?
……あ、ホントだ! 思いっきり地面に落ちてるじゃない!
じゃあ、こっちから向こうに送られてる映像って……。
……あ、ホントだ! 思いっきり地面に落ちてるじゃない!
じゃあ、こっちから向こうに送られてる映像って……。
『……………………』
『……(スカートのしたのふとももが)成長しても変わりませんね、ずんねえさま……』(ブチッ
き……!((( ;゚Д゚)))
『まあまあ♪ 時代を越えて人を引きつけるのがご主ずんさまのふともも!
素晴らしいですよね~、イタコさま♪』
素晴らしいですよね~、イタコさま♪』
……(´・ω・`)
『イタコさま~?』
ずん子の魅力とカメラの話題なのに、どうもイタコが食いつきません。
ぼーっとしていた彼女は、そらに名前を呼ばれて、ようやく我に帰りました。
ぼーっとしていた彼女は、そらに名前を呼ばれて、ようやく我に帰りました。
ちゅっ? え、ええ! そうですわね!(;゚∀゚)
どうしたのよ、呆けちゃって。
自分の『偽者―ドッペルゲンガー―』を見たところで驚くような職業じゃないでしょう、イタコさん。
自分の『偽者―ドッペルゲンガー―』を見たところで驚くような職業じゃないでしょう、イタコさん。
え、ええ……。
みなさんから話は聞いていましたし、それ自体は驚くことじゃないんですけど……( ゚ω゚;)
みなさんから話は聞いていましたし、それ自体は驚くことじゃないんですけど……( ゚ω゚;)
ですけど?(´・ω・`)
ちゅっ!?(´;ω;`)
あ、あたしまだ19ですわ! ギリギリ少女ですわ!
あ、あたしまだ19ですわ! ギリギリ少女ですわ!
気の毒そうなうさぎの視線がイタコに突き刺さります。
もっとも、彼女のイタコに対する不信感は――他にも理由があるようでした。
もっとも、彼女のイタコに対する不信感は――他にも理由があるようでした。
……………………イタコのくせに、人の気配にすら気づけない。調子が悪いだけでは?
……………………そう。
さっきから誰かに見られてる。敵意は感じないけれど。
さっきから誰かに見られてる。敵意は感じないけれど。
おかしいですわね。
一体誰が好きこのんでこんな山奥に……って。あそこに人影がありますわ!
一体誰が好きこのんでこんな山奥に……って。あそこに人影がありますわ!
変な生徒ばかりの「ふる女」関係者であれば、別に見られてまずい光景というわけではありません。
ただ、ずっと様子を伺っているというのはなかなかに不気味です。
そう感じたずん子たちは、すこし警戒するように身構えましたが――、
ただ、ずっと様子を伺っているというのはなかなかに不気味です。
そう感じたずん子たちは、すこし警戒するように身構えましたが――、
――あっさりと出てきたのは、意外な人物でした。
よっ!
なんやまた面白そうな事件に巻き込まれとるやないか!
なんやまた面白そうな事件に巻き込まれとるやないか!
あらら、しのびちゃんだったの? どうしてここに?ヽ(≧▽≦)ノ
バイトや……。
ほら、うちら二人ぶん所帯が増えたやろ?
そこんとこに、なんと生活費としてアテにしていためろんセンセが例のローアングル撮影事件で減俸喰らってな……泣く泣く、バイト増やしたんや。
ほら、うちら二人ぶん所帯が増えたやろ?
そこんとこに、なんと生活費としてアテにしていためろんセンセが例のローアングル撮影事件で減俸喰らってな……泣く泣く、バイト増やしたんや。
――お、おう……。
(切ない……。気持ちは分かるわ「大都会」……!)
でも、こんな山奥で、それも単独でやるバイトなんてあるのかな……?(;゚∀゚)
いや! テレビの気配を見つければどんな山奥にでも赴く!
迅速に、単独で!
それが今のうちのバイトや!
迅速に、単独で!
それが今のうちのバイトや!
ずん子たちが嫌な予感を感じたのと、しのびが何か明細のようなものを取り出して彼女らに差し出したのは――ほとんど、同じタイミング。
そして――彼女が笑顔で差し出した明細には、「あの放送局の名前」が、ばっちり記されていたのでした。
!?∑(゚◇゚ノ)ノ
……………………そ、そうか……。
分かった。いまはっきりと分かった。
分かった。いまはっきりと分かった。
――なお、実際に忍者が受信料の徴収に来ることはございません。ご了承ください。
まあ、それはまた、別のお話。
まあ、それはまた、別のお話。
(第1話はこちら!→ http://togetter.com/li/320198 )
(前回:第85話はこちら!→ http://inove.jp/sectionview.php?sectionid=501 )
(次回:第87話はこちら!→ http://inove.jp/sectionview.php?sectionid=580 )
(魔法少女編記事一覧はこちら! http://inove.jp/sectionview.php?sectionid=59 )
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