アニメ

兼業作家さんとライターちゃんと同人作家ちゃん  第一話 パーティーに行こう! ①

★作:朱鴉更紗  画:萩茶漬
★この物語はブログ「朱鴉宮」宣伝用アイコンノベルです。
http://ameblo.jp/akegara/
作者のツイッターアカウントもフォローしてね!
https://twitter.com/akegarasusarasa
★内容は美少女ラノベ作家達が出版業界の裏側をゆるふわに紹介していくものです。
 作者の経験も含まれてはいますが、ラノベ業界にはさほど通じてないので、一応、フィクションです。
第七話 http://inove.jp/ivsid663
第六話 http://inove.jp/sectionview.php?sectionid=662
第五話 http://inove.jp/sectionview.php?sectionid=661
第四話 http://inove.jp/sectionview.php?sectionid=660
幕間 http://inove.jp/sectionview.php?sectionid=659
第三話 http://inove.jp/sectionview.php?sectionid=658
第二話 http://inove.jp/sectionview.php?sectionid=642
第一話 →http://inove.jp/sectionview.php?sectionid=563

タグ:オリジナル ラノベ 美少女 ゆるふわ コメディ 出版

兼作さん

「初めて出版社のパーティーにやってきたぞ。
 ……緊張するなぁ。会社帰りの格好できちゃったけどいいのかなぁ?」

http://seiga.nicovideo.jp/seiga/im3965911
ト書き

 見知らぬ業界のパーティーにやってきた兼業作家さん(22)。
 出版社は作家にあまりお金を払わないくせに、パーティーは都内のホテルや宴会場で派手にやるぞ。
 これは、作家は昔からひもじいから、年に一、二回はおいしいものを食べさせてあげようという文化の名残りなのだ。

兼作さん
「学生時代に趣味で書いたラノベで、準グランプリをとってデビューして一年……。
昨年の忘年会はおたふく風邪で来られなかったから、楽しみにしてたんだけど……」
兼作さん
「来てよかったんだろうか? 担当さんも大物の作家さんに、つきっきりだし」
ライちゃん
「こんにちは!」
兼作さん驚き(反)
「あ、どどどどどうも、こんにちは」
ライちゃん
「名刺交換させていただいて、よろしいですか?」
兼作さん驚き(反)
「会社の名刺しかないんですが……」
ライちゃん
「会社の?」
兼作さん
「この番号、職場なんで、電話されちゃうと、非常にまずいんです……」
ライちゃん
「???」
ト書き

※兼業作家一口メモ
・会社の名刺しか持っていない。

兼作さん
「昼間は外資系企業のシステム開発部に勤務してまして、小説は夜に……」
ライちゃん しょぼん
「じ――」
兼作さん
「あ、あの……?」
ライちゃん しょぼん
「……がっでむ、作家かよッ!」
兼作さん驚き(反)
「ひっ!?」
ライちゃん しょぼん
「クソが!! それならそうとさっさといいやがれ、このさよならポニーテール野郎ッ!!」
兼作さん驚き(反)
「ご、ごめんなさい……! 今すぐ日本人らしく、スピーディーに自害します!」
ライちゃん
「あ、ごめんごめん☆ スーツなんか着てキリッとしてるから、
編集って感じでもなさそうだし、てっきり営業とかマトモな部署の人かと思っただけだから」
兼作さん
「はぁ……」
ライちゃん
「あたしは商業ライターをしながら、ライトノベルも書いているライターちゃん。
いわゆる”ライター系作家”で、この物語のヒロインだよ。ライちゃんて呼んでね!」

http://seiga.nicovideo.jp/seiga/im3965914
兼作さん驚き(反)
ヒロインって、わたしじゃなかったの!?
ト書き

 閑話休題。

「いやー、まさかキミが、ゆるふわ日常系学園ラブコメ『わんこのばん!』の作者だったとは思わなかったよ!」
兼作さん
「わたしの作品、ご存知だったんですか?」
「みんな知ってるよ! デビュー早々、我がレーベル第二位の売り上げに到達した期待の新人だもんね。でも会社員しながら、一年で三冊書けたなんてすごいね」
兼作さん
「そうなんですか?」
ライちゃん
「この業界では大体、二ヶ月から三ヶ月で一冊書けたら食べていけると言われているんだ」
兼作さん驚き(反)
「三ヶ月で一冊……!? それじゃダメダメじゃないですか!」
ライちゃん
「うんにゃ、それはあくまで、専業作家の場合」
兼作さん
「(……そうか、わたしは会社に行きながらだから、早い方なのかな)」
兼作さん
「(……わたしはこの人の作品、知らないな。名前は聞いたことがあるようなないような。確か、あんまりぱっとしない、推理ものを書いてる人だっけ?)」
ライちゃん
「それからさ、兼作さん」
兼作さん驚き(反)
「兼作さん!?」
ライちゃん
「兼業作家さんだから、兼作さん」
兼作さん驚き(反)
「(縮められた……だと?)」
ライちゃん
「あたしの作品を知らなくっても大丈夫だよ。常に、三位か五位狙いと決めているから」
兼作さん
「三位か五位? 一位は目指さないんですか?」
ライちゃん
「あたしの本業はルポライターだもん。新規のマイナーレーベルとはいえ、片手間で書いたライトノベルで一位がとれるような甘い世界じゃないって、わかってるよ」
兼作さん
「(う……片手間で二位とってしまいました……)」
ライちゃん
「実際のあたしの売り上げは、十八位だけどね!」
ライちゃん しょぼん
「……………………………………………………………………………
(´・ω・`)」
兼作さん驚き(反)
「自分で言って、沈んじゃったよっ!!」
ライちゃん しょぼん
「………………十代の子に千円あげて、Ama●onの評価を水増し……」
兼作さん驚き(反)
「人としてダメなこと考えてる!?
(;゚Д゚)」