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兼業作家さんとライターちゃんと同人作家ちゃん  第二話 パーティーに行こう! ②

★作:朱鴉更紗  画:萩茶漬
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★内容は美少女ラノベ作家達が出版業界の裏側をゆるふわに紹介していくものです。
 作者の経験も含まれてはいますが、ラノベ業界にはさほど通じてないので、一応、フィクションです。
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タグ:オリジナル ラノベ 美少女 ゆるふわ コメディ 出版

ト書き
【前回までのあらすじ】
 出版社のパーティーに来た兼業作家さんの前に、ライター系の作家さんがあらわれ、自己紹介して勝手に沈んだ。
ライちゃん しょぼん
「ず~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん」
兼作さん驚き
「あ、あの! 気をとり直して、お寿司でも食べに行きませんか?」
ライちゃん しょぼん
「しーすー?」
ト書き
出版社のパーティーには大きな会場だとお寿司の屋台みたいなブースが出ています。
ライちゃん
「ご飯食べてきてないの?」
兼作さん
「え? それはパーティーだから」
ライちゃん しょぼん
「ダメだなぁ。出版社のパーティーは先に何か食べてくるのが理想だよ」
兼作さん驚き(反)
「ええええ? なんでですか?」
ライちゃん
「期待の新人さんや売れっ子の作家さんは挨拶攻めにあって、料理なんて食べてる暇がないよ。全然売れてない新人さんも名刺交換したり、売り込みをしないとなんないから忙しいし」
兼作さん驚き(反)
「ひええええ」
ライちゃん しょぼん
「のんびり料理なんて食べてる人なんか、ボンクラだよ。
 まぁ、自分を売り込む必要がなくなった中堅どころは別だけど」 
兼作さん
「厳しい世界なんですねえ」
ライちゃん
「でも、ごちそうは食べたいから、あらかじめ、軽食を食べてきた方がいいんだ」
兼作さん驚き(反)
「ちゃっかりしてますね」
ライちゃん
「さぁ、しーすーの列に並ぶよ。しーすー」
ト書き
寿司コーナーの列に並ぶ二人。
兼作さん
「………………?」
同作ちゃん(泣)
「もうやですぅ! 商業なんてしませんわぁ~~!」
モブ4
ゴスッ! ゴスッ! ゴスッ!
同作ちゃん(泣)
「イデデデデデデ!」
兼作さん
「もしもし、ライターちゃん」
ライちゃん
「ライちゃんでいいよ。なに?」
兼作さん
「あそこで編集さんに超人絞殺刑をかけられている、綺麗な人も作家さんなんですか?」
ライちゃん
「ああ、あれは超人絞殺刑じゃないよ。マッスルミレニアムっていうんだ。キン●マン2世の必殺技だよ」
兼作さん驚き(反)
「へぇ、わたし、ロープを使った技はみんな超人絞殺刑っていうんだと思ってましたぁ!」
ト書き
何故、パーティー会場にリングとロープがあるかは永遠の謎である。
ライちゃん しょぼん
「ちなみに、今、吐血したのが、うちのレーベルで今、人気ナンバーワンの同人美少女作家。 “同作ちゃん”だよ」
兼作さん驚き(反)
「へぇ、あんなに綺麗でかわいい人が……」
同作ちゃん(泣)
「ギブ……ギブ……ですわぁ! 誰!? タオルと間違えてロロノアの杖をリングサイドに投げ込んだ方は!?」
ライちゃん
「同人界って作家人口が多いから、たまに無駄なまでに綺麗な人がいるよね。あいつみたいに」
兼作さん驚き(反)
「そういうもんですか?」
ライちゃん
「うん。彼女の場合、もともとは同人ノベルゲームの壁サークルだったんだけど、編集さんにコミケでスカウトされたんだって」
兼作さん
「(……壁サークルってなんだろ? コンクリート型枠大工とかの同人誌かな?)」
ライちゃん しょぼん
「でも、同人の売上だけで生活できるから、編集さんの言うことを全然、聞かないらしいよ?」
モブ4
「……ボソボソ」
兼作さん
「あの編集さん、今度はナパームストレッチをかけながら何かつぶやいてません?」
モブ4
「……ボソボソ(てめえ、原稿あげないで、なんでパーティーに来てるんだよ? あ?)」
同作ちゃん(泣)
「ひ、ひぃ、怖いですわぁ~~!」
モブ4
「……ボソボソ(夜景の見える部屋で愛人にするぞコラ)」
同作ちゃん
「ひぃいい、こんな扱いなのに女として見られてる!? 気持ち悪いですわっ!」
兼作さん驚き
「…………!?」
ライちゃん しょぼん
「あれは熟練の編集さんだけがマスターしうる出版界究極の裏奥義、
 ”作家本人にしか聞こえない声で公衆の面前で脅す(サイレント・ボマー)”だよ」
兼作さん驚き(反)
「怖い世界だなぁ……」
ト書き